キャロルにしては珍しい(!?)ロックナンバーです。
この曲"Monday Without You"はキャロルの2001年のアルバム「Love Makes The World」に収録されています。後半にとある男性ロック・シンガーの声が絡んできますね…!
(Carol King、Paul Brady & Mark Hudson)
Released in 2001
From The Album"Love Makes The World"*原詞の引用は太字
Yesterday was a perfect day
Living in make-believe,
perfect together
昨日は完璧な1日だった
そんなふりをする生活だけど
私たちは完璧なカップルだった
In your eyes I was number one
And you were all the world to me
forever, ever and ever
あなたの瞳には私が一番って映ってた
あなたは私の世界そのもの
それはずっと 永遠に
But you have another life
You're going to somewhere I don't belong
だけどあなたには別の生活がある
私のいない別なところへ帰っていくのよ
I can't think about Monday
I can't think about watching you walk away
I only want to be with you
I just want to be with you
I can't think about anything else
but Sunday and the touch of you
I only want to be with you
I can't think about Monday without you
月曜のことなんて考えられない
あなたが行ってしまうのを見るなんていや
あなたと一緒にいたいのよ
あなたのそばにいたいのよ
考えられるのは
日曜のこと と あなたの肌のぬくもり
あなたと一緒にいたいだけなの
あなたのいない月曜なんて考えられない
In an empty room
Waiting for a reason why
Trying, crying, dying
I know that it's over
But I don't want to hear you say goodbye
空っぽの部屋で
理由を待っているのよ
耐えているの
涙を流して
死にかけているの
もう終わりなのね
でもあなたのサヨナラなんて聞きたくないわ
I can't think about Monday
I can't think about watching you walk away
I only want to be with you
I just want to be with you
I can't think about anything else
but Sunday and the touch of you
I only want to be with you
I can't think about Monday without you
月曜のことなんて考えられない
あなたが行ってしまうのを見るなんていや
あなたと一緒にいたいのよ
あなたのそばにいたいのよ
考えられるのは
日曜のこと と あなたの肌のぬくもり
あなたと一緒にいたいだけなの
あなたのいない月曜なんて考えられない
日本語訳 by 音時
◆この曲についてアルバムのライナーノーツにキャロルがコメントしています。
この曲はポール・ブラディとマーク・ハドソンと一緒に書いた曲。特に誰かを想定していたわけじゃなくて、ただ楽しんで書いただけ。これは絶対にレコーディングすべきだよ、という声が多かったのよ。ところがレコーディングの時になって、私の頭の中にはコンセプトがあるのに、それを上手く言い表せない。思っていることを言葉にできないのね。それでみんなに、じゃとにかくもう一度ね、と言ったものの、どういうふうにしたらいいのかよく分かっていなかった。そうしたら、みんなの方が私の頭の中に入り込んで私の考えていることを悟ってくれたの。スタジオではこういうことがたまに起きるんだけど、本当にマジカルな瞬間で、まさに至福の時、そういう瞬間が人生に一度でもあれば最高ね!
自分自身で曲を作っていくシンガー・ソングライターであるキャロル。自分の心と向き合い、その心が外に出るのを素直な言葉と浮かんだメロディで曲を作っていくのでしょう。孤独な作業です。
でもそんななかでなかなか思いがまとまらず、またどう表現していいかわからないものについて、人が関わってくれたからこそ、自分が表現できた! キャロルにとってこの曲はそんな曲だったということですね。
ちなみにポール・ブラディはキャロルやボニー・レイットなどにも曲を提供しているシンガー・ソングライター。また、マーク・ハドソンはミュージシャンでもありレコード・プロデューサーで、エアロスミスの"Livin’On The Edge"などをスティーヴン・タイラーとジョー・ペリーと共作していますね。
◆…そう!ここで繋がりました。キャロルのバックで歌っている男性ロック・ボーカルは
エアロスミスのスティーヴン・タイラーです。
このロック・チューンをバックで盛り上げて!くれてます。
エアロスミスのスティーヴン・タイラーです。
このロック・チューンをバックで盛り上げて!くれてます。
ただ、アルバムのクレジットにも"additional backing vocal"と書かれているように、レコーディングのその場にいたわけではなく、後から重ねて録音した、っていうことなんでしょうね。それでも、マーク・ハドソンが間に立ってこそ実現したという「夢の共演」でありました(^^)/
◆アルバムの表題曲「Love Makes The World」。ああ、これこそキャロル。語られる物語、ときに意志をもったように強くはっきり歌われます。
(この記事で参考にしたページ)
・CD「Love Makes The World」国内盤ライナーノーツ
コメント
コメント一覧 (2)
珍しくロックナンバーを取り上げていますが、収録されたアルバムも聴いてみましたが良かったです。
彼女は80年代、90年代も無理して時代に合わせているような音楽はやっていなく、自然体でシンガー・ソングライターが作ったのポップスを歌っているのが嬉しいです。
彼女もジェイムズテイラーのように、楽曲を生かす時代に流されない歌をこれからは作り続けていけば良いと思います。