ジミー・バフェットは当初はカントリー・アーティストだったようですが、その後カントリーに、ロック、フォーク、カリプソ、に南国をテーマにした歌詞を組み合わせ、彼なりの音楽ジャンルを確立していきました。彼のウィキペディアによると「ガルフ・アンド・ウエスタン」(トロピカル・ロック)と呼ばれるようですね!

 1977年の「マルガリータヴィル」が大ヒットとなり、それを受けて1980年代にコンサート・ツアーからアルバムよりはるかに多くの利益をあげ、コンサートの人気者として知られるようになります。
 ジミーはその後アルバムを次々にリリースするとともに、本の著作や商品開発にも手をひろげ、1985年に、バフェットはキーウェストで小売店「Margaritaville」を開き、1987年には『Margaritaville Cafe』をオープン!とのこと。手広いですね(^_^;)

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◆ビーチリゾートでゆっくりと…この曲のライフスタイルに憧れた人も多いことでしょう。

ジミー・バフェットがこの曲を書いたのは、自分のグループ、コーラル・リーファー・バンドのツアーを終えた後のフロリダ州キーウェストだったそうです。テキサスでツアーを行ったばかりで、キーウェストに戻る前に、友人とメキシコ料理店でマルガリータを飲んで時間を過ごします。キーウェストに到着した彼は、道路の渋滞を眺めながら、この曲を作曲する際のインスピレーションとしたと書かれておりました。(この曲のSongfactsページより)

タイトルになった「Margaritaville」は、上手いカクテルの“マルガリータ“が飲める、主人公が行きつけになり、入り浸っている「店の名前」と解釈しました。


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◆オールシーズン入り浸り…ではあるものの、この曲の主人公、失恋したんでしょうかね。友人たちが「女が悪いんだよ」と励まされる?なかで
 コーラスのサビで最初は「誰のせいでもない」と歌っていたのに、
 2番では「俺のせいかもしれないな」
 そして最後には「俺自身のせいだったよ」と振り返っております(^_^;)。


Jimmy Marga


Songwriter(s) Jimmy Buffett

Released in 1977
US Billboard Hot100#8 
From the Album “Changes in Latitudes, Changes in Attitudes”

*原詞の引用は太字

Nibblin' on sponge cake
Watchin' the sun bake
All of those tourists covered with oil
Strummin' my six string on my front porch swing
Smell those shrimp they're beginnin' to boil

スポンジ・ケーキをちびりちびりかじってる
太陽を浴びて日光浴さ
観光客はみんなオイルを塗ってるけどね
ギターを爪弾く  ぶらさがったブランコに座って
エビの匂いが漂う 誰かが茹でてるんだろうよ

Wastin' away again in Margaritaville
Searchin' for my long lost shaker of salt
Some people claim that there's a woman to blame
But I know it's nobody's fault

また時間をやり過ごす マルガリータヴィルでね
探してるんだ 長いこと失くしちまった塩の小瓶を
みんなが言うんだ そいつは女のせいだってさ
でもわかってる   誰のせいでもないんだよ


Don't know the reason
Stayed here all season
Nothing to show but this brand new tattoo
But it's a real beauty
A Mexican cutie
How it got here I haven't a clue

理由はわからないけど
俺はオールシーズン ここにいる
新しい刺青の他に見せるものはないけどね
だけど ほんとにキレイなんだ
メキシコ人のかわい子ちゃん
どうして手に入れたは俺にもわからないんだ

Wastin' away again in Margaritaville
Searchin' for my lost shaker of salt
Some people claim that there's a woman to blame
Now I think hell it could be my fault

また時間をつぶしてる マルガリータヴィルでね
探してるのさ 長いこと失くしちまった塩の小瓶を
みんなが言うんだ そいつは女のせいだって
違うぜちきしょう 俺のせいかもしれないな


I blew out my flip flop
Stepped on a pop top
Cut my heel had to cruise on back home
But there's booze in the blender
And soon it will render
That frozen concoction that helps me hang on

ビーチサンダルが破れちまって
缶のプルトップを踏んじまったよ
かかとを切って 船で家に帰ることになっちまった
だけどブレンダーの中には酒がある
だから すぐに飲めるはずさ
凍ったカクテルを飲めば傷も治るってもんよ

Wastin' away again in Margaritaville
Searchin' for my lost shaker of salt
Some people claim that there's a woman to blame
But I know it's my own damn fault
Yes and some people claim that there's a woman to blame
And I know it's my own damn fault

また時間をやり過ごしてる マルガリータヴィルでね
長いこと失くしちまった塩の小瓶を探してる
女のせいだってみんなが言うけれど
わかったよ  そいつは自分のせいだって
そうさ みんなが女のせいだって言うけれど
わかったよ  そいつは俺自身のせいなんだ


(Words and Idioms)
nibble on ~をかじってみる
sunbake 【名】日光浴(の時間)
porch swing ポーチブランコ
salt shaker 《a ~》〈米〉塩入れ
flip-flop=ビーチサンダル
pop-top 【名】〔飲み口が〕引き上げ式の缶
booze=酒、強い酒
render=与える、表現する
concoction 【名】 混合飲食物、混合飲料

日本語訳 by 音時


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◆「塩の小瓶」ですが、マルガリータを飲む際にはグラスの縁に塩を塗って飲むのが一般的なんでしょうね。主人公は、当初、「マイ塩小瓶」を持っていたのを失くしてしまい…「それを探してお店に来ている」って口実にしてるのかな?と思いました。

美味しいマルガリータの飲み方…その塩の塗り方一つでもコツがあるようですよ。

完璧なマルガリータを作るための7つのルール


◆「ポップトップを踏んで」かかとを切り、マルガリータを楽しむために故郷に帰らなければならなくなった…という歌詞ですが、この頃は、ソーダやビールの缶の蓋を砂浜や地面に投げ捨てられ、ビーチサンダルが破れて踏まれ、多くの軽傷となる事故も多かったようです。

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 それが、70年代後半になると、ポップトップはより安全な取り外しのできない丸い「ポップダウン/ポップイン」タブに置き換えられていきます。そう言えば、空き缶ってそうでしたよね。


◆この曲のWikipediaによると「失われた歌詞がある」といいます。

Old men in tank tops,
Cruisin' the gift shops,
Checkin' out chiquitas, down by the shore
They dream about weight loss,
Wish they could be their own boss
Those three-day vacations can be (or "become") such a bore

お年寄りたちもタンクトップ
ギフトショップを巡ってる
海岸沿いでチキータ(バナナ?)をチェックして
体重が減ることを夢見て
仕事ではボスになることを願ってる
3日間の休暇じゃ退屈だろうに

この歌詞を歌ったステージなんてあるのかな?


◆こちらは1978年のジミーのステージ。



◆2016年ジミー・バフェットのステージ。いい年のとり方をしているなあ。
 JJ Wattがゲストで出演。