KC&ザ・サンシャイン・バンドはアルバム「Part3」は購入しました。なぜかと言うと、2曲の全米ナンバーワンシングル(+1曲のNo.2)が入ってるアルバムだから!です。(確か有楽町Hunterさんで中古盤を1000円くらいで買った記憶があります)

R-181030-1473630350-3444.jpeg

そうそう、この虹がかかっているアルバムジャケットね。

 ・Shake Yout Booty
 ・I'm Your Boogie Man

という全米No1が2曲、そして“Keep it Comin' Love”という全米No2の計3曲が僕の所有に…当時は全米No1曲をシングル、もしくはアルバムで「集める」という野望でお小遣いを使っておりましたので…。

◆KC&ザ・サンシャイン・バンドとしては、このあとサタデー・ナイト・フィーヴァーサントラ盤に収録された“Boogie Shoes”が全米35位、そしてこの曲もやはり全米35位とトップ40入はしたものの下位に甘んじて…1979年暮れにバラード“Please Don't Go”で再度(そして最後の)全米No1ヒットを飛ばすことになります。

◆はい、そんな「不遇の2曲」(!)のうち1曲がこの曲“セイム・オールド・ソング”です。(アルバムは「KC彗星」というすごい邦題が付いていますが、原題は「Who Do Ya Love」)

 僕はこの曲結構好きです。 “Holland–Dozier–Holland“作のフォー・トップスのヒット(1965年 全米5位)のカバーなのですが、イントロも気に入ってます。
 石野真子さんの「日曜日はストレンジャー」はこの曲のアレンジを取り入れていますよね!(下の方に動画付けてます)


Screenshot 2021-11-28 12.10.07

Songwriter(s) Holland–Dozier–Holland

Released in 1978
US Billboard Hot100#35 
From the Album “Who Do Ya (Love)”

*原詞の引用は太字


You're sweet as a honey bee, 
but like a honey bee stings
You've gone and left my heart in pain
All you've left is our favorite song
The one we danced to all night long
It used to bring sweet memories
Of a tender love that used to be

きみはあまーいミツバチさ
だけどミツバチも針で刺すんだ
きみは僕の心に痛みを残して行っちゃった
きみが残したものは僕らのお気に入りの歌だけ
この歌で夜通し二人踊ったよね
僕らのしていた優しい恋のあまい想い出が
この曲を聴くと蘇ってきたものさ

Now it's the same old song
(Don't you hear it now, oh)
But with a different meaning
Since you been gone
Now it's the same old song
(Don't you hear it now, oh)
But with a different meaning
Since you been gone

今でも変わらない懐かしい歌
(きみにも聴こえるかい?)
だけど今では別な意味になっちゃった
きみがいなくなってから
今でも変わらない懐かしい歌
(きみにも聴こえるかい?)
昔と意味が違っちゃったんだ
きみが去ってしまってから


A sentimental fool am I
To hear a old love song and wanna cry
But the melody keeps haunting me
Reminding me how in love we used to be
I keep hearing the part that used to touch our heart
Saying together forever, breaking up never

僕は情けない馬鹿野郎さ
古いラブソングを聴いて泣きたくなるなんて
だけどあのメロディが頭から離れない
どんなに愛に夢中だったかを思い出させるんだ
ハートに触れてきたあの箇所をずっと聴いてるんだ
“いつまでも一緒さ 決して離れないよ“って歌ってる

Now it's the same old song
(Don't you hear it now, oh)
But with a different meaning
Since you been gone
Now it's the same old song
(Don't you hear it now, oh)
But with a different meaning
Since you been gone

今でも変わらない懐かしい歌
(きみにも聴こえるかい?)
だけど今では別な意味になっちゃった
きみがいなくなってから
今でも変わらない懐かしい歌
(きみにも聴こえるかい?)
昔と意味が違っちゃったんだ
きみが去ってしまってから

Don't you hear it now, oh
Since you been gone
Don't you hear it now, oh
Since you been gone


Precious memories keep a lingering on
Everytime I hear our favorite song
But now you're gone, left this emptiness
I only reminisce the happiness we spent
We used to dance through the music
(We used to dance through the music)
Make romance to the music
(Make romance to the music)

大切な想い出が消えないでいるんだ
お気に入りの歌を聴くといつだってそうさ
だけどもうきみはいない この虚しさを残して
二人で過ごした楽しい時間だけを思い出す
音楽に合わせてよく踊ってた僕たち
(僕たち音楽に合わせて踊ったよね)
大好きだった音楽で
(あの音楽に恋してた)

Now it's the same old song
(Don't you hear it now, oh)
But with a different meaning
Since you been gone
Now it's the same old song
(Don't you hear it now, oh)
But with a different meaning
Since you been gone

今でも変わらない懐かしい歌
(きみにも聴こえるかい?)
だけど今では別な意味になっちゃった
きみがいなくなってから
今でも変わらない懐かしい歌
(きみにも聴こえるかい?)
昔と意味が違っちゃったんだ
きみが去ってしまってから

Since you been gone
Now it's the same old song

(Words and Idioms)
linger on=なごり惜しそうに居残る,いつまでもいる.

日本語訳 by 音時


R-10682543-1502313048-3558.jpeg


◆Wikipediaによると、何でもこの曲、当初は、1965年5月にホランド=ドジャー=ホランドがシュープリームスのために作曲しカットしたものなのですが、同年7月にはフォー・トップスがレコーディングしてリリースされ大ヒットしました。

 その背景ですが、フォー・トップスは、モータウンレーベルから、1965年6月に「アイ・キャント・ヘルプ・マイセルフ」で全米1位を獲得したのですが、この成功に乗じて儲けたようと考えたのが、フォー・トップスの元レーベルのコロムビア・レコード。彼らのかつての曲(1960年の”Ain't That Love“)を再リリースしようとしていました。
 そこでモータウンのベリー・ゴーディはすぐにでも“I Can’t Help Myself “に続く次のヒット曲を出さなくてはと考えました。
 そこで急遽仕上げたのがこの曲ということなんですね。なんでも“It's the same old song”は“I Can't Help Myself “と同じコードチェンジを使って逆にしたものらしいですよ。

こちらの記事にもこのことが書かれていますね。


◆あの頃、彼女と夜通し踊った懐かしい曲。永遠の愛を誓った歌詞も二人のお気に入りだったんですね。
 その曲をいま聴くと…懐かしい想い出は蘇るけど、歌詞で歌われている「永遠の愛」って信じられなくなってしまっている自分がここにいる。同じようには聴けないよ…ってことなんですね…(^_^;)

◆フォー・トップスの“It's The Same Old Song”




◆石野真子さん“日曜日はストレンジャー”。もうイントロからこの曲そっくり、ですよね(^o^)。
当時はタイトルの意味がよくわからなかったなあ。歌詞で“わたしじゃないわたしになれる”って言っていたんだな。