「えっ?これってあの“レインボー”の曲?」
誰もがそう思ったことでしょう…(^_^;)
あのリッチー・ブラックモアのいるレインボーがこんなポップな曲を演るなんて…。
◆この曲のウィキペディアにもこんなことが書いてありました。
5枚目のアルバム「ダウン・トゥ・アース」収録時には「これはロックではない」と主張するコージー・パウエルと「どうしても収録する、収録しないならお前をクビにする」と言うリッチー・ブラックモアとの間で確執が起きた。パウエルとブラックモアの張り合いで、殴り合いの喧嘩にまで発展したという逸話がある。
いや〜、当時だったら僕もコージーの肩を持ってしまうかも…(^_^;)。
◆この曲は、1976年にラス・バラード(元アージェント)のアルバム『Winning』に収録された楽曲、ラス・バラード自身が歌いました。
ラス・バラードの名前は僕のブログだと、
この曲とか、この曲のとき、はたまたこの曲もラス・バラードの作品。何回か登場、紹介しております。
◆僕が聴いていたレインボー(^_^;)のボーカルはロニー・ジェイムス・ディオでした。ロニーは初代ボーカリストで1978年5月のアルバム『バビロンの城門』まで参加。次のアルバム作成は元ディープ・パープルのロジャー・グローヴァーをプロデューサーに据えて走り出しましたが、このデモ・テープを聴いたロニー・ジェイムス・ディオも、「自分の唄いたいタイプの音楽ではない」という理由でグループを離れることになりました。
1979年早々、出来上がったテープをもとに、フランスでレコーディング中に、新しいヴォーカリストのオーディションが行なわれて、1960年代にマーブルズで異彩を放ったシンガーのグラハム・ボネットがヴォーカリストに決定しました。
◆“Since You Been Gone”は、アルバム「ダウン・トゥ・アース」からの第1弾シングルとなりました。この曲はアメリカ市場を意識してリリースされた曲でしたがアメリカよりもイギリスでヒットし、全英で6位のヒットになりました。
Songwriter(s) Russ Ballard
Released in 1979
UK Singles (The Official Charts Company)#6
US Billboard Hot 100 #57
From the Album “Down to Earth”
*原詞の引用は太字
I get the same old dreams, same time every night
Fall to the ground and I wake up
So I get out of bed put on my shoes and in my head
Thoughts fly back to the break-up
毎晩 同じ時間に同じ夢を見る
俺は地面に倒れて目覚めるんだ
ベッドから起き靴を履き 頭のなかで
別れたときの記憶が呼び起こされるんだ
These four walls are closing in
Look at the fix you've put me in
四方の壁が迫ってくるのさ
おまえが俺をこんな目に合わせたんだ
Since you been gone
Since you been gone
I'm out of my head, can't take it
Could I be wrong,
but since you been gone
You cast the spell so break it
Oh-oh-oh-oh, woh-oh-oh-oh, oh-oh-oh-oh
Since you been gone
おまえがいなくなってから
おまえが去ってしまってから
俺はおかしくなっちまう もうだめだ
おれが間違ってたのか
だけどおまえは去ってしまった
おまえがかけた呪いを解いてくれ
Oh-oh-oh-oh, woh-oh-oh-oh, oh-oh-oh-oh
おまえはサヨナラしちまってから
So in the night, I stand, beneath the back street light
I read the words that you sent to me
I can take the afternoon
The night-time comes around too soon
You can't know what you mean to me
夜には 俺は裏通りの街路の下に立ち
おまえが送ってきた手紙を読むんだ
昼はなんとかやっていけるけど
夜がすぐにやってくるんだ
俺にとって おまえがどんな意味なのかわかるまい
Your poison letter, your telegram
Just goes to show you don't give a damn
俺を責める手紙や電報
俺のことなどどうでもいいってことさ
Since you been gone,
Since you been gone
I'm out of my head, can't take it
Could I be wrong,
