盲目のシンガー“ロニー・ミルサップ”。

僕はラジオ番組「全米トップ40」にて“It was Almost Like a song”(1977年 全米16位「恋は歌のように」)で彼を知り、なんて素敵な曲を歌うシンガーなんだろうと思いました。
今振り返ってみると、70年代後半から80年代前半までコンスタントに数曲のヒットを出してくれていましたが、調べてみると、「恋は歌のように」の次のHot100の全米ヒット曲は1980年の“Smokey Mountain Rain”(最高位24位)に飛んでいたんですね。(この曲もよかったなあ)

◆この曲“Nobody Like a Sad Song”はちょうどこの間にロニーが歌った曲。タイトルに惹かれてどんな曲か聴いたところ、なかなかいい感じの曲だったので内容も知りたくて和訳に取り上げました。

ちなみにこの曲、Hot100には入ら(全米トップ40では紹介されず)なかったのですが、全米カントリーチャートでは1位を獲得(ロニーにとっては、12曲めのカントリー・チャートNo1ソングとなっています)
ロニーはカントリーチャートでは有名なアーティストですね。

このブログでこれまで取り上げたきたロニー・ミルサップの和訳記事はこちらです


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Songwriter(s) Bob McDill, Wayland Holyfield

Released in 1979
US Billboard Country Chart#1 
From the Album “Images”

*原詞の引用は太字


You've seen the way I entertain a crowd
I use to pack 'em in for miles around
And I play the happy songs that made 'em smile
Why'd you want to go and change my style?

僕が観客を楽しませるのを見たことがあるだろ?
よく荷物を何マイルも詰め込んで
楽しい歌を演奏して 感曲を笑顔にしたものさ
なのに なぜ僕のスタイルを変えるのを望んだんだい?


Nobody like sad songs, the ones about goodbyes
Songs about broken hearts with tears in your eyes
Nobody like sad songs, since you went away
Seems like sad songs are all I can play

悲しい歌や別れの歌が好きな人はいないよ
目に涙を浮かべて 失恋について歌った歌さ
悲しい歌が好きな人はいないよ
きみがいなくなってから
僕は悲しい曲しか演奏できないみたいだ


The crowd gets restless and they drift away
Lately no one wants to hear me play
I tried to do the songs I use to do
Ah, but then I think of you

観客は落ち着かなくなり 遠ざかっていく
最近は誰も僕の演奏を聞きたがらないのさ
いつもやってる曲を演ってみたんだ

ああでもそのとき 
僕はきみのことを考えてしまう


And nobody like sad songs, the ones about goodbyes
Songs about broken hearts with tears in your eyes
Nobody like sad songs, since you went away
Seems like sad songs are all I can play

誰も 悲しい歌や別れの歌は好きじゃないんだ
目に涙を浮かべて 失恋について歌った歌さ
悲しい歌が好きな人はいない
きみがいなくなってから
僕は悲しい曲しか演奏できなくなってしまった


The boss just told me, "Ronnie, things aren't going well"
Hes gonna let me go, I can tell
He said, "What happened son, you had it made
Why'd you change the way you played"

ツアーのボスがこう言ったよ
「ロニー なんだかうまくいってないようだな」
彼は僕を外そうとしてたんだ 僕には分かる
ボスは「どうしたんだ?おまえがそうしたんだ」
「なんで 演奏や曲目を変えたんだ?」

Cause,
Nobody like sad songs, the ones about goodbyes

Songs about broken hearts with tears in your eyes
Nobody like sad songs, since you went away
Seems like, seems like sad songs are all I can play


だって
悲しい歌や別れの歌が好きな人はいないから
目に涙を浮かべて失恋について歌った歌さ
悲しい歌が好きな人はいないんだきみが行ってしまってから
どうやら僕は悲しい曲しか弾けないようだ

Nobody like sad songs, the ones about goodbyes
Songs about broken hearts with tears in your eyes
Nobody like sad songs, since you went away
And it seems like sad songs are all I can play

Nobody like sad songs, the ones about goodbyes
Songs about broken hearts


悲しい歌や別れについての歌が好きな人
失恋について歌った歌を好きな人はいないだろ…?

日本語訳 by 音時


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◆この曲で、シンガーはボスに「ロニー」と声を掛けられます。
この曲自身はロニー自身の体験を直接反映した曲ではないものの、下積み時代を思い起こさせる曲のようですね。

こちらFacebookの記事に、この曲の背景(The story behind the song)が書かれていました。

Bob McDill, Wayland Holyfieldの2人のソングライターはタイトルを先に(最初は“I hate the sad songs”)
決め、主人公を自分の私生活が映し出されてしまうミュージシャンにして曲づくりを行ったようです。
ロニーはその頃、メンフィスのナイトクラブでの弾き語り。一晩で6、7セット歌う生活を約2年半続けていたそうです…。

実際のロニーは下積みは長かったけれど、クラブのボスから解雇されることはなく、逆にカントリー界のスターへの階段を昇っていった…んですね…。


◆弾き語りで歌うロニー。“Only One Love In My Life”‥この曲は“愛は歌のように”の次のアルバム“Only One Love In My Life”のタイトルトラック。シングルにもなり、Hot100チャートでは63位止まりでしたが、全米カントリーチャートでは1位を獲得しています(作者は R.C. Bannon とJohn Bettis)