Writer(s)
Holland–Dozier–Holland 

Released in 1965
US Billboard Hot100#1
From The Album"I Hear a Symphony"


R-7609876-1445091253-5927


*原詞の引用は太字

You've given me a true love
And every day I thank you, love
For a feeling that's so new
So inviting, 
So exciting

あなたは本当の愛を私にくれた
毎日 あなたに感謝してる
こんなに心を奪われてドキドキする感じ
初めてなのよ

Whenever you're near, 
I hear a symphony
A tender melody
Pulling me closer, closer to your arms
Then suddenly (I hear a symphony)
Ooh, your lips are touching mine
A feeling so divine
Till I leave the past behind
I'm lost in a world
Made for you and me

あなたがそばに来るといつだって
私には交響曲(シンフォニー)が聞こえるの
優しいメロディが
私を引きつけるのよ あなたの腕に
すると突然(交響曲が流れて)
あなたの唇が私に触れる
過ぎたことを忘れてしまうくらい
神秘的な気持ちになるの
私は迷子になった気分なの
二人だけの世界のなかで

Whenever you're near, 
I hear a symphony
Play sweet and tenderly
Every time your lips meet mine, 
now, baby, baby, baby
You bring much joy within
Don't let this feeling end
Let it go on and on and on, 
now, baby, baby, baby
Those tears that fill my eyes
I cry not for myself
But for those 
who've never felt the joy we felt 

あなたがそばに来ると
シンフォニーが流れてくるわ
甘く優しく 奏でられるのよ
あなたの唇が私と重なるといつだって
そう ベイビー ベイビー
あなたは歓びを運んでくれる
この気落ち 終わらせたくないのよ
いつまでもずっと続けたいの
ねえ ベイビー ベイビー
私の瞳に溢れる涙は
私なんかのためじゃないの
私たちが感じてる歓びを
味わったことのない人達のためなの

Whenever you're near, 
I hear a symphony
Each time you speak to me
I hear a tender rhapsody of love 
now baby, baby
As you stand holding me
Whispering how much you care
A thousand violins fill the air, 

あなたがそばに来るといつだって
私にはシンフォニーが聞こえる
あなたが話しかけるといつでも
優しい愛の狂詩曲(ラプソディ)が聞こえるの
だってベイビー ベイビー
あなたが立ったまま私を抱きしめて
どれだけ愛してるか囁いてくれると
千ものヴァイオリンの調べで満たされる

now, baby, baby
Don't let this moment end
Keep standing close to me
Ooh, so close to me, 
baby, baby, baby, baby
I hear a symphony
A tender melody

そうよ ベイビー ベイビー
この瞬間を終わらせないで
そのまま私のそばにいて
そうよ もっとずっとそばにいてね
ベイビー ベイビー
シンフォニーが聞こえるわ
とても優しいメロディなのよ

(Words and Idioms)
inviting=誘う,心を奪う,魅力的な

日本語訳 by 音時

815nlrBeYTL._AC_SL1417_



 1964年から1965年にかけて、シュープリームスは出すシングルがすべてNo1!


5曲連続第1位の記録はビージーズの"サタデーナイトフィーヴァー"~"失われた愛の世界"の6曲連続第1位の記録まで破られませんでした。

(1964)
"Where Did Our Love Go"#1(愛はどこへ行ったの)
"Baby Love" #1
"Come See About Me" #1
(1965)
"Stop! In the Name of Love"#1
"Back in My Arms Again"#1 (涙のお願い)

シュープリームスはアメリカの最高級の劇場の一つであるマンハッタンの"コパカバーナ"に"とり"で出演。白人音楽と黒人音楽の垣根を壊す手助けとなり、白人の聴衆にも受け入れら、大絶賛されました。

◆ですので、次のシングル、"Nothing but Heartaches"(悲しみがいっぱい)が全米では10位にも入らない11位という凡記録で終わってしまったことはダイアナをはじめとするメンバーや、ソングライターチームの"ホーランド=ドジャー=ホーランド"にとっても大ショックだったようです。


