"ムーンライティング"はレオのサード・アルバム「Another Year」収録のシングル。全英で2位、オーストラリアで13位のヒットになりました。
歌詞を見てください。若いカップルの「駆け落ち」結婚の歌なんですね!月の光に照らされて、友達に頼んで色を塗りなおした車で旅立つ二人。その光景はなかなかロマンチック!?
Songwriters: SAYER, LEO / FARRELL, FRANK
lyrics c Universal Music Publishing Group
Released in 1975
Uk Single Chart #2
From The Album"Another Year"*原詞の引用は太字
He sees her at the same time every night
At the Mexican discotheque
She gives him french kisses
He gives her french cigarettes
They sit at the same table every time
The lights are low
But their eyes shine
Just digging the music
From those sweet soul bands
彼は毎晩 決まった時刻に彼女に会うのさ
メキシカン・ディスコでね
彼女は彼にフレンチ・キスをして
彼も彼女にフレンチ・シガレットをするよ
二人はいつも決まった席に座り
灯りはほんのり暗いけど
二人の瞳は輝いてる
すると音楽が流れだす
甘いソウルバンドの演奏だ
She keeps him outta fights
Holds on to his hand
He whispers slowly "tonight's the night"
Months of planning so it's gotta be right
Under the table her bag is busting at the seams
She made sure to bring everything
彼がケンカをしないよう
彼女が彼のこぶしを押さえてる
彼は彼女にゆっくりとささやく
“今夜がその日だよ”
何か月も計画してたんだから上手くいくさ
テーブルの下の彼女のバッグは
はちきれんばかりにふくれてる
必要なものすべてを間違いなく用意したのさ
Moonlighting
they're leaving everything
Moonlighting
they're losing all their friends
Moonlighting
it's the only way
It's frightening but it means they'll stay
Together they're gonna make it together
月の明かりに照らされて
すべてを捨てて旅立っていく
月の明かりに照らされて
友達みんなを捨てて出ていく
月の明かりに照らされて
こうするしか道はないんだ
不安でいっぱいだけれど
これで一緒にいられるってことさ
二人一緒 二人一緒にいられるんだ
His blue Morris van is parked in an alley
Just by Montague street
His friend Eddie he did the respray
So he couldn't drive it all last week
And it cost most of the money
That he had saved up
To pay Eddie's receipt
But he figures it's worth it
Cause the disguise is a must
When they go missing
They're gonna look for the van first
裏通りには彼の青いモーリス・バンが停めてある
モンタージュ通りのすぐそばさ
彼の友人のエディが色を塗り直してくれた
だから先週はずっと運転できなかったし
エディの立て替え分を払うのに
貯めたお金は ほとんど使ってしまったのさ
でも彼は意味のあることだと思ってる
だってこの偽装は必要なことだった
二人がいなくなったとなれば
まず彼のバンを探そうとするだろうから
She whispers slowly "it'll be alright"
I took some cash from my building society
And my monthly check came in just right
If only they knew they were giving it away
彼女はゆっくりと囁く“だいじょうぶよ・・・”
住宅金融組合からお金も借りたし
毎月のお給料もちょうど出たばかり
ただでお金をくれたなら嬉しいのにね
9:15 Monday morning at the printing works
The boss notices someone's not clocked in
And the water department
Of the council offices has a message
That Mrs. Park's daughter is missing
Meanwhile the Carlisle turnoff of the m6 motorway
Drinking cold black coffee eating hot cup cakes
She stares at him with his beard unshaved
Wonders at his powers of staying awake
月曜の朝9時15分の印刷工場
工場長は工員の誰かが出勤してないのに気づく
水道局の事務室にはメッセージが入る
“パーク夫人の娘が失踪!?”
しばらくして カーライルのあたり
高速道路M6に車を停めて
冷たいブラックコーヒーと
あったかいカップケーキを食べるカップルがいた
彼女はヒゲが伸びた彼の顔を見つめ
彼が眠らずに運転を続けられるか心配してる
He whispers slowly "you did just fine"
They shared the driving all through the night
She laughs "my mother will have lost her mind
We're only ten miles to Gretna
They're three hundred behind
彼はゆっくりささやくよ“きみはよくやった”
二人は夜通し車を運転し続けたのさ
彼女は笑う
“ママはおかしくなっちゃうかも!”
