ジェニファー・ハドソン主演、アレサが主人公の映画「リスペクト」観てきました!
公式サイト

僕の住んでる所の近隣の都市には一応複数の映画館があるのですが、調べてみたら「朝9:00から」と「夜20時30分から」という選択でした(^_^;)。まあ朝型人間の僕としては「朝9:00」を選択しましたが、朝イチの回でも3分の1くらいの観客はいましたかね。
みんな劇場入り口に貼ってある映画案内の写真を撮っていましたが、ブログとかSNSに揚げるのかな?

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 子どもの頃のアレサ役の女の子も可愛かったけど、子どものときに遭った出来事などは僕は知らなかったのでちょっとショックでした。
 また映画のなかでも綴られる、お父さんや最初の夫との関係。アレサ自身も自分の好きな曲を歌えるようになるまでには長い年月がかかったんですね。

◆この曲のオリジナルはオーティス・レディングではありますが、アレサの凄いところは、どんな曲でも自分が乗り移って自分のものとして歌ってしまえること。

◆実はアレサの代表曲であるこの曲をこれまで和訳で取り上げてこなかったのは、この曲の歌詞をいわゆる、男女、とりわけ夫婦間の「義務」(といっていいんだか)、いわゆる「そっち系」(余計わからなくしてる表現ですな)の話だと思っていました。(だって家に帰って、少しは敬意を払うってやっぱりそうなのかなって…)ですから、あまり積極的に取り上げるに至っていなかったのです(^_^;)。

ただ、映画を観てからこの曲を聴くと、単純に女性が男性に「すこしくらいリスペクトをしてよね」と歌っているだけでなく、人と人との関係に、お互いを敬う気持ちが必要なんじゃない?と問題提起をしている曲に聞こえてきます。

 この曲は深夜にアレサが思いつき、姉妹にコーラスアレンジを頼んで、ワイワイやりながら作り上げていきます。そんなふうに仕上がっていく場面を観たので、歌詞が普遍的な意味合いがあるように感じるんだろうな。


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[Written by Otis Redding]

Released in 1967
US Billboard Hot100#1
From the Album “I Never Loved A Man The Way I Love You“

*原詞の引用は太字

What you want, baby, I got it
What you need, do you know I got it?

あなたの欲しいもの 持ってるわ
あなたが要るものを 私持ってるのよ

All I'm askin' is for a little respect when you come home
(Just a little bit) Hey baby
(Just a little bit) when you get home
(Just a little bit) mister
(Just a little bit)

私が求めてるのはただのリスペクトだけ
あなたが家に帰ってきた時に
(ちょっとでいいの)ねえ お願い
(ほんのちょっとで)家に帰ったら
(少しだけでいいから)お願い
(ちょっとだけでいいの)

I ain't gonna do you wrong while you're gone
Ain't gon' do you wrong 'cause I don't wanna

あなたがいないときに裏切ったりしない
あなたを裏切るなんてしたくないのよ

All I'm askin' is for a little respect when you come home
(Just a little bit) Baby
(Just a little bit) When you get home
(Just a little bit) Yeah
(Just a little bit)

だから家に帰ってきた時にちょっとだけ感謝して
(少しでいいから)ベイビー
(ちょっとだけよ)帰宅したときには
(ほんのすこしは)そうよ
(ちょっとのこと)

I'm about to give you all of my money
And all I'm askin' in return, honey
Is to give me my propers when you get home

私のありったけのお金をあげるわ
だけど見返りが欲しいのよ
あなたが帰ってきたとき
私にふさわしいものがあると思うのよ

(Just a, just a, just a, just a) Yeah, baby
(Just a, just a, just a, just a) When you get home
(Just a little bit) Yeah
(Just a little bit)

(ほんのちょっとは)
(少し 少しだけでいいの)家に帰ってきたら
(ほんのちょっと)
(少しだけでいい)

[Instrumental]

Ooh, your kisses, sweeter than honey
And guess what? So is my money

ああ あなたのキス はちみつより甘いわ
そしたら聞いて? 私のお金もそうなのよ

All I want you to do for me, 
is give it to me when you get home
(Re, re, re, re) Yeah baby
(Re, re, re, re) Whip it to me
(Respect, just a little bit) When you get home, now
(Just a little bit)

あなたに私のためにしてほしいこと
家に帰ってきたときにちょうだいな
(それはリ、)
(リ リ リ リ)そうよ
(ちょっとのリスペクト)家に帰ったときは
(少しだけでいい) 

R-E-S-P-E-C-T, find out what it means to me
R-E-S-P-E-C-T, take care of T-C-B

リ-ス-ペ-ク-ト 私にどんな意味があるかわかる?
リ-ス-ペ-ク-ト  それって義務だと思わない?

(Sock it to me, sock it to me, sock it to me, sock it to me)
A little respect
(sock it to me, sock it to me, sock it to me, sock it to me)
Whoa, babe
(Just a little bit) A little respect
(Just a little bit) I get tired
(Just a little bit) Keep on tryin'
(Just a little bit) You're runnin' out of fools
(Just a little bit) And I ain't lyin'
(Just a little bit)
(Re, re, re, re) Start when you come home
(Re, re, re, respect) Or you might walk in
(Just a little bit) And find out I'm gone
(Just a little bit) I gotta have
(Just a little bit) A little respect
(Just a little bit)

ちょっとでいいの
敬意を払ってほしいのよ
そうじゃないと私いなくなっちゃうわよ
私だって持ってるわ
少しのリスペクトくらい
それが人と人との礼儀ってもんでしょ?
ほんの少しでも…

(Words and Idioms)
proper 【形】 適した、適切な
「TCB」=やらねばならぬ事。黒人スラングでtake care of businessの略

日本語訳 by 音時

ArethaRes


◆こちら映画「リスペクト」より、ジェニファー・ハドソンがアレサに扮して歌う「リスペクト」。



◆こちらオーティスの“Respect”