ボビー・コールドウェルの1stアルバムは売れましたね!僕も良く聴きました。レンタルレコード「You&愛」で借りてカセットに録音して...(-_-;)。
日本中、ボビー・コールドウェルを知ってる→カッコいい、知らない→ダサい、ような雰囲気、ありました…よね?

 だから2枚目のアルバムが発売されると聞いたら…買わなきゃ!という雰囲気。発売されたら、即、ミュージック・カセットで買いました。←このあたりが時代だなあ(笑)。

◆1stほど名作、という感じはしなかったけど、この曲で始まり、ラストはじっくり…余韻のある終わり方。当時、ラジオでもよくかかっていたのを覚えています。演奏もドラム以外はほぼボビーが演ってるということ。「Coming Down From Your Love」のギターソロもなかなかカッコいいと思いました。

 でも全米では1stほどヒットせず。シングルとなったこの曲もトップ40入りを惜しくも逃しています(42位)。(僕は当時は知らなかったのですが、発売元のレコード会社(TKレコード)の倒産により、満足なプロモーションがされなかったという要因もあるようですね)

 当時、僕はレコードを買う基準として、

1.全米チャート(トップ40)にランクインされたシングルはすべてカセットに録音する。
2.No1になった曲はレコードで買う

という基準にしていたので、購入したLPレコードでシングル曲がいっぱい出たら当たり!、No1シングルが2曲も出れば「大当たり」!、全米チャートインシングルが1枚もないLPレコードは…「大ハズレ」。ですからこのアルバムは…大損したような気分でした(^▽^;)。

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(Bobby Caldwell)

Released in 1980
US Billboard Hot100#42
From The Album"Cat In The Hat"

*原詞の引用は太字

From the beginning
You were my life
And through the seasons
I made the sacrifice

Now I remember
What you did to me before
It keeps bringing me down

初めから
きみは僕の人生だった
季節を通して
僕は自分を捧げてきたのさ

今も忘れられないでいる
きみが前に僕にしてくれたこと
それは今も僕を落ち込ませるんだ

And the relation
Tore me apart
You were so clever
Girl it broke my heart

Now I remember
Cause I can't forget the past
It keeps spinning around

そして二人の関係が
僕の身を引き裂いたのさ
きみはとても頭がよくて
それが僕を苦しめたんだ

今も覚えてるよ
過去のことが忘れられず
それがぐるぐる頭を駈け廻ってる

Darling somehow
Now that you're gone
I have no one
I write you letters
And throw them away
Only a fool keeps hanging on
When love slips away

ダーリン いずれにしても
今はきみはもういない
僕はひとりきり
きみに手紙を書いては
捨ててしまう繰り返し
しがみついてるなんて本当に馬鹿さ
愛がすり抜けてしまったというのに

Coming down from love
And I wonder why it takes so long
Cause I keep holding on

Coming down from love
And I wonder why it takes so long
Tell me where I went wrong

愛のイスから降りたいんだ
それまでどれくらいかかるのか?
僕自身がしがみついているんだ

愛の階段から降りたいんだ
忘れるのにどれだけかかるんだ?
教えてくれよ
どこで間違ってしまったのかを

Through all the changes
Love was so blind
But I continued
Keeping an open mind

Now I remember
Cause I can't forget the past
It keep spinning around 

すべてが変わってしまうなか
僕の目は恋で見えていなかった
でも僕は心を開いて
ずっと待ち続けていたんだ

そして今も覚えてる
きみとの過去を忘れられない
それは同じ場所で周り続けてる

Darling somehow
Now that you're gone
I have no one
I write you letters
And throw them away
Only a fool keeps hanging on
When love slips away

ダーリン いずれにしても
今はきみはもういない
僕はひとりきり
きみに手紙を書いては
捨ててしまう繰り返し
しがみついてるなんて本当に馬鹿さ
愛はすり抜けていったんだ…

Coming down from love
And I wonder why it takes so long
Cause I keep holding on

Coming down from love
And I wonder why it takes so long
Tell me where I went wrong

愛のイスから降りたいんだ
それまでどれくらいかかるのか?
僕自身がしがみついているんだ

Coming down from love
And I wonder why it takes so long
Cause I keep holding on

愛の世界から逃れたい
忘れるのにどれくらいかかる?
だって 僕自身がしがみついているんだ…

日本語訳 by 音時

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◆国内盤のタイトルは「ロマンティック・キャット」。

"猫"ちゃんは原題の"Cat In The Hat"から取ったわけですが、なぜ"帽子の中にいる猫"?これは"Cat"が"ジャズマン"という意味があるので"帽子をかぶったジャズマン"=ジャケットのボビー、っていうことなんでしょうね。"ロマンティック・キャット"にされちゃうと意味わからん。ところでボビーはこのアルバムの内容は気に入っているようですが、唯一気にいらないことがあるようですよ。それは・・・"ネクタイだそうです"(笑)

◆この曲の原題"Coming down from love"。主人公はもう昔の恋から逃れたい、忘れたいと思っているのに、忘れられないでいます。愛から"降りること"=愛の椅子から降りる、愛の世界から階段を降りる、いずれにしても愛をもう忘れたい…日本語にするとなかなか難しいです。

 それを"Coming Down From Love"と表現。なかなかオシャレな表現ですよね。ちなみに、なぜ、この"Coming Down From Your Love"が邦題「センチメンタル・サンダウン」になるのだろう(笑)。 

 アルバムでは、B面の"You Promised Me"を邦題「カリビアン・プロミス」に、というすごい変換がありました!
 まあボビーを日本では"この方向"で売りたいっていうのがあったんだよな。ちなみにボビーの3rd アルバム"Carry On"は日本でのタイトルは「シーサイド・センチメンタル」です(^▽^;)。


◆日本ではこの曲もシングルに。歌の途中でクラップハンズが入ったり、裏声を使ったり、途中でシンセの音が入ったり、メロディやアレンジが当時もオシャレでメロウな感じだと思ったなあ。"To Know What You've Got".



◆LPレコードだとA面ラスト曲。確かにレゲエのカリブの雰囲気ではあるが邦題「カリビアン・プロミス」...意味不明。(原題"You Promised Me")



◆アルバムの締めくくりはしっとりとバラード「I Don't Want To Lose Your Love」。



(この記事で参考にしたページ)
・SHINKO MUSIC MOOK「AOR AGE」Vol.2 特集ボビー・コールドウェル