but since you been gone
You cast the spell so break it
Oh-oh-oh-oh, oh-oh-oh-oh, woh-oh-oh-oh
Since you been gone
おまえがいなくなってから
おまえが去ってしまってから
俺は正気じゃいられない もうだめだ
おれが間違ってたのか
だけどおまえは去ってしまった
おまえがかけた呪いを解いてくれ
Oh-oh-oh-oh, woh-oh-oh-oh, oh-oh-oh-oh
おまえはサヨナラしてから
If you will come back, baby you know
You'll never do wrong
もし戻って来られたら ベイビー
間違いじゃないってことなんだ
Since you been gone,
Since you been gone
I'm out of my head, can't take it
Could I be wrong,
but since you been gone
You cast the spell so break it
Woh-oh-oh-oh, oh-oh-oh-oh, oh-oh-oh-oh, oh-oh-oh-oh
Ever since you been gone
おまえがいなくなってから
おまえが去ってしまってから
俺は正気じゃいられない もうだめだ
おれが間違ってたのか
だけどおまえは去ってしまった
おまえがかけた呪いを解いてくれ
Oh-oh-oh-oh, woh-oh-oh-oh, oh-oh-oh-oh
おまえがサヨナラしてからなんだ
[Guitar Solo]
Since you been gone,
Since you been gone
I'm out of my head can't take it
Since you been gone,
Since you been gone
I'm out of my head can't take it
おまえがいなくなってから
おまえが去ってしまってから
俺は正気じゃいられない もうだめだ
おまえが行っちまってから
おまえがサヨナラしてから
おれはおかしくなっちまったよ
(Words and Idioms)
fix=(自業自得の)苦境,窮地,苦しいはめ,板ばさみ
cf.poison-pen letter=(匿名の)中傷の手紙
cf.I don't give a damn.=「わずかなものも与えない」→「少しもかまわない」→「どうでもいい」 .
日本語訳 by 音時
◆Russ Ballardの“Since You Been Gone”。このオリジナルを聴いてみると、わざわざレインボーがカバーしなくても…なんて思ってしまいますね。
◆ブライアン・メイ・バンドもこの曲を歌ってます。(サビの部分はコーラスのみでブライアンは歌わない作戦!?) ただしタイトルは“Since You’ve Been Gone”と変更され、文法的には?正しく直っています。
◆アルバム“Down To Earth”のオープニングトラックはこの曲“All Night Long”。“パープル“風のロックで安心できます(^_^;)。
コメント
コメント一覧 (10)
覚えやすくて好きだったんだけどなぁ。
アージェントといえば、ホールドユアヘッドアップ。
ラジオ関東のトップ40の中で10年前のベストテンか思い出の曲とかで流れて、凄く印象に残った曲です。
あの出だしがねぇ。
この曲 ノリが良くて好きですが ポップス過ぎてイヤだったのかな。
ブライアンメイバンドでは コージーは 楽しそうに 叩いてるように見えますが?
本記事で紹介されたライブ映像は、その時の映像でしょうか?
だとしたらコージーさん、リッチーにあれだけブーブー文句を言っておきながら、それ以外のところできっちりと演奏してんじゃん、ってことになりますよね。
ところで、レインボーとラス・バラードの関係と言えば、やっぱり忘れられないのは『I Surrender』。
何を隠そう、私はこの曲でリッチー・ブラックモアの存在を知りました(トホホ…)。
グラハム・ボネット・・・リッチーから「髪を伸ばせッ!」と命令されても「これが俺のスタイルやっ❗」と屈しなかった。カッケー!
リッチーはDeep Purple時代、ライブでベースのグレン・ヒューズに「この線よりこっちに来たら殴るからなっ❗」だって。ガキ大将かっ(笑)。
それはともかく、この『Since You Been Gone』と『All Night Long』は、グラハムが後に結成したアルカトラズのライブでも演奏していたみたいで、その時のギタリストはイングヴェイ・マルムスティーン。
ちょうどその模様をおさめたライブアルバムも発売されているみたいなので、もし運がよければ、YouTubeで違法アップロードされているものが聞けるかも。
ちなみに私は、このレインボーもディープ・パープルも後追いで知ったものですから、『Since You Been Gone』と言えば、思わずアウトフィールドの方を思い浮かべました。