A面4曲めは“It's So Hard”。
ブルースのフレーズは、ビートルズのホワイト・アルバムの「ヤー・ブルース」を思い出しますよ。

この曲はシングル「イマジン」のB面でもリリース。ブルースのフレーズで演奏がされながら、歌詞ではジョンの心のなかの本音が出てくる曲です。

ありたい自分の姿に向かって(あるいは社会が求める像に向かって)
◯◯しなきゃならない、が無数にあります。

わかってはいるけれど…ときどき 落ち込んで…

そんなとき 彼女を抱きしめると生きた心地がする…ということなんでしょうね(^_^;)。

◆彼女を抱きしめたあとも、他のVerseと同じように、


Sometimes I feel like going down
という歌詞が出てきます。
なんで彼女といても落ち込むのかな?と最初は思ったのですが、
いやいやここは、“feel like going down”って同じ言葉で別な意味なんだろうと気づきました。
たぶん…こういうことでしょう。下記、和訳をご参照ください。

ジョンの人間味のあるところが見えたりします。


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(John Lennon)

Released in 1972
From the Album “Imagine”

*原詞の引用は太字


You gotta live
You gotta love
You gotta be somebody
You gotta shove
But it's so hard, it's really hard
Sometimes I feel like going down

生きなきゃいけない
愛さなきゃいけない
一角の人物にならなきゃいらない
人を押しのけなきゃいけない
だけどすごくキツいよ 本当にキツい
時々 落ち込みたくなることがあるんだ

You gotta eat
You gotta drink
You gotta feel something
You gotta worry
But it's so hard, it's really hard
Sometimes I feel like going down

食べなきゃいけない
飲まなきゃならない
何かを感じなければならないんだ
悩まないといけない
だけど すごく難しい 本当に難しいよ
時々 落ち込んだ気分になるのさ

But when it's good
It's really good
And when I hold you in my arms baby
Sometimes I feel like going down

でも良い時っていうのは
本当に良いもんだ
あなたを腕に抱くとき ベイビー
時々 (ベッドに)倒れ込みそうになるのさ

You gotta run
You gotta hide
You gotta keep your woman satisfied
But it's so hard, it's really hard
Sometimes I feel like going down

走らなきゃいけない
隠れなきゃいけない
女性を満足させなければいけないよ
だけどとても難しい 本当に難しいんだ
時々 落ち込みたくなることがあるんだ

(Words and Idioms)
shove 【他動】 〔後ろから~を〕押す、押して前へ進める、押しやる 〔乱暴に~を〕

日本語訳 by 音時


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◆この曲のサックスの演奏は、キング・カーティス。ウィキペディア情報ですが、キング・カーティスの参加について、当時英国に住んでいたレノンはキングをレコーディングに呼び寄せることができず、アメリカのアップル経由でキングのサックス・ソロパートをレコーディングしたテープを輸送させたというエピソードがある、そうです。

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しかし、キング・サーティスは“It's So Hard“の演奏(1971年7月とのこと)のわずか1ヶ月後の(8月12日)に、自宅前で口論になった相手に刺殺されてしまいます…。“It's So Hard”のプレイは、彼の最後のパフォーマンスの1つとなっています…。

◆NYCでのライブ(1972年8月)から“It's So Hard”。