印象的なベースラインのフレーズのあと"Can't Touch This!"と言いたくなってしまう!

そういう人が多いのではないかと思います。

 M.Cハマーさんもこの曲をサンプリングして"U Can't Touch This"を歌ったんですよね。リック・ジェームズの"Super Freak"。当時最高位16位だったんだ。なんかもっとヒットした気がしてました。
 (最高位7位くらいだったかな?という印象)

◆"Freak"という言葉を知ったのはChicの"Le Freak(おしゃれフリーク)"。この曲がその次かな。

 意味合い"変人""熱狂的ファン""倒錯者""異常"とか。"Freak Out"は"パニックな状態になる"とか"大騒ぎ"とかいう意味になるんですね。この曲に出てくる女性は…"超フリーク"ってことだから"ぶっ飛んだ女""スゲえ女"ってことで和訳しました。本当はもっとかなりエッチな歌詞だと思うのですが、少し薄めてあります(^▽^;)



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Songwriters
 James, Rick / Miller, Alonzo / Huysman, Ann / Preston, Nina
Lyrics c Sony/ATV Music Publishing LLC


Released in 1981
US Billboard Hot100#16
From The Album"Street Songs"

*原詞の引用は太字

She's a very kinky girl,

The kind you don't take home to mother;
She will never let your spirits down,
Once you get her off the street.

アイツはかなり倒錯した女
母親に会わせちゃダメな感じの女だよ
通りを歩くアイツをひとたび連れ出したら
いつだって必ず燃え上らせてくれるのさ

She likes the boys in the band,
She says that I'm her all time fav'rite;
When I make my move to her room,
It's the right time; 
she's never hard to please.

音楽やってる男が好きなのさ
"いつだってあなたがタイプよ"だってさ
アイツの部屋に入っていったら
いつだってちょうどいい時間
アイツは機嫌悪いなんてことないんだ

That girl is pretty wild now
(The girl's a super freak)
The kind of girl you read about
(In the new wave magazines)
That girl is pretty kinky
(The girl's a super freak)
I'd really like to taste her
(Ev'ry time we meet.)

性格はかなり野性的
(ぶっ飛んでる女さ)
雑誌に出てるようなタイプなんだ
(ニュー・ウェイヴ・マガジンさ)
かなり倒錯してるんだ
(かなり変わってるんだ)
味わってみたい女さ
(いつだってアイツと会うとね)

She's all right; she's all right;
That girl's all right with me yeah.

アイツは最高さ
アイツはスゲえんだ
俺と相性もバッチリさ yeah

She's a super freak, super freak,
She's super freaky; 

アイツはスゲえ女 ぶっとんだヤツさ
アイツは他にいないような女なんだ

super freak, super freak.

スゲえ女 スゲえ女

She's a very special girl,
From her head down to her toenails;
Yet she'll wait for me 
at backstage with her girlfriends,
In a limousine.

アイツはかなり特別な女
頭から足の爪さきまでおかしいのさ
それでも俺のこと
バックステージで待ってるんだ
仲間とリムジンに乗って

Three's not a crowd to her, she said;
"Room 714, I'll be waiting."
When I get there she's got incense, 
wine and candles;
It's such a freaky scene.

アイツは3人だって仲良くできる
こう言うんだ
"部屋番号は714よ 待ってるから"
俺がそこに行くと 香水の匂い
ワインとタバコが用意されて
そこはすごく異様な空間なんだ

That girl is pretty wild now;
(The girl's a super freak)
The kind of girl you read about
(In the new wave magazines)
That girl is pretty kinky;
(The girl's a super freak)
I'd really like to taste her
( Ev'ry time we meet)

性格はかなり野性的
(ぶっ飛んでる女さ)
雑誌に出てるようなタイプなんだ
(ニュー・ウェイヴ・マガジンさ)
かなり倒錯してるんだ
(かなり変わってるんだ)
味わってみたい女さ
(いつだってアイツと会うとね)

She's all right; she's all right;
That girl's all right with me yeah.

アイツは最高さ
アイツはスゲえんだ
俺と相性もバッチリさ yeah

She's a super freak, super freak,
She's super freaky; 

アイツはスゲえ女 ぶっとんだヤツさ
アイツは他にいないような女なんだ

super freak, super freak.

