レオ・セイヤーの新曲“Tradewinds”がビデオも合わせて届きましたので和訳してみました!

この曲は2006年に癌でこの世を旅立ったギタリストのアラン・ホッジに捧げた曲とのこと。調べてみたら、アランは1981年から1985年までレオのバンドのギタリストだったようですね。
こちらのサイトにアルの経歴などが載っています)

たくさんのアーティストと交流があり、また、若いギタリストにギターを教えるなど亡くなるまでの数年間も精力的に音楽活動をしていたようです。


Leo band


◆今はオーストラリア(メルボルン)に住んでいるレオ。イングランドの南西部コーンウォールにいたアルとは遠く離れ離れになりました。


 この曲の歌詞では、主人公は海に出て離れ離れになっており、また、海のことをmistress(愛人、女主人、女王等)と呼んでいます。レオが大海を渡りオーストラリアでの生活を選んだのは2005年でしたか、2009年にはオーストラリア市民となっています。


 離れ離れになって会えないまま死に別れてしまったアルに「貿易風」(Tradewinds)というタイトルで会いたい気持ち・でも海を渡ってイングランドには行けない気持ち(今はコロナもあって)…を歌った歌なのかな…と思いました

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writer(s) Leo Sayer ,David Alexander Courtney

Released in 2021
From the Album “Tradewinds”

*原詞の引用は太字

I see it in your eyes
You don't want the sunrise to come
'Cause you know I'm on my way

You show no emotion
Till I'm out on the ocean, and far
So far away

きみの瞳に映ってた
きみは日が昇るのを望まないんだ
僕が自分の道を進んでいくからなのか

きみは感情を表したりしなかった
僕が海に出るまで   遠くに行くまで
そして僕らは遠く離れた…

Tradewinds, cold air
I surrender to my mistress, the sea
Tradewinds, calling
She said, "How long will it be
Till she hands you back to me again?"

風が吹く    冷たい空気
僕は海の女王には逆らえないんだ
貿易風が  僕を呼んでる
“どのくらい待てばいい?”
“海の女王が彼を私のもとに戻してくれるまで”

The perfume you're wearing
The love we are sharing tonight
Just makes me wanna stay

And blue lady whispers my name
A competing refrain
But I've got to go away

きみの着ていた服の香り
今夜 僕たちが分け合った愛
僕はずっとここに留まっていたくなる

青いドレスのレディが僕の名前をささやく
あらそうように こだまする
だけど 僕はいかなくちゃならない

Tradewinds, cold air
I surrender to my mistress, the sea
Tradewinds, calling
She said, "How long will it be
Till she hands you back to me again?"

風が吹く    冷たい空気が流れてくる
ごめんよ  僕は海の主人に従うしかないのさ
貿易風  僕を呼ぶ声が聞こえてくる
“あと どのくらいかかる?”
“彼を私のもとに返してよ”

Tradewinds, cold air
I surrender to my mistress, the sea
Tradewinds, calling
She said, "How long will it be
Till she hands you back to me again?"

風が吹く    冷たい空気
僕は海の女王には逆らえないから
貿易風が  僕を呼んでる
“どのくらい待てばいい?”
“海が彼を私のもとに戻してくれるまで”

Till she hands you back to me again

もう一度会いたいんだ…アル…

(Words and Idioms)
hand ~ back to =~を…に返す

日本語訳 by 音時

Leo Al


◆ちょっと和訳に自信ないのは、歌詞の中に出てくる“She”。
「海」が女性名詞を使うのは知っていましたが

She said, "How long will it be
Till she hands you back to me again?"

という歌詞には“she”が2箇所=女性が2人出てきます!?
これは「風」(she)が「私のあの人(Leoのこと?)を彼女(海)はいつ返してくれるの?」と呼びかけるってことかな、と解釈しました。

◆うむ、でも調べてみると、「貿易風」とは、北半球でも南半球でも、赤道方面に向かって吹く風(恒常風)とのことなので、いまオーストラリアにいるレオとしては「貿易風」に赤道を越えてイングランドに向かって伝えてくれよ、というのならわかるのですが、風向きが逆のような気もするが…(このあたりが日本人の僕には体感的にもつかめないところです)(^_^;)。
 よく知ってる人がいたら教えてほしいところ…。



「貿易風」って何? https://kou.benesse.co.jp/nigate/social/a13z0303.html


貿易風は緯度がおおよそ30度以下の地域で東から吹く恒常風です。ほぼ一定の方向から吹く風の意味で、そのようによばれたものとされている。原義は「通り道の風」で、帆船時代、常に同じ海路をとれるほど一方向から吹く風であることから名付けられたもの。

◆僕の好きな曲“One Man Band”。All Hodge & The Mechanics(アル・ホッジ、デイヴ・クイーン、アラン・エデンら)をバックに、レオが歌ってます。(1983年のBBC  Leo Sayer Show)
◆レオが2020年8月に書いた“My City In Lockdown”。
 現在オーストラリアに住むレオが、メルボルンとビクトリア州の人々へのトリビュートとして制作した楽曲です。ソングライティング、プロデュース、パフォーマンスのすべてをレオが担当しています。
“I Know My City Gonna Rise Again”!!


◆レオが歌う「エリノア・リグビー」のカバー。僕はちょっと「レオらしくない」と思ってしまうんだけど、レオはこのコロナ禍のなかで、この曲が浮かんで、カバーを考えたのかな。とても興味深い。