僕が「Strawberry Fields Forever」を初めて聴いたのは「青盤」。2枚組ベストのA面トップの曲でした。

 この曲は「サージェント・ペパーズ...」収録曲と録音されたのは同時期だったのですが、アルバムには収録されず、先行する形で「ペニー・レイン」と共に両A面のシングルで発売されました(1967年2月にリリース)。
 アルバム「マジカル・ミステリー・ツアー」に収録されたのは知っていましたが、これは米国のキャピトル・レコード編集によるアルバムです。てことは、本国イギリス盤のオリジナルアルバムには収録されてない曲だということにあらためてビックリです。


Magicalimages


(Lennon / McCartney)

Released in1967
US Billboard Hot100#8
From The Album“Magical Mystery Your”

*原詞の引用は太字


Let me take you down, 
'cause I'm going to Strawberry Fields
Nothing is real 
and nothing to get hung about
Strawberry Fields forever

きみを連れていくよ
なぜって僕も
ストロベリー・フィールズに行くところ
現実は何もない 
気になることも何もない
ストロベリー・フィールズよ 永遠に

Living is easy with eyes closed
Misunderstanding all you see
It's getting hard to be someone 
but it all works out
It doesn't matter much to me

瞳を閉じていれば生きるのは気楽さ
見るものすべて 誤解してしまえよ
大物になるには難しいけど
それでもなんとかなるもんさ
僕にはどうでもいいことだから

Let me take you down, 
cause I'm going to Strawberry Fields
Nothing is real 
and nothing to get hung about
Strawberry Fields forever

きみを連れていく
なぜって僕も
ストロベリー・フィールズに行くところ
現実は何もない 
気になることも何もない
ストロベリー・フィールズよ 永遠に

No one I think is in my tree
I mean it must be high or low
That is you can't you know tune in
but it's all right
That is I think it's not too bad

僕の木には誰もいないと思ってるよ
きっと高いか低いかどちらかだってこと
だからきみとは波長が合わないようだけど
でもそんなのいいんだ
僕はそんなに悪いとは思ってないから

Let me take you down, 
cause I'm going to Strawberry Fields
Nothing is real 
and nothing to get hung about
Strawberry Fields forever

きみを連れていく
なぜって僕も
ストロベリー・フィールズに行くところ
現実は何もない 
気になることも何もない
ストロベリー・フィールズよ 永遠に

Always, no sometimes, 
think it's me
But you know I know 
when it's a dream
I think I know I mean a "Yes" 
but it's all wrong
That is I think I disagree

いつも いや時々かな 
それは僕のことだって思うんだよ
でもわかるよね そうさ
それは夢なんだって
僕が"イエス"と言っても
それは全部間違いなんだよ
僕はそう思ってないってことなのさ

Let me take you down, 
cause I'm going to Strawberry Fields
Nothing is real 
and nothing to get hung about
Strawberry Fields forever
Strawberry Fields forever
Strawberry Fields forever

きみを連れていくよ
なぜって僕も
ストロベリー・フィールズに行くところ
現実は何もない 
気になることも何もない
ストロベリー・フィールズよ 永遠に

Cranberry sauce 

クランベリー・ソース

(Words and Idioms)
cf.get hung up=〈米〉時間を取られる、引っかかる
tune in=波長を合わせる

日本語訳 by 音時


R-5136077-1385474479-9650

◆"Strawberry Fields"って何でしょう?この問いにはジョン自身がPlayboy誌のインタビューで答えています。

 "ストロベリー・フィールズ"っていうのは実在の場所なんだよ。ペニー・レインに住むのをやめたあと、郊外に住んでいた叔母のところへ移ったんだ。小さな庭のついた隣と仕切り壁で続いてる家で、近所には医者や弁護士といった人たちが住んでたよ。(中略)この家の近くにストロベリー・フィールズがあったんだ。少年院の近くの家で、子どもの頃は友だちのナイジェルやビートとガーデンパーティに出かけたものだったよ。出かけて行っちゃ、あちこちうろつきまわってレモネードをひと瓶1ペンスで売ったものさ。で、あのタイトルをもらったのはこの家からなのさ。でも、ひとつのイメージとして使ったんだよ。ストロべリー・フィールズよ永遠なれ、だ。

