ロック・アーティストなら誰でも1曲は作りたいと思うでしょう。

・自分の生き様、アーティストとしてのこだわりをこめた一曲。
・オーディエンスが皆一緒に歌い、会場がひとつになり歌声が響きあう一曲。

ボブ・シーガーにとって、そんなアンセムとなる一曲がこの“Turn the Page”。

ジョン・ボン・ジョヴィはボブのステージでこの曲を聴いて、“こんな曲を作りたい”と思って、この曲を作ったそうですよ。(この曲です

◆この曲“Turn the Page”はボブ・シーガーが1973年に発表した6枚目のスタジオ・アルバム「Back in '72」に収録され、ライブでよく歌われてきました。


Bob_Seger_-_Back_in_'72


そして“アンセム化”したのは1976年のライブ・アルバム「Live Bullet」に収録されたから、でしょうね。僕もこのアルバムで初めて聴きました。

Wikipediaに出ていたボブのコメント:
あの曲がこれほど長く続くとは思わなかった。あの曲は必ず演奏しなければならない曲のひとつで、そうしないとみんなすごく興奮するんだ。もし演奏しなければ、ファンは間違いなく失望する。


BobSegerLiveBullet


Songwriter(s) Bob Seger

Released in 1973
From the album “Back in '72

*原詞の引用は太字


On a long and lonesome highway, east of Omaha
You can listen to the engine moanin' out his one note song
You can think about the woman or the girl you knew the night before


But your thoughts will soon be wanderin' the way they always do
When you're ridin' sixteen hours and there's nothin' there to do
And you don't feel much like ridin', you just wish the trip was through

オマハの東 長い孤独なハイウェイで
おまえが聞くのは単調なエンジンのうめき声の歌
昨日知り合った年もわからない女を思い出す

そんな思いも すぐいつものようにさまよっていく
16時間も走りっぱなしでやることもない
そしたら運転なんてこりごりさ
旅の終わりを願うだけ

Here I am
On the road again
There I am
On the stage
Here I go
Playin' star again
There I go
Turn the page

俺はまた
道を走ってるんだ
あのステージの上に
また立ってるよ
さあ 行こう
またスターを演じるんだ
そして先に進もう
ページをめくって

Well you walk into a restaurant
all strung out from the road

And you feel the eyes upon you
as you're shakin' off the cold

You pretend it doesn't bother you
but you just want to explode


Most times you can't hear 'em talk, 
other times you can

All the same old cliches,
 "Is it woman, is it man?"

And you always seem outnumbered
so you don't dare make a stand

ああ 運転で疲れ切ってレストランに入るおまえ
寒さをしのぐおまえに 視線が降り注ぐ
気にしないふりをするおまえ
だけど本当は爆発したいのさ

ふだんは気に留めない会話も
ある時聞こえてしまうんだ
“あいつら女か?男か?” いつもよくある決り文句
人数じゃいつも負けだから相手にはしない

Oh, here I am
On the road again
There I am
On the stage, yeah
Here I go
Playin' star again
There I go
Turn the page

ああ 俺はまた
道を走るのさ
あのステージの上に
また立つんだよ
さあ 行こう
またスターを演じよう
そして先に進むんだ
ページをめくって


Out there in the spotlight
you're a million miles away

Every ounce of energy you try to give away
As the sweat pours out your body 
like the music that you play


Later in the evening as you lie awake in bed

With the echoes from the amplifiers
ringin' in your head

You smoke the day's last cigarette,
rememberin' what she said

何マイルも彼方でスポットライトを浴びる
エネルギーのすべてを出し切ろうとするのさ
身体から流れ出す汗はまるでプレイする音楽

その夜の遅く おまえはベッドに身体を横たえて
アンプから流れる音のこだまを
頭のなかに鳴らしてる
最後の煙草をふかして 彼女の言葉を思い出す

Here I am
On the road again
There I am
Up on the stage
Ah, here I go
Playin' star again
There I go
Turn the page

またツアーに出るのさ
ステージに昇って
スターを演じるんだ
さあ行こう
ページをめくって

Here I am
On the road again
There I am
On the stage, yeah
Here I go
Playin' star again
There I go
There I go

またツアーに出るのさ
ステージに昇って
スターを演じるんだ
さあ行こう
前に進もう

(Words and Idioms)
one-note 【形】一本調子の、単調な
strung-out · 〈話〉疲れ切った · 〈話〉〔麻薬が効いて〕ラリっている
cliches=決り文句
outnumber=数を上回る、数で勝る
outnumbered by one's enemies 《be ~》敵よりも劣勢である 
take every ounce of willpower 気力の全てを最後まで出し切る必要がある

日本語訳 by 音時


Turn_the_Page_-_Bob_Seger_&_The_Silver_Bullet_Band


◆しかし、それでも曲ができたのはひょんなことから…のようです。前述したボブのコメントが続きます。


あの曲は何かを捉えているんだ。“Turn The Page“を書いたのは1971年。10年間のうち、8年目か9年目のことだった。ウィスコンシン州のトラック・ストップで夜中の2時のこと、俺たちがみんな髪が長かったので「女かよ」と呼び続けるヤツらに嫌がらせを受けたんだ。喧嘩になって警察沙汰になるのが嫌だったから、その場を離れたけどね。翌日の夜、俺はそこに座って歌っていた。
“エンジンのうめき声が一音だけ聞こえてくる......道中、疲れ切ったおまえはレストランに入った。寒さに震えていると、視線を感じる。気にしてないふりをするけど、爆発したくなるんだ......“。


ここにいるヤツらは、見た目のせいで、その人を憎んでいる。それもその一部だった。でも、もっと大きかったのは、道路での本当の疲労感だったと思う。トラック運転手にとってのそれを捉えた曲だったんだ。旅することを仕事にしてるヤツらの心を捉えたんだと思う。旅に出ることが多く、家や家族、あるいはその両方が恋しくなるヤツらの心を捉えたんだと思う。


これからもずっとこの曲は聴いていきたいな。
できたら会場でボブと一緒に歌いたい。


Bobimages