この曲"Love Kills "はフレディがソロアーティストとして発表した最初の曲。


 1984年にプロデューサーのジョルジオ・モロダーが、1927年の無声映画『メトロポリス』を修復・編集しましたが、この映画のサウンドトラックの一曲としてレコーディングされました。今聴くと…はい、当時のサウンド…です。フレディのソロ・アルバム「Mr.Bad Guy」(“I was born to love you”が収録)は1985年なのでその前に出してるんですね。


Freddie_Mercury_Love_Kills_Single_1984


 ただし…1985年、映画は第5回ゴールデンラズベリー賞のワースト・ミュージカル・スコアにノミネートされ、この曲もワースト・オリジナル・ソングにノミネート…。それでもイギリスのシングルチャートでは10位と健闘しました!

◆“Love Kills”はクイーンのアルバム(「The Works」)への収録は検討されましたが、使用されず、ライブでも披露されたことはありませんでした。
 それでも2014年にクイーン+アダム・ランバートのライブでバラードのバージョンでとして演奏され、その後、ブライアンとロジャーの手で、フレディのオリジナル・ボーカルで作り直され、2014年にアルバム『Queen Forever』に収録されました。(下に動画あります)


◆フレディの命日に際し、“愛”について考えてみましょう…。フレディ、R.I.P…。



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Songwriter(s)
Freddie Mercury、Giorgio Moroder

Released in 1984
from the album “Metropolis: Original Motion Picture Soundtrack“

*原詞の引用は太字

Love don't give no compensation
Love don't pay no bills
Love don't give no indication
Love just won't stand still


愛は何の補償もしてくれない
愛は生活の足しにはならない
愛は目には見えない
愛はとにかくじっとしていない

Love kills, 
drills you through your heart
Love kills, 
scars you from the start
It's just a living pastime, ruining your heartline
Stays for a lifetime, won't let you go
'Cause love (Love), love (Love), 
love won't leave you alone

愛は死ぬほど辛いもの
心臓に穴をあけるほど
愛は死ぬほど傷つける
出会ったときから傷つける
生きるための娯楽にすぎないが
心の傷を負わせるのさ
生涯ずっとおまえを手放さない
なぜって 愛は 愛は
ひとりにしておいてはくれないんだ

Love won't take no reservations
Love is no square deal
Hey, love don't give no justification
It strikes like cold steel

愛に予約は効かない
愛は公正なものじゃない
そうさ 愛は証明もしてくれない
冷たい鋼のように打ち付けてくる

Love kills, 
drills you through your heart
Love kills, 
scars you from the start
It's just a living pastime, burning your lifeline
Gives you a hard time won't let you go
'Cause love (Love), love (Love) 
love won't leave you alone

愛は死ぬほど辛いもの
心臓に穴をあけるほど
愛は死ぬほど傷つける
出会ったときから傷つける
生きるための娯楽にすぎないが
ひとの人生を燃やすもの
生涯ずっとおまえを手放さない
なぜって 愛は 愛は
ひとりにしておいてはくれないんだ

Hey, love can play with your emotions
Open invitation to your heart
Hey, love kills
Play with your emotions
Open invitation to your heart (To your heart)
Love kills (Love kills), hey, hey
Love kills (Love kills)
Love kills, kills, kills, kills
Love can play with your emotions, open invitation

そうさ
愛は感情につけ込んでくる
おまえの心に招待状が届くんだ
そう 愛は苦しめるのさ
感情をもてあそぶのさ
愛せよという招待状なのさ
愛は苦しめる
愛は傷つける
死ぬほど辛い思いをさせるんだ
感情をもてあそぶ招待状なのさ

Love kills, hey, 
drills you through your heart
Love kills, 
scars you from the start
It's just a living pastime, ruining your heartline
Won't let you go

愛は死ぬほど辛いもの
心臓に穴をあけるほど
愛は死ぬほど傷つける
出会ったときから傷つける
生きるための娯楽にすぎないが
苦痛でおまえのシワを刻み込む
逃してはくれないんだ

Love kills, 
hey, drills you through your heart
Love kills, 
tears you right apart
It won't let go, it won't let go
Love kills, yeah

愛は死ぬほど辛いもの
心臓に穴をあけるほど
愛は死ぬほど傷つける
おまえをバラバラにするんだ
逃してはくれない
逃れられない
愛はおまえを傷つけるのさ

Ooh
Ooh
Ooh
Ooh
Ooh
Ooh

(Words and Idioms)
compensation=償い、賠償、代償、埋め合わせ
pay the bills =生活費を稼ぐ/生活していく
indication=〔存在などの〕しるし、きざし、兆候
leave ... alone=放っておく、一人の状態のままでおいておく
square deal 公平[公正]な扱い[処置・取り決め・取引]
justification= (行為の)正当化、(正当であるとする)弁明、(正当化の)理由、根拠
heartline=手のひらのしわ
play on someone's emotions (人)の感情に付け込む -
open invitation=公の招待、誰でも歓迎の招待

日本語訳 by 音時

Love_Kills_-_the_ballad_(Queen,_2014)


◆この曲のタイトル、歌詞から…僕は 1975年に全米10位になったナザレスのヒット曲“Love Hurts”を思い出しました。この曲は“愛は苦痛を与え、傷跡を残し、絡みつき、そして愛は傷つける…“という歌詞で、基本はこの曲と同じようなことを歌っています。
(Love Hurtsの和訳記事はこちら

でも“Love Kills”は“Love Hurts”よりスゴい!重い!激しい!

◆ちなみに“Kill”には「殺す」以外に色んな意味があるそうです。英語圏の方が“Love Kills”と聞いたときにも、複雑なニュアンスを感じるのかなと思いました。こちらの記事をご参照ください。

“Love ”「Kill」が持つ6つの意味! | 「殺す」だけじゃないんです。
https://nexseed.net/blog/kill/


◆Queen + Adam Lambert - Love Kills (iHeart Radio Theater, Los Angeles, USA, 2014)




◆「Queen Forever」収録のバラードバージョン。