イーグルスのアルバム「呪われた夜」のA面2曲め“Too Many Hands”。
こちらはランディ・マイズナーとドン・フェルダーの作品で、歌っているのはランディです。

このアルバムだとやっぱり“Take It To The Limit”が好きだし、ランディは割とポップ目な作品を出していた印象があるので、この曲のようなギターがだいぶフューチャーされている曲も珍しいなあと思っていました。ギターはドン・フェルダーとグレン・フライが交互に弾いているようです。

◆今回和訳するまであまり詳しく歌詞を見ることもなかったのですが、“there's too many hands
Being laid on her…“という曲のタイトルにもなっているコーラスの歌詞は聞き取れたので、内容を想像していました。
 “laid”とか“get laid”とかって、“あっち”の方の単語(^_^;)ですので、“あまりにも沢山の男たち(hands=男の手とイメージ)が彼女を汚していった”…のだろうと…。(言葉が難しいのですが…陵辱された女性が主人公の曲なのかな…と)

◆ただ、歌詞の全体をみるとそうやって片付けるには、何だか違和感が…。
そうこの“she”や“her”... 「彼女」っていうのはもしかすると…。

はい、続きは、和訳記事の後で…。


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(Randy Meisner 、Don Felder)


Released in 1975
From the Album “One Of These Nights”

*原詞の引用は太字


She's one of a kind
Sometimes hard to find
Like a rainbow
Well, she's lost all her glory
And could tell you some stories
That we all should know

彼女は誰にも変えられない特別な存在
見つけるのに大変なんだ
まるで虹のような彼女
ああ だけど 彼女はすべての栄光を失った
そして きみに いくつか話してあげよう
僕たちみんなが知っておくべきことを

And there's too many hands
Being laid on her
Too many eyes will never see
That it's dragging her down
But you won't hear a sound as
She turns around

本当にたくさんの手が
彼女を汚していったんだ
本当にたくさんの目があっても
彼女を弱らせてるのに気づきやしない
音さえも聞こえやしないんだ
彼女がそっぽを向いてしまう音を


Her beauty all aflight
It always seems to turn the tide
At midnight
And for her there is no rest
We are doing what is best
For our future

彼女の美しさは四方に飛び散ってる
いつだって真夜中に
潮の流れが変わるように
そして彼女は休むことがない
僕たちはベストを尽くしているよね
自分らの未来のために

One of these days she may not
Be so good to you
One of these days she might
Shake you to the ground
But her fire is still
Burning
And her heart is still yearning
To be found

近いうちに彼女は
きみに冷たくするかもしれないよ
近いうちに彼女は
きみを地面に揺さぶるかもしれない
彼女の炎は いまだ
メラメラと燃えている
彼女はまだ本当の心を
僕らに見つけてほしいと思ってるんだ

And there's too many hands
Being laid on her
Too many eyes will never see
That it's dragging her down
But you won't hear a sound as
She turns around

だった本当に沢山の人間が
「彼女」を汚していったんだ
本当に沢山の人間が
「彼女」を弱らせてることに気づかない
きみだって「彼女」が
もうそっぽを向いてしまってる音に
聞こえたりはしないだろう

Too many hands…

沢山の人間が汚していったんだ…


(Words and Idioms)
one of a kind=ユニークであり、独特な、唯一無二の特別な存在
aflight=flight

日本語訳 by 音時


RandyEagles



「彼女」は人間の女性を指しているのではなく「地球」と読み替えてください。

◆この解釈のきっかけになったのは作詞をしたランディが、この曲について話している動画を見つけたことです。 YouTubeではなく、ブログに貼り付けられないので、下のリンクを見てください。

 (こちらのページをクリック

 フェルダーと書いたこの曲…ああ、僕が書いたこの曲“Too Many Hands”のことだけど、僕らが深く関係している曲を書けて嬉しく思ったよ…だって現実になろうとしてることだからね。僕らの母なる地球が死にかけてる話だし、僕はそんなの嫌なんだ。そうさ、この曲もいつか古典(classic)になってしまうかもしれない。(地球が滅んで)演奏する人が誰もいなくなっちゃうからさ(苦笑)

 おお、そうだったのか…。

 アルバム「呪われた夜」のA面2曲めから社会への警鐘を鳴らす曲が収録されているとは思いもしませんでした…。もしかするとこの曲がグレンやドンにインスピレーションを与え、「ハリウッド・ワルツ」や次の作品「ホテル・カリフォルニア」や「ラスト・リゾート」など、退廃した大衆社会批判への構想に繋がったのでは?なんて空想します。

 このアルバム、日本でも売れただろうから、もしこの曲の意味が当時から日本でもわかっていれば、環境を守る活動にこの曲は使われていたかも…なんて思いました(^_^;)。