ボズの“トワイライト・ハイウェイ“。
アルバム「ミドル・マン」もカセットではありましたが、僕の部屋でよくBGMとなっておりました。
ちょっと大人のふりで…背伸びしてましたが、とても僕の部屋には似合ってなかったな。

◆原曲は“You Can Have Me Anytime”。“Have”って動詞は目的語が人間でもいいことに気づかせてくれました笑。

 きみはいつだって僕を“Have”できる。 

“Have”=所有ということでは、いつだって僕はきみのもの、ということでしょう。

◆当時は“トワイライト・ハイウェイ”という歌詞は出てこず、レコード会社のイメージとしてのタイトルだったことはわかって、また原題“You Can Have Me Anytime”もわかっていましたが、純粋なラブ・ソングのように思っていました。
 でも今回和訳してみて…うーん、これって…片思いの歌なんだ…と気づきました。

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(David Foster and Boz Scaggs)

Released in 1980
From the Album “Middle Man”


*原詞の引用は太字

Here we are,
in a room full of strangers
And an open door
Here we are,
away from all danger
But that open door is calling out again
Acting like a friend who wants to know
If you might come away
I wonder what you'll say
You wonder out again.

さあ 着いたよ   
見知らぬ人ばかりの部屋にね
そして明け放れたドアがある
さあ 着いたんだ  
危険はことは何もないけど
開けっぱなしのドアがまた呼んでいる
知りたがりの友だちのふりをして
もしきみが離れていってしまうなら
きみは何て言うのだろう?
また悩んでしまうんだろうか

On wings of the night
Once again you'll take flight
And I don't hear your voice anymore
Tonight's dreams will end
But I'll stay long after then
And you can have me anytime.

夜の翼で羽ばたいて
きみはもう一度 飛んでいってしまうんだ
きみの声はもう僕には聞こえない
今夜の夢は終わりを告げる
だけど僕はずっとここで待っている
いつだって僕はきみのものだから

Here we are
Alone in the shadows of our lonely room
Here we are
We all hollows those very lonely rooms
Like a faithless child
Frightened of the wild he runs and hides
To keep from being still
We run around until
We lose ourselves again.

さあ着いた
僕らの淋しい部屋に 二つの影だけが揺れる
さあ僕らは辿り着いた
だけど僕たちは淋しい部屋を空っぽにしてしまう
信じることを知らない子どもが
荒れたものを恐れるように走っては隠れ
じっとしてはいられないように
僕たちは走り回り
そして再び自分たちを見失ってしまう…

On wings of the night
Once again you'll take flight
And I don't hear your voice anymore
Tonight's dreams will end
But I'll stay long after then
And you can have me anytime.

夜の翼で羽ばたいて
きみはもう一度 飛んでいってしまうのだろう
もう僕にはきみの声は届かない
今夜の夢は終わってしまう
だけど今からずっと
僕はここから出ていったりしない
いつだって僕はきみのものだから…

(Words and Idioms)
come away=~から離れていく
hollow · 〔~を〕くりぬく、〔~の〕中身を取り出す
faithless =(組織・信念などに)忠実でない,不貞の · 2 〈人が〉信仰心のない

日本語訳 by 音時

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この主人公、彼女を束縛せず自由にしてあげたくて、いつもドアを開け放っているのかな。
そして再び出ていく彼女。だけど僕は出ていかずここで待ってるよ。
僕は いつでもきみのものだから…

何なんでしょう。この主人公の彼女への気持ちは本当に伝わっているのでしょうか。
いつだって僕はきみのもの…なんて言ってると、やっぱり彼女の「とりあえずキープ」のお相手から発展することもないのでは…?(^_^;)。

◆今まで何回か友人の結婚式(二次会含む)に参列しましたが、この曲BGMにしている式を2回くらい経験したように思います…ダイジョウブダッタカナ?

◆ちなみにこの曲のギター・ソロを弾いてるのは、カルロス・サンタナ!やっぱりカッコいいですね!
作者はボズとデヴィッド・フォスター。ちなみデヴィッド・フォスターも8月にビルボード・ライブで来日公演がありますが、チケットが激高High Priceにてあきらめました苦笑。
(ビルボードライブ


◆このPV初めてみました!うーん、この古い感じ…(^_^;)やっぱり笑ってしまうな。



◆ライヴでの“You Can Have Me Anytime”。日本のテレビ番組より。




◆トヨタ「クレスタ」のコマーシャル。ボズの音楽はクルマの高級感のイメージ。