グレトナまであと10マイル
追手からは300マイル離したわよ
Moonlighting
they're leaving everything
Moonlighting
they're losing all their friends
Moonlighting
it's the only way
It's frightening
but it means they'll stay
Together
they're gonna make it together
月の明かりに照らされて
すべてを捨てて旅立っていく
月の明かりに照らされて
友達みんなを捨てて出ていく
月の明かりに照らされて
こうするしか道はないんだ
不安でいっぱいだけれど
これで一緒にいられるってことさ
二人一緒 二人一緒にいられるね!
(Words and Idioms)
be busting at the seams=はちきれんばかりに一杯になる
alley=路地、裏通り
go missing=連絡を絶つ 行方不明になる
building society =住宅金融組合
give away=無料であげる、寄付する
clock in=出勤する タイムレコーダーを押す
water (supply)department=水道局
日本語訳 by 音時
◆ 歌詞に出てくる Gretna。"Gretna Green" グレトナ・グリーンは家出して結婚する(Runaway Marriage)場所のメッカのようですね。
(ウィキペディア情報)です。
グレトナ・グリーン(Gretna Green)は、スコットランド南部西海岸の小さい町である。
1753年、ハードウィック卿の婚姻法がイングランドで可決して以来、イングランドでは両親の承諾を得た21歳以上の男女のみに結婚が制限されるようになった。この法律はスコットランドには適用されず、男性は14歳、女性は12歳以上ならば親の承諾なしに結婚できることになっていた。婚姻法が改正される以前は、多くの駆け落ちカップルが結婚するためにイングランドを逃れ、スコットランドに入って最初の町、すなわちグレトナ・グリーンへと走ったのである。
二人の証人の元で誓いが立てられたなら、ほとんど誰であろうが結婚式を主催することができたのである。
グレトナの鍛冶屋は「金床の司祭(anvil priest)」と呼ばれ、有名になった。「鍛冶屋」たちは、金床の上で金属を溶接するように、駆け落ちしたカップルを「溶接」した。
ロンドンからグレトナ・グリーンまでの距離を調べてみると、約511km。マイルだと約「317マイル」。
We're only ten miles to Gretna
They're three hundred behind
"グレトナまであとわずか10マイルよ。彼らは300マイル後にいるわ" とピッタリ距離が合います!
◆そのほか、歌詞には印象的な固有名詞や都市名が出てきて出てきますね。
(1)Mexican discotheque
ロンドンにあった"メキシカン・ディスコ"なんでしょうね。現在、ロンドンにあるラテン・バーの人気店を調べてみたら、"Guanabara "というクラブ&レストランがありました。こんな感じの店みたいです。
(2)french kisses 、french cigarettes
フレンチ・キスはボブ・ウェルチのアルバム名であったので若い時に意味を調べ、コーフンした(笑)記憶があります。フレンチ・シガレットの意味を調べたら、やっぱりエッチ系の意味がありましたけどここには書けません(^▽^;)。でもここは、フレンチ・キスと合わせて、フランス製のタバコって意味だろうと思います。
(3) Morris van
モーリス(Morris)は、かつて存在したイギリスの自動車メーカーです。友人のエディに青く塗りなおしてもらう前は何色だったのかな。こんな感じの車です。
(4)Montague street etc...
大英博物館のすぐそばの通りのようですね。こちらご参照。彼も彼女もほぼ中流のご家庭に生まれた感じでしょうか。
カーライル (Carlisle)は、イギリス・カンブリア州の都市。高速道路も通っています。
◆1か所訳するのがえらい難しかったです。次の部分です。
If only they knew they were giving it away
直訳すると"ただ彼らがお金を譲ってくれているのを彼らが知ってさえいればいいのに"。
="彼らがわかったうえで、ただでお金を譲ってくれたなら嬉しいのに"
="彼らがただでお金をくれたなら嬉しいのにね"
うーむ、だいぶ意訳したが、そういうことなのかな…と(-_-;)
◆Leo Sayer - Moonlighting (Feb 2007)
◆アルバム「Another Year」から「Unlucky In Love」。
どうして僕はいつも恋に恵まれてないんだろう??
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