アルバム「ファンタスティック・マック」は今にして思えば、クリスティンの比重が高いですね。全11曲のうち、クリスティン4曲、リンジー4曲、スティーヴィー3曲ですね。(あっでも「噂(Rumours)」も、全11曲のうちクリスティン4曲、リンジー3曲、スティーヴィー3曲、共作1曲でやっぱり多いか)
そのあたりはやっぱり新人のバッキンガム&ニックスに任せちゃいられない!と姐さんの本領発揮!だったんでしょうかね(^.^)。
はい、この曲、イギリスではアルバムからの1stシングルだったんですね(チャートインせず)。ちなみにアメリカでの1stシングルは“Over My Head”(最高位20位を記録)。どっちにしてもやっぱりクリスティン姐さんの曲だったんですよ。

◆アルバム「ファンタステッィク・マック」のライナーノーツに次のように書いてありました。
「これは直感的なバンドなの」とキーボーディストのクリスティン・マクヴィーは1975年初頭のフリートウッド・マック再編成の直後に語っていた。(中略)「僕たちは、いつでもなんでも本能に従ってやっていた」とドラマーでありバンド創立者のひとりであるミック・フリートウッドは1990年の自伝の中で振り返っている。「みんな、このグループに入ることを運命づけられていたんだ」と。
ニ人のメンバーはオーディションさえ受けなかった。ヴェテランのメンバーたちからの勧誘もバッキンガムとニックスの承諾も、メキシコ料理店の懇親ディナーでマルガリータを飲みながら行われた。(以下略)
◆やっぱりこの「ファンタステッィク・マック」から始まったフリートウッド・マックの攻勢は、奇跡だったのかなと思います。
ソングライターが3人、それぞれの人間関係がぐちゃぐちゃになりながらも(苦笑)、音楽に化学変化をもたらしていった…。この3人の個性がアルバムのなかに次々に出てくるアルバム、聴いていて飽きることがありません!

Writer(s) Christine McVie
Released in 1975
From the album"Fleetwood Mac"
(ファンタステッィク・マック)
*原詞の引用は太字
Sleep easy by my side
Into gentle slumber you can hide
I, I'm waiting for the sun, to come up
I can't sleep,
with your warm ways
私のとなりでくつろいでお眠りなさい
心地よいまどろみにもぐり込んでもいいわ
私は…太陽が昇ってくるのを待ってるの
眠れないから
あなたの温もりに包まれて...
Forever, forever love
Together, together love
永遠に…いつまでも…愛しいあなた
一緒に…離れずに…愛するあなた
You made me a woman tonight
Dream until the morning light
I, I'm waiting for the sun, to come up
I can't sleep,
with your warm ways
あなたは今夜 私を一人の女にしたの
朝の光が差してくるまで夢を見てね
私は…太陽が昇ってくるのを待ってるの
私は眠れないの
あなたの温もりを忘れたくなくて...
Forever, forever love
Together, together love
永遠に…いつまでも…愛しいあなた
一緒に…離れずに…愛するあなた
日本語訳 by 音時

◆アルバム「Fleetwood Mac」よりクリスティン曲“Say You Love Me”.
◆アルバム「Fleetwood Mac」よりクリスティン曲“Over My Head”.
◆アルバム「Fleetwood Mac」よりクリスティン曲“Sugar Daddy”.
コメント
コメント一覧 (10)
この曲のメロディ、雰囲気が好きでフリートウッド・マックの中で一番聴いた曲です。
その後リンジー中心で聴いていくのですが、この曲は癒やされたい時には今でも聴いています。
このアルバムを当時知ったのは、うろ覚えなんですが、購読してた、ミュージックライフでビルボードのランキングで1位を獲得したのを知って、今まで地味なイギリスブルースバンドのイメージしかなかったのに何でかなぁと不思議でした。
興味が湧いて、何故だか記憶が無いのですが、輸入盤を購入して、一聴してみてポップなロック、フォークっぽいナンバーが有りこれなら1位も納得だわと思いました。
追伸、輸入盤には珍しく歌詞カードが添付されていた記憶も有りますよ。それも相まって、このアルバムを好きになりました。
「ファンタステッィク・マックから始まったフリートウッド・マックの攻勢は、奇跡だったのかなと思います。」というのは全く同感です。
クリスティン、リンジー、スティービーも素晴らしいですが、
その前の、ピーター・グリーンといい、ボブ・ウェルチといい、
ミックには、ヒトを見抜くというか人に恵まれる才能は存分にあると思わずにはいられません。
ボクの評価ですが…。クリスティンの曲の殆どは、及第点(合格点)です。この「ウォーム・ウェイズ」は、上位の評価です。まず、声を聞くと穏やかになり、心地よい気持ちになります。歌詞も「ほんわか」ですね。
「永遠に…いつまでも…愛しいあなた
一緒に…離れずに…愛しいあなた」
素敵です!!
アルバムも大好きです。
以前は、アルバムの2曲目ということに違和感があったのですが…。今は慣れました。(笑)
前作でグループの中心的メンバーであったボブ・ウェルチが脱退し、世間的にはリンジー&スティーヴィーが彼らの資質を生かしたポップな作風を開花させたグループの最大の転換期となった作品と言われていますね。
しかし実際に曲作りでこのアルバムを支えているのは、約半数の5曲が クリスティンであり、彼女の曲は本作と次作を通してバンドの魅力的が発揮されたと思います。
悪くはありませんが、ポブとは今一つだったのかも知れないですね。
全米1位、アルバムはチャートに70週以上は凄い記録でした。