おおっ近所のリユースショップにて、キャロルのアルバム「喜びは悲しみの後に」を発見!すでにCDは持っていたのですが、国内盤の「帯」にひかれて購入してしまいました!(780円でした)。

「このシリーズを聴いて日航ジャンボでロスへ行こう!」というもの。

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なんでも「A&Mレコードが満10歳を迎えた」「日本の音楽ファン感謝」企画、ということのようですね。キングレコードが主催で「日本航空」と「平凡パンチ」が協力。


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賞品は...!超豪華。

◎特賞(5名様)ロサンゼルス招待!
・5泊6日 
A&Mレコードスタジオ見学 
いずれかのアーティストコンサート及び夕食会招待
ディズニーランド見学等々

◎応募方法はA&Mシンガーソングライターのアーティストの中から1名選び、そのアーティストの感想論文を原稿用紙(400字詰め)2枚に収めて送付、とのこと。

アーティストは以下の方々。
キャット・スティーヴンス
マイク・ダボ
ショーン・フィリップス
ポール・ウィリアムス
キャロル・キング
リック・ウェイクマン
デイヴ・カズンズ

ちょっと僕も知らないアーティストの方もいらっしゃいますし、リック・ウェイクマンってシンガーソングライターか?ってツッコミもありますが、昭和の時代の話ですから、まあいいじゃないですか...!

これ当選してロスに行った人5人の方の感想とか聞きたいなあ。この企画でロスに行った方、ぜひコメントください!   なりすましは止めてね (^_^;)


◆さて、キャロルの曲の記事でした。キャロル、ごめんなさい。

アルバム「喜びは悲しみの後に」はキャロルのソロ4作目のアルバムで原題は「Rhymes and Reasons」。このA面ラストが今回取り上げた曲“Bitter with the Sweet”なのですが、この曲に「喜びは悲しみの後に」という邦題が付けられました。この頃の邦題の付け方ってよくわかりませんな。

うむ、タイトルになっている“(Take the)bitter with the sweet”は辞書では「苦あれば楽あり」「苦いものは甘いものと一緒に受けとれ」等の意味で、こちらのサイトでは少々転じて「人生の苦楽をありのままに受け入れよ」とも意味付けされています。(こちらをご参照)

“bitter”と“sweet”を結んでいるのは“with”であるから「喜びと悲しみは一緒に」ならわかるのですが、邦題は「後に」となっていて誤訳なのでは?と思っていました。でも、歌詞を和訳していくなかで、現在すでに落ち込んでいて不幸を嘆いている友だちにたいして「長い目で見たら」幸せと不幸は表裏一体。不幸があれば「同じくらい幸せがあるものさ」という意味にもなるかな、と思えてきました。

この曲、この言葉に励まされた人も多いのじゃないかな。


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(Carole King)

Released in 1972
From the album“Rhymes and Reasons”

*原詞の引用は太字です

Sometimes I'm tired and I wonder
What's so all-fired important
About being someplace at some time

Oh, but I don't really mind
Cause I could be on Easy Street
And I know that
You've got to take the bitter with the sweet

ときどき考えてみたりするの
同じ時間に同じ場所にいることが
そんなに重要なことなのか?って

ああ でも気にしたりはしない
だって私は何不自由なく暮らしててるのに
だからそう
幸せも不幸も一緒に受け入れなくちゃ...

I guess it gets to everyone
You think you're not having fun
And you wonder what you're doing
Playing the games you play

Hey, well, it's true what they say
If ou want to feel complete
Don't you know that
You've got to take the bitter with the sweet

誰だってこんなことがあるでしょ
なんだかおもしろくなかったり
くだらないゲームみたいに生きてて
いったい自分何してるんだろ?なんて

そうね あなたの言うのは本当のこと
でももし満たされたいと思うなら
こんな言葉があるわ
“苦みも甘さとともに受け入れて”って

A friend of mine once told me
And I know he knows all about feelin' down
He said everything good in life
You've got to pay for
But feelin' good is what you're
Paving the way for

友だちにあるとき言われたわ
彼は落ち込んだ時の対処法をよく知ってるの
“この世のなかのいいことはすべて
 自分の行いが関係するんだ”って
“きみがいい気分のときは
 きみ自身がしっかりやったからなのさ”

So, don't let it get you down, my friend
Though it seems the blues will never end
On this you can depend, they always do
And I can tell you that it's true

It's a feeling that can't be beat
And you've got to do it
You've got to take the bitter with the sweet

だから 辛くてもくじけないで 
暗い気持ちが晴れないように思ってても
自分を信じることよ そういうものなの
これだけはいえる 本当のことよ

負けないわってそう思ってみて
そうすることが大切なの
悲しみだけが続くってことはない
後にはきっと喜びが待ってるんだから


 (Words and Idioms)
all‐fired ... =極端な,過度な. ... 極端に,過度に
on easy street=
〔暮らし・生活などが〕安楽に、何不自由なく
pave the way for ...=~の地固め(地ならし・下ごしらえ・下準備)

日本語訳 by 音時(On Time)



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◆このアルバムからはB面ラストの“Been to Canaan”(なつかしきキャナン)が全米24位のヒットになりました。




◆実はキャロルを今日取り上げたのは、アルバムのなかにこの曲があったから。
“The First Day in August”。