1977年のスティーヴィーの大作"キー・オブ・ライフ"。2LP+シングルのずっしりと重いアルバムでしたが聴き応えは十分。"I Wish"や"As"、"可愛いアイシャ(Isn't she lovely)"も良かったけど、何といっても"愛するデューク(Sir Duke)"は大好きなナンバーですね。心と体がウキウキしました!

◆そんな"キー・オブ・ライフ"に続くアルバムを期待していたところ、なんとまたもや2枚組であるとのこと。しかも"LIFE"という語句がタイトルにつく"シークレット・ライフ"だという話。これは買わねば!とお小遣いのやりくりをして買いました!
(2枚組のアルバムは4000円近くするので中高生にとってはかなりキツカッタっす)

◆アルバムタイトルだけの話になりますが、スティーヴィーは"キー・オブ・ライフ"で人間の人生の「鍵」とは何かを考えたのでしょう。それに対して、次のアルバムは「植物の一生」を取り上げました。

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スティーヴィーには"生きている"のは人間だけではない、生命のあるものとして"植物の生命"を感じるものがられたのかもしれません。

この曲"愛を贈れば"にも植物「バラの花束」が歌詞に出てきます。

「バラの花束」=植物が種から育って綺麗に咲きました。そしてその花を摘むこと=植物の生命を奪うこと、です。それでも花束は生命を残りの一秒まで美しくあろうとします。

「愛する想いを大切な相手心から伝えよう」と言うとき、一緒に「植物の生命」をその人に伝えてみないか?きっと想いがしっかりと伝わるはずさ…。

「シークレット・ライフ」のアルバムを通じてスティーヴィーが伝えたかったメッセージがこの曲のなかに凝縮されているように思います。


Secret of life Plant


Writer(s) Stevie Wonder 

Released in 1979
US Billboard Hot100#4
From The Album"Journey Through The Secret Life of Plants"

*原詞の引用は太字

Send her your love
With a dozen roses
Make sure that she knows it
With a flower from your heart

彼女にきみの愛を贈ろう
バラの花束を添えて
しっかり気づいてもらいなよ
きみの心からの花束なんだってことを

Show him your love
Don't hold back your feelings
You don't need a reason
When it's straight from the heart

彼にきみの愛を見てもらうんだ
ためらわないで
理由なんていらないのさ
それが心からのものであれば

I've heard so many say 
that the days of romance are no more
And people falling in love is so old fashioned
But waiting are they the day 
they once let slip away
Hiding need to fulfill 
their heart's desire for love’s passion

幾度となく聞いてきたよ
"ロマンスの時代はもうおしまい"
"恋するヤツなんて時代遅れなんだ"って
でもホントは待っているんだ
一度は失くしてしまって
今は隠れてる強い想い
愛の情熱で心をいっぱいにしたい気持ちを

Send her your love
With a dozen roses
Make sure that she knows it
With a flower from your heart

彼女にきみの愛を贈ろう
バラの花束を添えて
しっかり気づいてもらいなよ
きみの心からの花束なんだってことを

Show him your love
Don't hold back your feelings
You don't need a reason
When it's straight from the heart

彼にきみの愛を見てもらうんだ
ためらわないで
理由なんていらないのさ
それが心からのものであれば

I know that people say 
two hearts beating as one is unreal
And can only happen in make believe stories
But so blind they all must be 
that they cannot believe what they see
For around us are miracles of love’s glory

わかってるよ
二つの心がひとつに波打つなんてことは
空想の世界じゃないと起こらない
そんなの現実的じゃないって言われてるよね
でもみんな見えなくなってるんだ
見えるものまで信じられなくなってるのさ
僕らの周りには
愛の奇跡がこんなに溢れてるっていうのに

Show him your love
Don't hold back your feelings
You don't need a reason
When it's straight from the heart 

彼にきみの愛を表現しよう
ためらうことなんてないさ
理由なんていらないよ
だってそれは
きみの心からのものなんだろ?

(Words and Idioms)
dozen=ダース,12 (個) 
hold back=遠慮する
make-believe=見せかけの、いつわりの、空想上の

日本語訳 by 音時

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◆"愛を贈れば"が最高位4位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles For The Week Ending December 22, 1979

1位は"ベイブ"を蹴落して、ピニャ・コラーダの歌"エスケイプ"です。お店で飲んでみましたよ。甘くてグイグイいけて、後で頭痛くなる(笑)トロピカルドリンクです。2、3、4、5、6までしっとりバラードが強い週ですね。

-1 4 ESCAPE (The Pina Colada Song) –•– Rupert Holmes 
-2 3 PLEASE DON’T GO –•– K.C. and the Sunshine Band
-3 1 BABE –•– Styx 
-4 5 SEND ONE YOUR LOVE –•– Stevie Wonder
-5 2 STILL –•– The Commodores 

-6 8 DO THAT TO ME ONE MORE TIME –•– The Captain and Tennille 
-7 7 YOU’RE ONLY LONELY –•– J.D. Souther
-8 6 NO MORE TEARS (Enough Is Enough) –•– Barbra Streisand / Donna Summer
-9 11 LADIES NIGHT –•– Kool and the Gang 
10 10 TAKE THE LONG WAY HOME –•– Supertramp 


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◆この曲のPVなんでしょうね。植物たちの一生。サングラスを取ったスティーヴィー。



◆イントロだけで観客が一緒に歌ってくれました。 Rock In Rio 2011より"Send One Your Love"。