僕らは屈辱を味わい、物事には落ち込む場合があることがわかった。ぼくらはまだ子供で充分に人生のことを学んでいなかったんだ。「悲しみがいっぱい」の失敗はその後の曲づくりにプラスになったと思うよ。
 そのあと、僕らはあわてて新しいアイデアを探し始めた。シュープリームスを移籍させ、他の誰かにグループを委ねるべきなのかという疑問も沸き起こったよ。彼女たちは他のプロデューサーに門を開いていたしね。でも何かを抱えて現れる人もなく、結局僕らがもう1曲"ひとりぼっちのシンフォニー"を担当することになったんだ。

SupSymphony


◆そんなこんなで「ひとりぼっちのシンフォニー」はめでたく全米No1に輝きました!


 しかし、続くシングル「二人だけの世界(My World Is Empty Without You)」は最高位5位、そして「乱れるハート(Love Is Like an Itching in My Heart)」は最高位9位となり、またもやシュープリームス危機か…と思いきや、そのあとの逆襲!が凄かった。

(1966) 
"You Can't Hurry Love"#1(恋はあせらず)
"You Keep Me Hangin' On"#1
(1967)
"Love Is Here and Now You're Gone"#1(恋ははかなく)
"The Happening"#1(恋にご用心)

の4曲連続No1!その後、連続No1記録は途切れますが、さらに2曲のNo1ヒットをだしました。

"Love Child"#1
"Someday We'll Be Together" #1(またいつの日にか)

I Hear Supremes


◆恋したウキウキとした気持ちを歌った、なかなか可愛いメロディとコーラスを持った曲ですね。ただ、すぐそばにその人がいるとシンフォニーが流れてきて、千ものヴァイオリンがまわりの空気を満たすのですか…。僕のシンフォニー=交響曲の聞くレパートリーが狭いからかとも思いますが、心がそういうときに流れてくる音楽がシンフォニーで、楽器がヴァイオリンって、ちょっとよくわかりません(^▽^;)。

ちょっと相手の彼に抱く気持ちが…カタブツ過ぎる感じがしますがいかに…。

邦題ですが「ひとりぼっちの...」だとどうしても"失恋ソング"の印象が。「私だけのシンフォニー」という邦題の方がよかったかな…(^^)。

◆"ひとりぼっちのシンフォニー"が1位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles for the Week Ending 20th November, 1965

ストーンズの「ひとりぼっちの世界」(Get Off Of My Cloud)に代わっての首位が「ひとりぼっちのシンフォニー」。これも邦題のハプニングで面白いですね。シュープリームスはNo1を2週キープしたあと、この週12→6位のトップテン入りを果たしたバーズ"Turn!Turn!Turn!"に王座を譲ります。

-1 5  I HEAR A SYMPHONY –•– The Supremes
-2 3 1-2-3 –•– Len Barry 
-3 1 GET OFF OF MY CLOUD –•– The Rolling Stones
-4 6 RESCUE ME –•– Fontella Bass 
-5 8 LET’S HANG ON –•– The Four Seasons

-6 12 TURN! TURN! TURN! (To Everything There Is a Season) –•– The Byrds
-7 2 A LOVER’S CONCERTO –•– The Toys
-8 10 AIN’T THAT PECULIAR –•– Marvin Gaye
-9 9 A TASTE OF HONEY –•– Herb Alpert and the Tijuana Brass
10 4 YOU’RE THE ONE –•– The Vogues

◆ダイアナはやっぱり声がいいなあ。ちょっと顔は好き好きかな(^▽^;)。



◆声変わりをする前のマイケルが歌う"I Hear A Symphony"



◆連続No1記録がストップ...しかもトップ10にも入らず..."nothing but heartaches(悲しみがいっぱい)"。うーむ、確かにこうやって聴くと、他の曲よりもキャッチーな感じではないと思うぞ。




(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia The Supremes discography
・ビルボード・ナンバー1・ヒット1955-1970上(音楽之友社)