モータウンは「1980年代のジャクソンズ」という位置づけで兄弟グループDebergeを売り出していました。フロントのボーカリストは、ジャクソン5ではマイケル、デバージではエル・デバージ。
(エルは五男。マイケルが末男なのとはちょっと違いますね。)
(エルは五男。マイケルが末男なのとはちょっと違いますね。)
◆この曲“ドナは今(Who's Holding Donna Now)”も含むアルバム「Rhythm Of The Night」は全米で大ヒットをしました。その人気のあるうちに…?と、エルはデバージを脱退してソロになります...。“Who's Jonny?”などのヒットも出たけれど、やがて、本家のデバージとともにニュースを聞くこともなくなっていました。
その後、デバージのメンバーの88年にボビーとチコとドラッグ所持で逮捕され、グループは消滅。しかも、バニーもドラッグ中毒を明かして引退し、エルは女性ファンから性的暴行で訴えられ、ファミリーは一転してダーティーなイメージにまみれ、わずか数年で過去の存在となってしまいました...。
◆さて、この歌はリズムよりもメロウな楽曲。デビッド・フォスター、ジェイ・グレイドン、ランディ・グッドラムの共作っていったらヒットしない方がおかしいですよね(^_^)!
彼女を失った(失いかけている)男の心の葛藤を歌ってます。
流行った当時は「彼の靴になる(to be in his shoes)」って意味をよく知らず、『彼の靴で蹴られても彼女を取り返す』のかな?と思ってました(恥)。「in one's shoes」は「立場に身を置く」「身をあやかって」という意味で「shoes」は「立場」とかいう意味が一般的にあるんですね。
流行った当時は「彼の靴になる(to be in his shoes)」って意味をよく知らず、『彼の靴で蹴られても彼女を取り返す』のかな?と思ってました(恥)。「in one's shoes」は「立場に身を置く」「身をあやかって」という意味で「shoes」は「立場」とかいう意味が一般的にあるんですね。
Songwriters: FOSTER, DAVID / GRAYDON, JAY JOSEPH / GOODRUM, RANDY
lyrics c Warner/Chappell Music, Inc., GARDEN RAKE MUSIC
Released in 1985
US Billboard Hot100#6
From The Album
“Rhythm Of The Night”
*原詞の引用は太字です
Sometimes a love won't let go
Hard as I try I know it shows
Everybody's telling me
You'll be over her eventually
But how am I supposed to feel
so secure
時々愛はうまくいかないことがある
頑張るほどそのことがわかるんだ
誰もが僕に言う
“やがては彼女を忘れられるさ”って
どうしたら僕は
そんなに確信できるんだろう...
When I keep wondering
who's holding Donna now
And I keep wondering
who's heart she's knocking around
There's nothing I wouldn't do
To be in his shoes somehow
ずっと悩んだままさ
誰が今 ドナを抱きしめてるんだ?
その思いが消えないよ
彼女が想い焦がれる奴は誰なんだ?
そいつの代わりになれるなら
僕は何だってするのに...
And I keep wondering
who's holding Donna now
And I keep wondering
what magic can be found
To turn me back to the world
who's holding Donna now
考えてしまうんだ
ドナは今 誰の腕の中にいるのだ?
その思いが消えないよ
彼女が想い焦がれる奴は誰なんだ?
僕が現実に戻れるようになるのに
どんな魔法があるんだろう?
ああドナを抱きしめてるのは誰?
The letter started with good-bye
I've read it half a million times
Tell me this is just a dream
When I wake up
she'll be here next to me
Tell me it will be
just the way it was
手紙はサヨナラで始まっていた
僕はもう何度読んだことだろう
ただの夢なんだって言ってほしい
朝起きたとき隣に彼女がいるはずさ
もう過ぎたことって言ってほしい…
Well, I keep wondering
who's holding Donna now
And I keep wondering
who's heart she's knocking around
There's nothing I wouldn't do
To be in his shoes right now
And I keep wondering
who's holding Donna now
And I keep wondering
what magic can be found
To turn me back to the world
who's holding Donna now
考えてしまう
ドナは今 誰の腕の中にいるのだろう?
その思いが消えないんだ
彼女が想い焦がれる奴は誰なんだろう?
そいつの代わりになれるなら
僕は何だってする
僕が現実に戻れるようになるのに
どんな魔法があるっていうの?
ああドナを抱きしめてるのは誰なんだ
Who's holding Donna now?
I keep wondering
who's heart she's knocking around
There's nothing I wouldn't do
To be in his shoes right now
考えてしまうんだ
ドナは今 誰の腕の中にいるのだろう
その思いが消えないんだ
彼女が想い焦がれる奴は誰なんだろう
そいつの代わりになれるなら
僕は何だってする...。
And I keep wondering
who's holding Donna now
Oh, Donna, what magic can be found?
To make me be the world
who's holding Donna now
I can't get Donna off my mind
僕が現実に戻れるようになるのに
どんな魔法があるっていうんだ
ドナを抱きしめてるのは誰なんだ
ドナを忘れることなんて
できやしない・・・
(Words and Idioms)
in his shoes=彼の立場に身を置く
日本語訳 by 音時(On Time)
◆作者の1人であるランディ・グッドラムのアルバム「Words and Music」にこの曲のセルフ・カバーが収録されていますが、そのライナーノーツにこの曲についてのランディのコメントが掲載されています。
ジェイ・グレイドンからある日電話がかかってきて、デヴィッド・フォスターとジェイで「僕の名前が書かれた曲」を書いたとのこと...。詳細はここには書けませんが、この曲は当初“Donna”ではなく“Randy”だったのかな?(^_^;)
コメント
コメント一覧 (2)
Debergeですが、このアルバムのライター陣を見ても、モータウンの力の入れようがわかります。「1980年代のジャクソンズ」をもくろんでいたのですね。それにこたえて、素晴らしい曲を連発していました。特にこの曲、デビッド・フォスター、ジェイ・グレイドン、ランディ・グッドラムの共作で、おっしゃる通りヒットしないわけはないですが、改めていい曲でした。
いろいろあって短命のグループになってしまって残念でしたね。