スピード感のあるロックソングで僕はこの曲はわりと好きだったのですが、やっぱりプログレッシブのグループとしてカンサスが好きだったファンの方にとっては、ちょっと気に入らない曲だったんだろうなあ。
 
◆この曲邦題は“まぼろしの風”ですが、原題は“People Of The South Wind ”。まぼろしかどうかはわかりませんが、“南風の人々“について歌われた曲です。

 この“People Of The South Wind”について調べてみると、Wikipediaにこんな説明がありました。

 カンザス州の名前の由来となったカワ族(Kaw People)に焦点を当てたもので、カンサ語でカワ族の名前は「南風の人々(People Of The South Wind)と訳されるのが一般的である。

The_Ka

Kaw Nation(またはKanza、Kansa)は、オクラホマ州とカンザス州の一部で連邦政府公認のネイティブアメリカン部族である。

 この曲の作者であるKerry Livgrenは、自分たちバンドの名前であるKANSASに住んでいたNative Americanであった、Kaw Nationの人たちの通称から、この曲のタイトルを付けたんでしょうね。


◆でもそれではこの曲が「Kaw Nation」を歌っているかというと、どうもそうじゃなさそうです。


Peop;e South


Songwriter(s) Kerry Livgren

Released in 1979
US Billboard Hot100#23 
From the Album “Monolith“(モノリスの謎)

*原詞の引用は太字

There are some who can still remember
All the things that we used to do
But the days of our youth were numbered
And the ones who survive it are few

Oh, I can still see the smiling faces
When the times were so good
All in the old familiar places
I'd go back if I could (to the)

今でも覚えてる者はいるだろう
俺達がやってきたことのすべてを
だけど若き日々は数えられるほどで
生き延びた者たちもほんのわずかさ

ああ今でも 笑顔が目に浮かぶよ
とてもいい時代だったんだ
すべては あの古き懐かしい場所さ
できることなら戻りたいんだ

People of the south wind, 
People of the southern wind
It's the people of the wind, 
I got to be there again

南風の人々に
南風の人々に
風の人々に
もう一度 そこへ行かなくては


Well, it's a hard thing to face the music:
But it's something everybody has got to do
So I hope that I can always remember
All the crazy times we had to go through

Now it's a dream that is slowly fading
And I don't want it to go
All of the memories are evading
And I want you to know (it's the)

ああ 音楽と向き合うのは大変なことだよ
でも誰もが やらなければならないことなんだ
だからいつも忘れないでいたいんだ
あのクレイジーな日々
〜経験しなきゃならなかったあの時代を

いま ゆっくりと消えてゆく夢であっても
俺はそれに消えてほしくないんだ
すべての思い出が逃げていってしまうけど
おまえたちに知っていてほしいんだ

People of the south wind
People of the southern wind
It's the people of the wind
I got to be there again

南風の人々に
南風の人々に
風の人々に
もう一度 そこへ行かなくては

Now we've traveled all across the oceans
And we've seen what there is to see
But I guess it's not the proper solution
Cause it's all about the same to me

Now I look back and it makes me wonder
Why we just couldn't see
All of the battles we fought and won there
And I wish that I could be with the

いま 俺たちは海を越えて旅をしてる
そして見るべきものを見てきた
だけど 適切な解決策じゃなかったんだ
俺にとってはすべて同じことだったから

今 振り返っても 不思議に思うのさ
なぜ俺たちにはわからないんだろう?
俺たちが戦い そして勝ち得た場所
そこにともにいることができたなら

People of the wind
I want to see 'em again
It's where we used to be free
And that's the place for me
It's just a state of my mind
A thing that's so hard to find

風吹く地の人々
(南風の人々)
もう一度会いたいんだ
そこは 俺たちが自由でいられた場所
(南風の人々)
俺のために用意された場所
(南風の人々)
俺のこころが落ち着ける場所
そんなものは
 なかなか見つけられやしない

(Words and Idioms)
evade=(巧みに)避ける、よける、逃れる、言い抜ける

日本語訳 by 音時

Monorith



うーん、まだ1st Verseでは、現代の暮らしが直面している様々な問題を考えると、先住民の時代に戻らねば…なんて歌かな?と思っていたのですが、2nd Verseで「音楽」がでてきて、3rd Verseでは「海を越えて旅してる」ということなので、どうも「カンサス」というバンドそのものを歌ってるようですね。

そう考えると、流行のサウンドを取り込んでヒット曲を出すようになっている自分たちだが、「あの頃」(プログレッシブな大曲を作っていた頃?)に戻りたい?って歌なのかな?とも思ったり…。