スティクスのアルバム「パラダイス・シアター」は大好きでよく聴きました。

オープニングが、バラードの「A.D. 1928」(旋律がヒット曲の“The Best Of Times”)から始まり、ロックンロールナンバーの"Rockin' the Paradise"に繋がります。またロックライブの始まりです!

 これ70年代のこの作品の影響を絶対に受けていますよね!(^^)

◆それでそのなかでトミー・ショウの作品でトミー自身が歌うポップなこの曲は「箸休め」?彼女への思いが弾んだ感じで聞きやすく、とってもいいですよね。

ただ邦題はちょっと気に入りません。「愛こそすべて」ってスタイリスティックスかよ!と誰もがツッコミますよ(あちらの名曲は「愛がすべて」ですが)。

原題が“She Cares”で「どういうわけか自分を好きでいてくれる彼女」という意味の邦題を付けてくれなきゃ。
 僕が付けるなら…「そばにいる彼女」「彼女の気持ち」「彼女のとなりで」「彼女でなけりゃ」(これスプリングスティーンであったな)…空想です。


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(Tommy Shaw)

Released in 1981
From the Album “Paradise Thatre”

*原詞の引用は太字

I tried to be the perfect soldier
I tried to be what everyone said was expected
Somehow I was selected

Well, my hands were steady, my aim was true
But deep inside of my heart I knew
That I lacked the will
I just couldn't shoot to kill

完璧な「恋の兵士」になろうとしたよ
なぜがか僕が選ばれて
みんなが期待してくれたから
そうなろうと努力したんだ

ああ両手はしっかり狙いを定めたけど
心の奥底ではわかってた
僕には決意が欠けてたんだよ
非情にはなれなかったんだ

And still she treats me like a human
She says she'll still be there
I may not be a hero, but I'll be there
Because I know she cares

だけど彼女は僕に人として接してくれる
ずっといてくれるって言うんだ
僕はヒーローにはなれないかもしれないけど
僕もそこにいる
彼女が僕を思っててくれるから

I worked hard to be the greatest lover
I wanted to be sure that I was her only one
That's how I thought it was done

But I went too far, assumed too much
The need to feel a younger one's touch
Seemed important then
Oh what a fool I've been

最高の恋人になろうと頑張ったよ
彼女の運命の人になりたかったんだ
そしてそうなれたと思ったんだ

だけど僕は行き過ぎて 
自分を買いかぶりすぎてたのさ
もっと若いコと触れ合うのが
重要なんだと思っちゃったみたいだ
僕はなんてバカだったのか

And still she treats me like a human (like a human)
She says she'll still be there (that she'll be there)
I don't quite understand it, she's been too fair
'cause somehow she cares

だけど彼女は見捨てないでくれた
そしてずっといてくれると言うんだ
僕はほんとにわかってるんだろうか
彼女は行き過ぎなほどに
僕を気遣ってくれるんだ

I guess that's the way it goes, the way that it goes
And nobody knows what compels her
She's seen my highs and lows and never let go

そうさ なるべくしてなったんだよ 
彼女がどうして
そうしてくれるのかなんてわからないけど
僕の良いところも最低なところも見てきて
そして決して見捨てないんだ…

Oh yes she treats me like a human (like a human)
She says she'll still be there (that she'll be there)
I don't quite understand it, she's been too fair
'cause somehow she cares

そう僕を人として扱ってくれる
そばにいるよと言ってくれる
なんでそんなにしてくれるかわからないけど
とにかく彼女が僕を見ていてくれるんだ

I guess that's the way it goes, the way that it goes
And nobody knows what compels her
She's seen my highs and lows and never let go

なるべくしてなったんじゃないか
彼女がどうしてそうしてくれるかは
誰もわからないけど…

And when the world has turned it's back on me
I won't have to feel alone
'cause I know she cares

世界が僕に背中を向けたとしても
僕は孤独を感じなくていいんだ
だって彼女が僕を思ってくれてるから

(Words and Idioms)
cf.you assume too much of me  あなたは私を買いかぶり過ぎよ
compel · 〔人に〕強制的に~させる、〔人を〕~せずにはいられない気持ちにさせる

日本語訳 by 音時

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◆ちょっと和訳して気になったのは、始めの方の歌詞で「兵士になろうとした」「殺すために撃つことはできなかった」という歌詞。
 彼女が「人として扱ってくれた」というのも、もしかすると、本当に主人公は戦場に行って戻ってきたときの経験を話してるのかも?と思いました。
 戦場では人を人として扱われない(未体験ですが…)…そんななかで、これから彼女と一緒に人間性を取り戻して生きていこうとしているのかな…とも。

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たださ最後には、曲調がかなりポップなこともあって、背景にもそんなシリアスな状況は想像しないほうがいいかなと思いました。
 なので
“Soldier”は“恋の兵士”(←行き過ぎですか?)(^_^;)
“I just couldn't shoot to kill“は“非情にはなれなかった”と
かなりの意訳を試みました!

どうでしょうかね。