17歳のときって何してました? 部活して勉強ちょっとして、洋楽聴いて…男子校でもやもやしていた音時。でも17歳でもう素敵な名曲を作って自らが歌ってしまう才能のある人もいるんですねえ…!
17歳でこの曲、そして同名のアルバムを作ってしまうスティーヴィーはやはり天才としか言いようありませんね!
僕は「迷信」や「愛するデューク」などでスティーヴィーを知って、その後、遡って”リトル・スティーヴィー“時代の曲を聴いていきましたが、この曲はイントロからのワクワク感もあって、スティーヴィーの才能に勢いを感じます!

「10分で書いた」とコメントしてるスティーヴィー。この曲はガールフレンドのアンジーのために作った曲であるとのこと。でも曲中に出てくる女の子の名前は“スージー”なのに、男の子の名前は最後の最後に“スティーヴィー”と自分の名前を出しちゃうところも“青い”ですねぇ…。
◆そんなこの曲、全米シングルチャートで最高位は2位でありました。先週6位→2位というチャートアクションを見せた曲は普通翌週1位になるでしょう…でも…足踏みしちゃったんですね。さて、この曲が首位になるのを阻止したのは誰かというと…。1967年の7月にプレイバック…!
US Top 40 Singles for the Week Ending 29th July, 1967
TW LW TITLE –•– Artist (Label)-Weeks on Chart (Peak To Date)
1 3 LIGHT MY FIRE –•– The Doors (Elektra)-9 (1 week at #1) (1)
2 6 I WAS MADE TO LOVE HER –•– Stevie Wonder (Tamla)-8 (2)
3 1 WINDY –•– The Association (Warner Brothers)-10 (1)
4 2 CAN’T TAKE MY EYES OFF YOU –•– Frankie Valli (Philips)-11 (2)
5 8 A WHITER SHADE OF PALE –•– Procol Harum (Deram)-6 (5)
はい、ドアーズの「ハートに火をつけて」なんですね(3週間No1)。4位や5位にも洋楽の有名曲が入っているこの時のチャート。
そしてこの週29位だった曲が翌週3位となり、2位→1位とドアーズを蹴落とすのですが、この曲の登場もスティーヴィーが2位どまりだった一つの理由なんでしょうね。
ここで問題です。その曲は…何でしょう?答えを決めた人はこちら…。
(ヒント)「彼ら」の全米シングルNo1はこの曲で14曲目、になります!

(Stevie Wonder)
Released in 1967
US Billboard Hot100#2
From the Album “I was made to love her”
*原詞の引用は太字
I was born in Lil' Rock
Had a childhood sweetheart
We were always hand in hand
I wore hightop shoes and shirt tails
Suzy was in pigtails
I knew I loved her even then
僕はリトルロックで生まれた
子どもの頃から恋人がいたんだ
僕らはいつも手をつないでた
僕はハイトップシューズにシャツの裾出し
スージーはおさげ髪
あの頃でさえ あの娘が好きだとわかってた
You know my papa disapproved it
My mama boo-hooed it
But I told them time and time again
"Don't you know I was made to love her
Build my world all around her"
Yeah! Hey, hey, hey
そうさ パパは賛成しなかった
ママは声を出して泣いた
だけど僕は二人に何度も話してきたんだ
“僕は彼女を愛するために生まれてきたんだ“
“僕は彼女の周りに世界を築くんだ“って
Yeah! Hey, hey, hey
She's been my inspiration
Showed appreciation
For the love I gave her through the years
Like a sweet magnolia tree
My love blossomed tenderly
My life grew sweeter through the years
あの娘は僕にすてきなひらめきをくれて
僕を認めてくれたんだ
愛のために 僕は何年もあの娘に捧げてきた
甘い香りのモクレンの木のように
僕の愛は優しく咲いたのさ
僕の人生は年とともに優しくなっていった
I know that my baby loves me
My baby needs me
That's why we made it through the years
I was made to love her
Worship and adore her
Hey, hey, hey
あの娘も僕を愛してるんだ
僕を必要としているんだよ
だから僕らは何年もの間やってこれたんだ
あの娘を愛するために
敬愛して憧れるために生まれたんだ
All through thick and thin
Our love just won't end
'Cause I love my baby, love my baby, hey
My baby loves me
My baby needs me
And I know I ain't going nowhere
どんなことがあったとしても
僕らの愛は終わらない
だって彼女を愛してるんだ 僕のベイビーをね
彼女は僕を愛し
彼女は僕を必要としてる
だから僕はどこへも行かないよ
I was knee-high to a chicken
When that love bug bit me
I had the fever with each passing year
Oh, even if the mountain tumbles
If this whole world crumbles
By her side I'll still be standing there
愛の虫が僕を噛んだとき
僕はとても幼くて 臆病だった
でも年を追うごとに 恋の情熱が高まったんだ
ああ たとえ山が崩れようとも
この世界のぜんぶが壊れてしまっても
僕はずっと彼女のそばに立ってるよ
'Cause I was made to love her
I was made to live for her, yeah!
Ah, I was made to love her
Build my world all around her
Hey, hey, hey
Ooh baby, I was made to please her
You know Stevie ain't gon' leave her, no
Hey, hey, hey, ooh wee, baby
だって僕はあの娘を愛するために生まれたんだ
そうさ あの娘のために生きてるんだ
あの娘を愛するんだ
世界をあの娘のまわりに築くのさ
Hey, hey, hey
ああベイビー あの娘を喜ばせたいよ
スティーヴィーはあの娘から離れないのさ
Hey, hey, hey, ooh wee, baby
(Words and Idioms)
Little Rock=アメリカ合衆国アーカンソー州の州都
shirt tail =ワイシャツのすそ
pigtails=ツインテール, おさげ髪
boohoo=大声で泣く,おいおい泣く
appreciation=評価、鑑賞、理解、評論、感謝
magnolia =マグノリア(モクレン)
adore=崇拝する・憧れる・大好き・~をとても好む
worship= 宗教的な意味合いの強い言葉で、 絶対的な敬愛、畏敬の念を抱く
through thick and thin=よい時も悪い時も,どんなことがあっても
cf.knee-high to a grasshopper 〈話〉年端もいかない、ほんの子どもの
with each passing year=年を追うごとに, 歳を追うごとに
日本語訳 by 音時

コメント
コメント一覧 (2)
さて、僕はしょっちゅう表題曲じゃなくて、解説に書いて下さってる別の曲に脱線してさまいますけど、
フランキー・ヴァリの「君の瞳に恋してる」。
1982年のボーイズ・タウン・ギャングのカバーが大好きでして、当時この曲でディスコがめちゃめちゃ盛り上がったのが楽しくて楽しくて。
このカバーとスティービーの「可愛いアイシャ」が僕のポピュラー・ミュージック史上、2大好きな曲です。
この2曲が大好きだ、ということは僕が「荒々しいロック」が好きでないということが分かるでしょ。
でもポップなロックは好きですよ。
フィル・コリンズとかヒューイ・ルイス&ザ・ニュースとかです。