“マラソン・マン”...若かった僕はこのタイトルにいろんな自分の想いを重ねました。好きだったな~。自分のテーマソングのようにも思ったな。

◆冒頭のエリックの“Marathon Man”のライヴは1980年の中野サンプラザのオープニング!
この会場に高校生の僕がいました…!

 高校の修学旅行先は京都だったのですが、ちょうど日本公演のチケットの発売が修学旅行の二日目。僕は単独行動(ひどいね~)でテレホンカードを買い込んで10時なったら公衆電話から電話がけ。カードが落ちる2枚めくらいでつながり、まあまあの席をゲット!そんな想い出も重なって...忘れられないですね!

(この日本公演、そのあとテレビでライヴやったんだな。FMでも放送したのはカセットに録りました。動画をアップしていただいた方、ほんとありがとうございます!m(__)m なつかしー)


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Songwriters CARMEN, ERIC
Lyrics c Universal Music Publishing Group

Released in 1977
From The Album“Boats Against The Current”

*原詞の引用は太字です

Twenty years with my brain in a book
Tryin' to find out who I am
Endless nights and Olympian dreams
Of a race I never ran

20年もの間 僕は本の虫で
自分が誰なのか探そうとしてた
終わりない夜 そしてオリンピックの夢
舞台は走ったこともないレースなんだ...

Someone's callin' my name
It's the crowd in the stands
Don't know how I became
What I suddenly am

誰かが僕の名前を呼んでる!
スタンドにいる観客たちだ!
僕どうなっちゃったんだろ?
突然 自分が誰だか気付いたんだ

Marathon man, keep a runnin'
Marathon man, keep a runnin'
I've been searchin' so long
But the answer is finally at hand
I'm a marathon man

マラソン・マン 走り続けろ
マラソン・マン 止まるんじゃない
ずっと長い間探してた
でも答えを遂に手に入れたのさ
僕はマラソン・マンなんだ

Wind is gone and my head's in a haze
But I must keep up the pace
Got to think about strategy here
If I hope to win the race

風はやんだし頭にはもやがかかる
でもペースを崩しちゃいけない
ここでは戦略が大事なのさ
このレースに勝ちたいならね

Someone's callin' my name
It's the crowd in the stands
Concentrate on the pain
Put my soul in command

誰かが僕の名を叫んでる!
スタンドの応援席のみんなだ
痛みがあるけど集中しろ
思ったとおりに魂を込めるのさ

Marathon man, keep a runnin'
Marathon man, keep a runnin'
I've been searchin' so long
But the answer is finally at hand
I'm a marathon man

マラソン・マン 走り続けろ
マラソン・マン ぺースを維持して
ずっと探し続けてきたけど
最後に答えを他にしたのさ
僕はマラソン・マンだったんだ

Wasting my youth
Chasing dreams, testing truth
Taking turns being deceived
And deceivin'

青春を無駄に過ごし
夢を追いかけ 真実を確かめて
騙されたり 騙したり
そんなことを繰り返し...

Bound with a rope
Made of heroes and hope
Till I found nothin' left
To believe in

英雄と希望でできているロープで
がんじがらめになってるんだ
もう信じられるものは
何も残ってないと気付くまで

Marathon man, keep a runnin'
Marathon man, keep a runnin'
I've been searchin' so long
But the answer is finally at hand
I'm a marathon man

マラソン・マン 走り続けろ
マラソン・マン この場所にとどまるな
ずっと長い間 探し続けてきた
でもついに答えを手に入れたんだ
僕は 僕は
マラソン・マンだったんだ!

 (Words and Idioms)

strategy=戦略
take turns=交互にする

日本語訳 by 音時(On Time)
(このブログでこれまで取り上げてきたエリックの楽曲の和訳記事はこちら

 

★この時の日本公演のセットリストから数曲はその後、エリックの紙ジャケ再発CDでボーナストラックで付いていたので買い集めました。(こういうファンサービスはいいよね)
 セットリストALLはブートレッグでCDになっていますがこちらは持っていないな。セットリストを紹介すると...。


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 おおッそうだ、僕の記憶ではアルバム「Tonight You're Mine」のリリースの直前。
 先行シングルの「悲しみToo Much (It Hurts Too Much)」はもう聴いたことあったけど、2曲目の「恋のインサイド・ストーリー(Inside Story)」と「Tonight You're Mine」は初めて聴いたけどカッコよかったのも覚えてます!


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来日公演のパンフレット...!

★ラズベリーズからソロになって、1stソロアルバム「サンライズ」は大ヒット。ラズベリーズ時代からずっとエリックをプロデュースしてきたジミー・イエナーと別れ、独り立ちしていかなきゃいけないとする気持ちをエリックは歌にしたんだろうと思ってます。

 短距離ランナーではない“マラソン・マン”。走り続けろ、マラソン・マン。もしかして歌詞にもあるように「信じるものはなにもない」かもしれないけど、そこで走るのを止める、ってことはしないのでしょう。それでも走り続けるなかで何かが見つかる。虚しさのなかでも希望を見つけようとしていたのでしょう。

(アルバムタイトル曲の「雄々しき翼(Boats Against The Current)」もそんな歌詞だと思います)

★“マラソン・マン”のバック・ボーカルはバートン・カミングス。元ゲス・フーのリードボーカリスト。ソロになって1977年に「Stand Tall」の全米10位のヒット曲があります。

◆こちらは米国でのTV出演で歌ってる映像です。(YouTubeの貼り付けが禁じられているので、クリックしてYouTubeでご覧ください)





◆こちらはダスティン・ホフマン主演のサスペンス映画「マラソン・マン」の予告編。エリックの歌とは関係ありません...⁉ でも日本でも話題になっていて、中学校の体育で長距離走ったときにクラスの吉田くんが「マラソン・マン!」と言って張り切って走っていたことを思い出しました。マラソンマン : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)