また、あるサイト(genius.com)からの情報では、"Strawberry Field(単数形)"は、リヴァプール郊外にあるジョンの住んでいた家のそばに、救世軍が運営する戦争孤児院で、ジョンはそこでよく遊んでいた、と載っていました。ジョンの叔父のMimi Smithさんは、"救世軍のバンドの音が聴こえてきたらすぐに、ジョンは飛び起きて"ミミ、行くよ!遅れちゃうよ!"と叫んでいたものです"と話しています。

ジョンにとって昔の遊び場だった"Strawberry Field"。その思い出がイメージになったんですね。具体的にこの戦争孤児院のことじゃないとしたくて、あえて本来複数形の「s」をつけて、「フィールズ」にしたんでしょうか。


OMC20190311-1-2-1


◆Playboy誌のインタビューでは、この曲についてジョンは比較的多くのことを語っています。僕が印象に残ったのは、この部分の歌詞のことです。

 (前略)2番はこうなってるね。「ぼくの木には誰もいないと思ってる」ぼくは内気すぎたし、自分を疑いすぎてたんだ。僕ほどヒッピー的なヤツはいない気がする、というのが僕が言おうとしていたことなんだ。だから、僕は気〇いか天才に違いないな。「高いか低いかに違いないって言いたいのさ」...これが次の行だ。僕はどこかおかしいんだって、思ってたよ。他の人たちに見えないものがぼくには見えたからさ。(中略)ぼくはいつも、超自然的な能力を持っていたのか、直観力が非常に強かったのか、非常に詩的感覚が鋭いかだったんで…いろいろ言い方はあるだろうけどね…幻想的な物の見方をしていたんだな。  

 インタビューではこの続きとして、そんなジョンが社会や世間のなかでどんな思いをしていたかを語っていますが、曲"Strawberry Fields Forever"とは少々離れていきますので引用はここで止めておきましょう。(続きは購入してお読みください…)

◆この曲はジョンのこうした自分のものの見方について、リアルと幻想の狭間のなかで見えたり感じたことについて歌っているんだと思います。それ以上の意味を求める必要はなく、サウンドと合わせてそのまま受け止めて聴くのがいいのでしょう。

最後の最後でかすかに聞こえるジョンの声が"I buried Paul(ポールを埋めた)"ことで、そのほかのビートルズトリビアと合わせて「ポール死亡説」を裏付ける一因とされましたが、これはジョンによるとただ"Cranberry Sauce(クランベリー・ソース)"と言っているだけ、とのこと。子どもの時の大好物?だったんでしょうかね?

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◆“Strawberry Fields Forever”が最高位8位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles for the Week Ending 1st April, 1967
 
1 1 HAPPY TOGETHER –•– The Turtles 
2 2 DEDICATED TO THE ONE I LOVE –•– The Mamas and the Papas 
3 3 PENNY LANE –•– The Beatles
4 4 THERE’S A KIND OF HUSH –•– Herman’s Hermits 
5 18 BERNADETTE –•– The Four Tops )

6 19 THIS IS MY SONG –•– Petula Clark 
7 7 FOR WHAT IT’S WORTH (Stop, Hey What’s That Sound) –•– Buffalo Springfield 
8 11 STRAWBERRY FIELDS FOREVER –•– The Beatles
9 29 SOMETHIN’ STUPID –•– Nancy Sinatra and Frank Sinatra
10 28 WESTERN UNION –•– The Five Americans 


◆ビートルズのコピーバンド「トリビューツ」さんの演奏です。