この曲も不思議な歌。
主人公は“海の底で暮らしてる“男。恋人とも離れ離れで、彼はもう彼女と再会することは諦めていて、彼女には別の人生を探してもらわなきゃと思っています。

なぜ彼は海底にとどまって暮らしているのだろう?

歌の後半に「ヒント」(!?)が出てきます。
「マリー・セレスト(Marie Celeste)号」って何だろう?



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Writer/s: AL STEWART
Publisher: Spirit Music Group

Released in 1978
From the Album “Time Passages”

*原詞の引用は太字


Oh come away from the day, here I stay
Living on the bottom of the sea
Down metal snake corridors steely grey
Engines hum for nobody but me
No sound comes from the sea above me
No messages crackles through the radio leads
They'll never know, never no never
How strange life in dark water can be

ああ随分時間が経ってしまった 
いま僕がいるのは海の底
鋼のような灰色の金属製の蛇の廊下を下る
エンジンの音が僕だけに鳴り響き
頭上の海からは何も聞こえない
ラジオからも何のメッセージも届かないんだ
誰も決して知ることはない  決してね
暗い水の中での生活がどんなに奇妙なものか

Oh mariners spare a thought when you pass
Those who live the submarine life
Far in the deep sonar eyes never sleep
Hiding like a shadow in the night
Jet planes nose through the clouds above me
They look for radar traces of me to see
They'll never know, never no never
How strange life in dark water can be

ああ 潜水艦で生活する男たちと
すれ違ったなら 海の男達には伝わるだろう
深い海の底では  夜の影に隠れて
ソナーの瞳は決して眠らない
ジェット機が僕の頭上の雲を突き抜けていく
僕の痕跡をレーダーで探してるんだ
だけど彼らは決してわからないんだ 決してね
暗い水の中での生活がどれほど奇妙なものか

Wonder what the stars look like
Coming out tonight
Tell my girl she must be strong
She sits and waits all night long
Just looking for a better day
She'll have to find another way to go

今夜出てくる星たちは
どんな風に見えるのだろう?
僕の彼女に伝えておくて
彼女は強くなければならないんだ
彼女はいつか良くなる日を夢見て
一晩中座って待ってるんだ
でも彼女は別の道を見つけなくちゃならない

No memory, tell me what's wrong with me
Why am I alone here with no rest
And now the name of the ship's not the same
How long has it been Marie Celeste
Now there's nobody from the crew left
Five hundred years supply of food just for me

覚えてないのさ 僕の何が問題だったのだろう?
なぜ僕は休みなくここに一人でいるだろう?
そしていま  船の名前も以前と変わってしまった
“マリー・セレスト“と名乗って
どのくらい経ったんだい?
今じゃ乗組員は誰一人残っていない
僕だけのために500年分の食糧が残されてるんだ

They'll never know, never no never
How strange life in dark water can be

誰にも決してわかることがないよ 決して
暗い水の中での生活はどんなに奇妙なものかはね


(Words and Idioms)
crackle 【自動】 パチパチ音を立てる
spare a thought= 〜を思う、〜について考えてみる

日本語訳 by 音時

AlTimePassages



インターネットで検索すると、こんなページが出てきました。

航海史上最大の謎マリーセレスト号事件(メアリーセレスト号事件)の謎を俺が解くぜ!
俺の世界史ブログ

要約すると…


1872年12月4日に、ポルトガル沖に一隻の船が見つかったが、船員もおらず、ただ単に漂流しているだけの様子。

 この船は11月7日にニューヨークから出航したマリー・セレスト号であるということが航海記録からはわかったが、船員がなぜいないかということについては何一つ詳しいことはわからない。
「マリー・セレスト号の伝説」という伝説がある、ということで、アル・スチュワートはこの話を元にこの曲を書いたということです。

◆この曲のSongfactsのページに情報が出ていました。こちらも要約すると…

 この曲をアルが初めてコンサートで歌う(1978年11月 キャピトル・シアター)際の紹介のなかでは、アルはこれは“潜水艦のなかで、海底に生き埋めにされたことについての歌“だと語ったそうです。
 そして続けて、
「なぜこのような曲を書かなければならないのか分かりませんが、書いたのだから、歌ってもいいかもしれません」

また、その後アルは、マリー・セレステ号の事件について語った、とのこと。

まあ、未だ謎に包まれている事件を取り上げているので、アルの空想の世界を歌っており、書いた本人ですら、実際に何について歌っているのか分からない?ってことなので、あまり深く追求してもいけませんね…(^_^;)

◆アルバム「Time Passages」の世界のなかでは、時空に閉じ込められてしまった登場人物が沢山いて、その短編が各曲になっている、という解釈をしましょうか。

「世にも奇妙な物語」のストーリーテラーのタモリさんの役がアル…!?