キッスのアルバム"ラヴ・ガン"。表題曲の"ラヴ・ガン"はカッコイイ曲でよく聴いていたのですが、アルバムから1stシングルとしてリリースされたのは"ラヴ・ガン"ではなく、この曲"Christine Sixteen"!
(セカンド・シングルが"Love Gun"、サード・シングルが1963年のクリスタルズのヒットのカバー"Then See Kissed Me"でした。)

◆ひとつ前のアルバム"Rock And Roll Over(地獄のロックファイヤー)"からチャートでヒットしたのは、ピーター・クリスがヴォーカルの"Hard Luck Woman(全米15位)"とジーン・シモンズの"Calling Dr.Love(全米16位)"でしたね。
 直前のヒットがジーン曲だったことから、そのヒットにあやかってアルバム"Love Gun"からも、ジーン曲を1stシングルにしたんだろうな。

◆なんでもこの曲は、ポール・スタンレーが"Christine Sixteen"というタイトルで曲を作ろう、とタイトルが先に決まっていたようですね。
 おそらくポールはチャック・ベリーの"Sweet Little Sixteen"(1958年 全米2位のヒット)に触発されて、タイトルを思いついたんでしょう。

ただ…曲の内容が未成年の女性との…を歌っているので、全米でも地域によってはラジオのエアプレイに規制がかかったとのこと(^▽^;)。まあ、仕方ないか…。

 それでもキッスは割とこの曲をセットリストに入れていましたね。ジーンの曲はシンプルなロックで、ライヴに変化を付ける曲として重要でしたから。

 ああもうKISSのライブって生で観られないのか…と思うと寂しいな…。


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Writer(s): Gene Simmons 

Released in 1977
US Billboard Hot100#25
From The Album“Love Gun”

*原詞の引用は太字

She's got me dizzy, 
She sees me through to the end
She's got me in her hands 
and there's no use in pretending

あの娘は俺をクラクラさせる
最後まで見ていてくれるのさ
俺を手玉にとるあの娘
もう強がってもムダなこと

Christine sixteen
Christine sixteen

クリスティーン 16歳
クリスティーン 16歳

She drives me crazy, 
I want to give her all I've got
And she's hot every day and night, 
there is no doubt about it

あの娘は俺を夢中にさせる
俺のすべてを捧げたいんだ
昼も夜もいつだってアツいのさ
疑う余地なんてないんだよ

Christine sixteen
Christine sixteen

クリスティーン 16歳
クリスティーン 16歳

"I don't usually say things like this
to girls your age, 
but when I saw you
coming out of the school that day, 
that day I knew, I knew, 
I've got to have you, 
I've got to have you."

"こんなこと おまえみたいな若い娘に
フツー言わないけれど あの日 
おまえが学校から出てくるのを見たとき
思ったんだ こう思ったんだ
おまえが欲しいって
俺はおまえが欲しいんだ"

She's' been around, 
but she's young and clean
I've got to have her, 
can't live without her, whoo no

あの娘は世慣れしてるけど
若くて きれいなんだよ
あの娘を手に入れたいんだ
あの娘がいないと生きてはいられない 

Christine sixteen
Christine sixteen

クリスティーン 16歳
クリスティーン 16歳

Christine, Christine, sixteen, sixteen
Christine, yeah, yeah
So clean, Christine, sixteen, sixteen
Christine, yeah, Christine, yeah, yeah

(Words and Idioms)
dizzy=〈人が〉目が回る; めまいがする; ふらふらする.
see through to the end=最後までやり通す[やり抜く・見届ける]
have been around=世慣れている

日本語訳 by 音時


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 なんか自分で訳していて、“アイコ 16歳”とか“武士道シックスティーン”とかセイシュン小説とその映画を思い出してしまいました。同じ16歳でもいろんなセイシュンがありますね(^o^)。




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◆“クリスティーン・シックスティーン”が最高位25位を記録した週の全米チャートです。

US Top 40 Singles Week Ending 3rd September, 1977

エモーションズ3人娘とギブ家四男坊のアンディが首位争い。アンディから1位を奪ったエモーションズですが、アンディも2位にピッタリ付けています。(この週から3週間後にアンディが首位を再度奪還します)
この週のトップ10の曲はすべて和訳済みかな。

-1 1 BEST OF MY LOVE –•– The Emotions
-2 2 I JUST WANT TO BE YOUR EVERYTHING –•– Andy Gibb
-3 3 (Your Love Has Lifted Me) HIGHER AND HIGHER –•– Rita Coolidge 
-4 4 EASY –•– The Commodores
-5 5 HANDY MAN –•– James Taylor

-6 8 FLOAT ON –•– The Floaters 
-7 7 JUST A SONG BEFORE I GO –•– Crosby, Stills and Nash
-8 9 DON’T STOP –•– Fleetwood Mac 
-9 10 STRAWBERRY LETTER 23 –•– The Brothers Johnson 
10 13 TELEPHONE LINE –•– Electric Light Orchestra 

25 27  CHRISTINE SIXTEEN –•– Kiss

◆こちらスタジオVersionです。




◆素顔の Kiss & Gin Blossoms - Christine Sixteen [7-26-94]




◆チャック・ベリー"Sweet Little Sixteen"!