この頃の全米チャートはボン・ジョヴィ、デフ・レパードなど、ハード・ロックバンドのメロディアスな曲が結構チャート・インしていました。この曲もその1曲。僕は“White Lion”というバンドは知りませんでしたが、この曲は気にいって応援していました。
 なんと3位まで上昇したのはビックリしたものです。

ロシアのウクライナへの軍事侵攻、罪のない市民が犠牲になっている戦争のある世の中…。
この曲の歌詞は今も心に響きます…。

◆ウィキペディアより:
:ホワイト・ライオン (White Lion)は、1983年にアメリカで結成したハードロックバンド。ヴォーカルであるデンマーク出身のマイク・トランプと、アメリカ人ギタリストのヴィト・ブラッタによってニューヨークで結成した。
:1991年に解散する。解散と同時にギタリストのヴィト・ブラッタが音楽シーンから姿を消す事になる。「ピザ店のオーナーに転身した」と言われているが、真相は不明である。1999年に再結成するが、マイク・トランプはヴィトに声を掛けたというが、それに対してヴィトは断ったといわれている。その後2009年5月現在、ホワイト・ライオンとしての活動は白紙状態となっている。


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◆“子どもたちが涙を流すとき…”“子どもたちが歌を歌うとき…”本格的に歌詞に向き合ったのは今回が初めてでしたが、ハード・ロックバンドのにーちゃん達が歌うにしては(この言い方、ちょっと良くないですね)(^_^;)、なかなか社会性もあり、若者も捨てたもんじゃない!って思いました。

この曲のSongfactsに次のようにエピソードが出ていました。
:1988年のGary Blockus of The Morning Callが、この曲の作者でもあるボーカリストのマイク・トランプに“この曲のような戦争反対の歌の感傷的な背景にはどんなことがあるの?”と質問をしました。するとマイクは、すぐにこう叫びました。“何を言ってるんだ!疑いもないじゃないか。きみにはいま何が起こっているのか見えないのかい?5時のニュースを見てみろよ。問題に次ぐ問題ばかりじゃないか”。

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Songwriters BRATTA, VITO/TRAMP, MIKE
Lyrics © Warner/Chappell Music, Inc., Universal Music Publishing Group

Released in 1988
US Billboard Hot100#3
From The Album“Pride”

*原詞の引用は太字

Little child
Dry your crying eyes
How can I explain
The fear you feel inside?

可愛いぼうや
涙をふいてごらん
何て説明すればいいのだろう
きみが抱えている恐れの感情を

'Cause you were born
Into this evil world
Where man is killing man
And no one knows just why

だってきみたちが生を受けたのは
こんな悪意のある世界 そこでは
ひととひととが殺し合うんだ
どうしてそうなるのか誰もわからない

What have we become?
Just look what we have done
All that we destroyed
You must build again

僕たちは何をしてきたんだろう?
それをよく見なくちゃいけない
僕らがすべて壊してしまったものを
きみたちは再び作らないといけないんだ

When the children cry
Let them know we tried
'Cause when the children sing
Then the new world begins

子どもたちが涙を流すとき
僕たちは教えてあげるんだ
子どもたちが歌を歌えば
そのとき新しい世界が
始まるということを

Little child
You must show the way
To a better day
For all the young

可愛いお譲ちゃん
今よりいい日を目指す道を
見つけないといけないよ
きみたちみんな若い世代にとって

'Cause you were born
For all the world to see
That we all can live
With love and peace

きみたちはこの世界のすべてを
その瞳に見ることができる
愛と平和に包まれて
僕たちはみんな生きていけるんだ

No more presidents
And all the wars will end
One united world
Under God

大統領なんかいらない
すべての争いごとももうおしまい
世界はひとつになれるはずさ
神様のご加護のもとで…

When the children cry
Let them know we tried
'Cause when the children sing
Then the new world begins

子どもたちが悲しみの声をあげるとき
僕たちが教えてあげるんだ
子どもたちが歌を歌えば
そのときこそ
新しい世界が始まるということを

What have we become?
Just look what we have done
All that we destroyed
You must build again

僕たちは何をしてきたんだろう?
それをよく見なくちゃいけない
僕らがすべて壊してしまったものを
きみたちは再び作らないといけないんだ

No more presidents
And all the wars will end
One united world
Under God

大統領なんかいらない
すべての争いごとももうおしまい
世界はひとつになれるはずさ
神様のご加護のもとで

When the children cry
Let them know we tried
When the children fight
Let them know it ain't right

子どもたちが涙を流すとき
大人たちが教えてあげるんだ
子どもたちが争うとき
それは違うんだと教えてあげるんだ

When the children pray
Let them know the way
'Cause when the children sing
Then the new world begins

子どもたちが悲しい声をあげるとき
教えてあげるんだ
子どもたちが歌を歌えば
そのときこそ
新しい世界が始まるということを…

日本語訳 by 音時

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◆“When The Children Cry”が最高位3位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles Week Ending February 4, 1989

1位シェリフの“When I'm With You”にポーラ・アブドゥルが迫ります。トップ10内にHR勢、ホワイト・ライオン、ボン・ジョヴィ、デフレパとなかなか素敵な(!)チャートです!9位ティファニーちゃんもいい曲でした。

-1 2 WHEN I’M WITH YOU –•– Sheriff
-2 6 STRAIGHT UP –•– Paula Abdul
-3 5 WHEN THE CHILDREN CRY –•– White Lion
-4 7 BORN TO BE MY BABY –•– Bon Jovi
-5 9 WILD THING –•– Tone Loc 

-6 3 ARMAGEDDON IT –•– Def Leppard
-7 8 THE WAY YOU LOVE ME –•– Karyn White 
-8 4 DON’T RUSH ME –•– Taylor Dayne
-9 10 ALL THIS TIME –•– Tiffany 
10 1 TWO HEARTS –•– Phil Collins 


◆アルバム「Pride」からの第一弾シングル「Wait」は、1987年に全米8位になりました。




(この記事は以下を参考にしました)
・Wikipedia When The Children Cry
・Wikipedia Pride
・When The Children Cry Songfacts