「色」のつく曲、それも3色! 銀、青、そして金入ります。
チンチャンさん、お待たせしました。素敵な曲のリクエスト、ありがとうございました。このアルバムのリリースは1976年。FMでエアチェックしてカセットで録って聴いておりました(←またもや買わんのかい!) ってことは…僕も聴いたのは45年振りか…随分長い間生きてきたなあ!? (^_^;)
◆1976年のバドカン3rdアルバム「バッド・カンパニーⅢ」。原題は“Run with the Pack”で確かに日本ではわかりにくいから、「レッド・ツェッペリンⅢ」みたいな邦題にしたんでしょう。
“Run With the Pack”って、“群れをなして走れ”ってことでしょうか。“俺たちバドカン、ロックバンドだぜ、よろしく〜!”なんてタイトルなんでしょうかね。群れを成すといったらオオカミ。銀色に光るジャケットにはオオカミの群れ(Family?)がプリントされておりました。
あれ?でも辞書(英辞郎 on the web)を引いたら“run with the pack“って
〔周囲に〕順応[同調]する
って意味もあるようだ。うーん、どういう意味なんかな。
今ではタイトルは“ラン・ウィズ・ザ・パック”になったけど、みんな意味わからんだろうな。
この曲はこのアルバム収録の隠れた名曲。レコード盤ではB面1曲めに置かれていました。
(P. Rodgers)
Released in 1976
From the Album “Run with the pack”
*原詞の引用は太字
In the beginning, I believed every word that you said,
Now that you're gone my world is in shreds
Oh, you loved me and left me,
You took all the things that I needed so bad,
I'm standing here wondering where is the love that I had?
最初は おまえの言葉一つひとつ信じてたんだ
いまおまえが去って 俺の世界はズタズタだ
ああ おまえは俺を愛してたのに捨てたんだ
俺がとても必要としてたものをみんな奪っていった
俺はここに立ち戸惑ったまま
この手にあった愛はどこに行っちまったんだ
Oh, give me silver, blue and gold,
The colour of the sky I'm told,
My ray-ay-ain-bow is overdue
ああ 銀色 青 金色がほしいよ
それらが空の色って聞いたんだ
俺の 虹は期限切れになっちまったから
In the beginning, yeah,
There was something of love that was mine,
Now that it's gone, whoa, I'm cryin'
Oh, the time that it takes for a love to grow cold is a wonder to me,
I'm walkin' around with my head hangin' down
Tell me where is she?
最初の頃は
愛ってもんが俺のものだった
今や そいつが消えちまって 俺は泣いている
ああ 愛が冷めちまうまでの時間が俺には不思議でならない
俺は頭を垂れて歩きまわるだけ
あの娘はどこにいるんだい?
Give me silver, blue and gold,
The colour of the sky I'm told,
My ray-ay-ain-bow is overdue
輝く白 蒼い色と金色の輝き
空の色ってそんなのがあったはずだろ
俺の虹はもうかかることはない
Don't forsake me 'cause I love you
Don't forsake me 'cause I love you
Give me silver, blue and gold,
The colour of the sky I'm told
My ray-ay-ain-bow is overdue
見捨てないでくれ 愛してるんだ
見放さないでくれ 愛してるから
銀の輝き 深い青 光る金色
空の色が色々あることを教えてくれたよな
だけど俺の空には虹はもうかからない…
Give me silver, blue and gold,
The colour of the sky I'm told
My ray-ay-ain-bow is overdue
Now, give me silver, blue and gold,
The colour of the sky I'm told
My ray-ay-ain-bow is overdue, yeah
銀の輝き 深い青 キラキラした金色
かつて聞いた空の色
七色の虹を見るのはもう遅いのか
ああ 銀色 青 そして金
空には沢山の色があると言う
俺のはもう間に合わないのか yeah
Oh, don't forsake me 'cause I love you
Don't forsake me 'cause I love you, yeah
俺を捨てないでくれ 愛してるんだ
俺を離さないでくれ 愛してるから…
(Words and Idioms)
shred=[しばしば複数形で] (細長い)一片,断片,破片
overdue=【形】期日を過ぎた、期限の切れた
forsake=見放す
日本語訳 by 音時
◆「銀、青、そして金色」。
歌詞では次に「俺が聞いた空の色」と続きます。
子ども頃に絵を描く時は、空は「青」または「灰色」や「白」で表しました。でも、空にはもっと色があるんです。「金」や「銀」に輝いているときも…。
そんな空が、さらにカラフルな色で彩られるのが「虹」。
でもこの曲の主人公の「虹」(ray-ay-ain-bow=rainbow)は“overdue”...=期限切れ、になってしまったんですね。(かつては虹がかかっていたが、今はもう見えなくなってしまったということでしょうね)
このへんの歌詞は上手だし、カッコいい!ですよね。
◆でも、この曲の主人公、あの娘のことばかり考えて、頭を垂れて下ばかり見ているようです。おい、顔を上げて空を見てみろよ。空はやっぱり色んな色があるし、雨上がりには、もしかして虹がかかるときもあるんだぜ…!
◆タイトル曲“Run with the Pack”。シングルにもなりました。付けられた邦題は「ロックでつっ走れ!」。おいおい「Run」しか訳されていないような気がします(^_^;)。
◆アルバム“Run with the Pack”では疾走感あるバドカンらしいナンバー。“Honey Child”が好きだったな。
◆そして“Silver,Blue & Gold”。この曲でもポール・ロジャースはキーボードで歌うんだな。
コメント
コメント一覧 (6)
あまり深く考えてなかったですが、もともと一人ひとりであるメンバーが“群れ“(with the pack)=バンドを組んだんだ、ってことなんだろうな。
言いそびれましたが、run with the pack のジャケットなんですが僕も、狼?犬?かは、良く分かりませんが一人人間も描写されてますが、何か意味が有るんですかね?
音時さんは、お気づきでしたか?
確かに、含蓄の有る歌詞かもしれませんね。
また、隠れた名曲とも思われるものを探して、その時はまた音時さんに取り上げていただけたら幸いだと思ってますよ。
でも喜怒哀楽を表現かもしれないと解釈をしました。だけど歌詞では主人公は下を向いてる(空が見えない)。色々考えていくと、やはり含みのある素晴らしい歌詞だなと思いました。それをボール節でバンドアレンジで歌う名曲だと改めて思いました。
早速取り上げていただき、ありがとうごさいましたm(_ _)m。
嬉しかったです。確かに、45年程前に良く聴いてた曲で、最近またちょくちょく思い出して聴いててますわ。
ライブも貼り付けていただき重ね重ねありがとうございます。
当時、邦題で(ロックで~)何とかと言う枕詞的なタイトルが、多かった記憶が有りますね(笑)。