ライオネルの歌うバラード…にちょっと食傷気味になっていた頃、コモドアーズのこの曲は「おいおい、俺たちはこんなファンクな曲もあるんだぜ!」と示してくれた感じがしました。

◆アルバム「In The Pocket」の1stシングルはこちら「Lady You Bring Me Up」。前年の1980年にライオネルが書いてケニー・ロジャースが歌った(全米No1)の「Lady」とは違った曲ですね。

 はい、この曲はライオネルはボーカルは取りますが、作者ではありません。
 作者は、グループのトランペット奏者であるウィリアム・キングとその妻シャーリー、そしてコモドアーズのバックグループ、ミーン・マシーンのメンバーであるハロルド・ハドソンによって書かれた曲です。

 コモドアーズにはライオネル以外にも曲をかけるメンバーがいるのだ!ということも示してくれました!
  そして、ライオネルはソロ活動に入っていきます…!


In Pocket500x500

Songwriter(s)
Harold Hudson、William King、Shirley Hanna-King

Released in 1981
US Billboard Hot100#8 
From the Album “In The Pocket”

*原詞の引用は太字

Lady
You bring me up when I'm down
Maybe
You're gonna change my life around

レィデイ
落ち込んだとき きみに元気づけられた
たぶんきみが
僕の人生をすっかり変えてくれたんだ

You came to me when I was lonely
And no one cared
You made me see that I was only
Just running scared
I saw your face and something told me
You were the one
You smiled at me and now I see
My life's begun

孤独なときにきみが来てくれた
誰も僕にかまってくれない時に
きみが気が付かせてくれたんだ
僕はただ臆病なだけだって
きみの顔を見ると何かが教えてくれる
きみはかけがえのない人だって
僕に微笑みかけるきみ そうさわかったんだ
僕の人生が始まったんだって

Lady
You brought me in from out the rain (Yeah)
Maybe
My life will never be the same

レイディ
雨の降る場所から僕を連れ出してくれた
おそらく
僕の人生は以前とまるで変わったんだ

Once I was filled with desperation
A solitary man
You gave me hope and inspiration
Like only true love can
Now I believe in what you're saying
I'm ten feet tall
This love don't need no explaining
We've got it all

僕は今まで絶望でいっぱいだった
孤独なヤツだったのさ
きみが希望と感動をもたらせてくれた
本当の愛しかできないことを
僕はいま信じる きみが言うことを
こんな幸せを感じたことはないよ
この愛は説明はいらないね
僕たちはいますべての幸せを手にしてる

Lady
You bring me up when I'm down
(Up when I'm down)

Maybe (Maybe)
You're gonna change my life around

レィデイ
落ち込んだとき きみに元気づけられた
たぶんきみが
僕の人生をすっかり変えてくれたんだ

La la la la la la
La la la la la la
La la la la la la la
La la la la la la
La la la la la la
La la la la la la la la

Whoa lady
You bring me up when I'm down
(Up when I'm down)

Maybe (Yeah)
You're gonna change my life around
(Yeah, yeah, yeah)

Ooh lady

Ooh lady
You bring me up when I'm down
Maybe
You're gonna change my life around
Ooh lady

レィデイ
落ち込んだとき きみに元気づけられた
たぶんきみが
僕の人生をすっかり変えてくれたんだ

Ooh lady
You bring me up when I'm down

ああ 感謝してるのさ
僕が落ち込んだとき
引き上げてくれたきみのことを

(Words and Idioms)
change round=
 《主に英国で用いられる》〈項目などの〉順序を替える, 〈…を〉入れ替える.
run scared. ビクビクする
feel ten feet tall =有頂天、意気揚々としている

日本語訳 by 音時

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◆和訳をしていて…“I'm ten feet tall“という歌詞があります。
最初、一瞬だけ、

“Lady”が僕を育ててくれた。そして僕は身長が伸びた。

ということで、この“Lady”ってお母さんのこと?とも思いました(^_^;)。

でも、1フィート約30.5cm、ということで10フィートは約3m5cm。そんなに背は伸びない!
調べてみると、feel ten feet tall =有頂天、意気揚々としている ということなんですね。
「ありえないほど背が伸びる」から、有頂天状態、ってことなんでしょう。英語の面白い表現です。

◆最後にこの曲のSongfactsページに掲載されていたちょっとした話です。

1981年、「Physical」や「Girls On Film」といった性的に示唆に富む楽曲がちょっとした論争を引き起こした。一部のディスクジョッキーは、「これも性的に示唆に富む歌詞の曲だ」とリスナーに警告してからかった。"Lady, you bring me up when I'm down"(お嬢さん、私が落ち込んでいるとき、君は私を元気づけてくれる)。

う〜ん、何がエロで、何がエロじゃないか、はわかりませんねえ(^_^;)。


◆この曲のPVです。なぜにみんなで女子とサッカーを?あとメンバーのダンスがダサい笑。


◆“In Tne Pocket”からの2nd シングル“Oh No”。こちらライオネルのバラード。全米No1になります。
和訳記事はこちら