スゲえ女 スゲえ女

Temptations sing; oh, super freak,
Super freak, 
the girl's a super freak; oh.

テンプテーションズも歌うぜ
ああ スゲえ女
変わったヤツなんだ

She's a very kinky girl,
The kind you don't take home to mother;
She will never let your spirits down,
Once you get her off the street.

アイツはかなり倒錯した女 
母親に会わせちゃダメな感じの女だよ 
通りを歩くアイツをひとたび連れ出したら 
いつだって必ず燃え上らせてくれるのさ

(Words and Idioms)

kinky=気まぐれな 変態の,性的に倒錯した
hard to please=気難しい、小うるさい
incense=香; 香料.
cf.Two's company.Three's a crowd. 
二人なら良い連れ、三人なら仲間割れ

日本語訳 by 音時



Superダウンロード


◆レーベルは老舗モータウンだったんですね。リックは"プリンスのライバル"とも言われましたが、これはワーナーに対抗したモータウンが、お堅いイメージだけでなくロック色のワルい(!)ファンクのリックを打ち出してイメチェンをはかった策であったとも言えるのかな。

◆"Super Freak"の歌詞ですが、途中、"テンプテーションズも歌うぜ"と入りますが、この曲のバック・コーラスはテンプテーションズがつとめてるんですよね!こんな大御所グループが何故?と思いましたが、モータウン傘下のレコード会社からのリリースだったのでテンプテーションズ登場!というのもあるのですが、テンプテーションズのバスを担当しているマーヴィン・フランクリンはリックの実のおじさん、と言う関係もあるですね。甥っ子のために仲間のメンバーともども一肌脱いでいただきました。(^▽^)


 また、歌詞では"Three's not a crowd to her"については訳すときは…かなりきわどい感じでした!でもこういう表現あるんだなと感心しちゃいましたよ。

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◆リックはプロデューサーとしても、ティーナ・マリー、メリー・ジェーン・ガールズ等のアーティストを育て上げましたが、1990年代に入るとスキャンダルの嵐!ドラッグや暴力、警察沙汰を繰り返す、まさにワル、破天荒。

 そして2004年8月6日、ロサンゼルスの自宅で呼吸不全による心不全により死亡しているのが見つかりました。糖尿病を始めとする様々な病気に罹患して健康状態も極度に悪化していたようで、血中からはコカインや睡眠薬等9種類もの薬物が検出されたといいます。享年56歳。駆け抜けていった人生でしたね。R.I.P…。

◆"Super Freak"が最高位16位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles Week Ending October 24, 1981

1 1 ARTHUR’S THEME (Best That You Can Do) –•– Christopher Cross (Warner Brothers)-11 (2 weeks at #1) (1)
2 2 ENDLESS LOVE –•– Diana Ross and Lionel Richie (Motown)-16 (1)
3 3 START ME UP –•– The Rolling Stones (Rolling Stones)-10 (3)
4 4 FOR YOUR EYES ONLY –•– Sheena Easton (Liberty)-14 (4)
5 5 STEP BY STEP –•– Eddie Rabbitt (Elektra)-14 (5)

6 6 PRIVATE EYES –•– Daryl Hall and John Oates (RCA)-9 (6)
7 7 STOP DRAGGIN’ MY HEART AROUND –•– Stevie Nicks (with Tom Petty and the Heartbreakers) (Modern)-14 (3)
8 9 HARD TO SAY –•– Dan Fogelberg (Epic / Full Moon)-9 (8)
9 10 THE NIGHT OWLS –•– Little River Band (Capitol)-10 (9)
10 12 I’VE DONE EVERYTHING FOR YOU –•– Rick Springfield (RCA)-10 (10)

16 17 SUPER FREAK (Part 1) –•– Rick James (Gordy)-12 (16)


◆グラミーの授賞式かな?客席にスーパースターが沢山。ファンクしてます。



◆1985年のエディ・マーフィーの「Party All The Time」。全米第2位になったこの曲はリックの作品。PVに本人も出演してます(というかエディより目立ってる!?)