はあーっ  ため息が出てしまう。
もうクリスティンの歌を生で聴くことはできないんだな…。

フリートウッド・マックのクリスティン・マクヴィーが79歳で逝去。その功績を辿る
Udiscovermusic.jp


(Christine McVie)

Released in 1975
US Billboard Hot100#20
From The Album"Fleetwood Mac"

*原詞の引用は太字


You can take me to paradise,
And then again you can be cold as ice
I'm over my head,
But it sure feels nice.

私を楽園に連れていったかと思うと
あなたは再び 氷のように冷たくなる
私にはわからないわ
でもそれが心地よかったりするの

You can take me anytime you like,
I'll be around 
if you think you might love me baby,
And hold me tight.

あなたは好き勝手に私を連れ出せる
もしあなたが私を愛してるって思うなら
私はあなたに付いていく
強く抱きしめて

Your mood is like a circus wheel,
You're changing all the time,
Sometimes I can't help but feel,
That I'm wasting all of my time.

あなたの機嫌はサーカスの車輪みたい
いつだって変わっていくわ
でもときどきこう思ってしまう
私は時間を無駄にしてるのかも…って

Think I'm looking on the dark side,
But everyday you hurt my pride,
I'm over my head,

私は悪い面ばかりを見てるんだわ
でも私は毎日 
あなたにプライドを傷つけられてるの
私には理解できないわ

But it sure feels nice,
I'm over my head,
But it sure feels nice. 

でもそれが心地よかったりするの
どうしてか私にはわからないけど
私はすごくいい気持ちなの
(Words and Idioms)

over one's head =〔難し過ぎて〕理解できない、分からない

日本語訳 by 音時


Over_My_Head_single


 アルバム"ファンタスティック・マック"(Fleetwood Mac)には、マックの代表曲の「リアノン」や「セイ・ユー・ラヴ・ミー」、「マンディ・モーニング」などもありますが、最初のシングルカットがこの曲「Over My Head」だったんですね。
 おそらくリンジーとスティーヴィーはバンドに加入したばかりということもあり、1st シングルはやっぱり「ここはひとつ、まずは姐さん、お願いします!」「おや、そうかい」ってことになったんでしょうね。全米20位という記録でした。

"I'm Over My Head"...お嬢さん、それが恋ってもんなんだぜ…以上!っていう歌詞ですね(^▽^;)。

OverFleet


◆この曲の背景となる情報を探していたら、ウィキペディアに次のようにでていました。

 クリスティンはカリフォルニア・マリブにある小さいアパートで小型のHohnerの電子ピアノで曲を作っていたと言います。そこでは前のアルバム「クリスタルの謎」(Heroes Are Hard to Find)のプロモーションツアーが終了した頃から、彼女のそのときの夫であるジョン・マクビーも住んでいました。この曲に書かれている歌詞は…クリスティンは決して認めないでしょうけど…二人の結婚のトラブルについて歌ったものでしょう。1976年に二人は離婚しています。


本人が認めないだろうけど…ってことを記事に書かないでくださいっ!

でもそうだったとしたら、やっぱりマックってスゴイ。
自分たちの恋愛や結婚の破局をどんどん作品にして、自分たちで歌って演奏しちゃうんだから。


これが「オーヴァー・マイ・ヘッド」の日本シングルジャケット。アルバムジャケットの「Fleetwood Mac」の自体を真似て「オーヴァー・マイ・ヘッド」というイラストにしているところが日本のデザイナーは芸が細かい。
OverHead



◆Top Of The Popsでのステージ。クリスティンはさらっと歌います。リンジーのギターは心地いいな。




◆1977年の日本公演からの"Over My Head".リンジーがギターをワイルドにかき鳴らすアレンジ。




◆こちらは"The Dance"ツアーより"Over My Head".スティーヴィーの声がバックコーラスではっきり聞こえるのも新鮮!