ジョン・キャファティ&ザ・ビーバー・ブラウン・バンドを知ってる人はそう多くはないでしょうね。このブログでこれまで取り上げてきた彼らの曲の和訳記事はこちらです。ぜひ聴いてみてください!

僕は「全米Top40」で聴いた“On The Dark Side”と“Tender Years”がカッコよくてすぐに気に入ったのですが、その曲達が入ってる「Eddie & Cruiser」はサウンドトラックということだったので買わずに(^_^;)...次のアルバムに収録されるのを期待していました。(今みたいに大人買いできず、毎月CDを買うにもせいぜい2枚くらいだったからなあ)

でも次のアルバムには収録されず...!まあそうだよね。(サントラはその後、中古で購入 苦笑)

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◆次のアルバム「傷だらけのヒーロー(Tough All Over)」、そして「ロード・アイランド」は発売、即買いしました!

 彼らがとかく比較されるのがブルース・スプリングスティーン(&E.ストリート・バンド)。はい、油の匂いをさせて働く男たち。歌われる恋愛も無骨な感じ。そうした日常をストレートなロックで歌い、後半はサックスが活躍します。(時代的にキーボード~シンセサイザーも使われます)

 ブルースのキャリアのなかでも僕の好きな2枚組“The River”とジョン・キャファティの作品って曲の背景が似ています。ブルースは時代とともに音楽が変わっていったけど、ジョン・キャファティはいつまでも変わらない感じ!


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written by John Cafferty.

Released in 1985
US Billboard Hot100#22
From The Album“Tough All Over”

*原詞の引用は太字です

Well, she's waiting for the bus 
Down on the boulevard 
Pretty little working girl 
She ain't got no fancy clothes 
Don't drive no fancy car 
She's the waitress 
At the bar and grill 

ああ あの娘はバスを待っている
ここから下った大通りでね
すごくカワいいワーキングガールなんだ
でも可愛い服は持ってなくて
それから素敵な車も持ってない
あの娘はウェイトレスなんだ
そこのグリルバーのね

She's on her own now 
He left and went away 
He really broke her heart 
It just worked out that way 

一人で生きてるんだ
カレシはあの娘のもとを去ってしまった
あの娘の心だけ傷つけて
結局こうなる運命だったのさ

Well, all over and all over 
Things are tough all over 
Well, all over and all over 
Things, things are tough all over 

ああ どこもかしこもそうなんだ
世の中生きていくのに厳しいよ
そう どいつもこいつもそうなんだ
何だってやり遂げるには難しいもんなんだ


Well, he's drinking at the bar 
Down by the old boat yard 
He sits and he talks to strangers 
The factory laid him off 
And life's been getting hard 
It's enough to make a good man bad 

そう ヤツはバーで飲んでるんだ
古くからの造船工場のそばの店さ
腰を落ち着けて見知らぬ男と話してた
工場がヤツをクビにしちまったんでね
人生はずっと辛いままで
いいヤツだって腐っちまうんだ

He's got that look in his eye 
There's just no words to say 
It's tough to swallow your pride 
Each and every day 

ヤツはいつもの目つきをしていたよ
何も言えることはないってさ
プライドを飲み込むのもつらいんだよ
それも毎日毎日のことじゃ

Well, all over and all over 
Things are tough all over 
Well, all over and all over 
Things, things are tough all over 

ああ どこもかしこもそうなんだ
世の中生きていくのに厳しいよ
そう どいつもこいつもそうなんだ
何だってやり遂げるには難しいもんなんだ


Heres one for the broken hearted 
It's tough just to get things started 
All over again
All over again 

ここに心が傷ついたヤツがいるよ
出直すことは結構大変なのさ
でももういっちょやってみるかな
何度も何度も挑戦するんだよ!

He's got that look in his eye 
There's just no words to say 
It's tough to swallow your pride 
Each and every day 

ヤツはいつものあの目つき
口にできることは何にもない
辛いけどプライドを飲み込んで
今日も明日も我慢して

Well, all over and all over 
Things are tough all over 
Well, all over and all over 
Things, things are tough all over 

ああ どこもかしこもそうなんだ
世の中生きていくのに厳しい
そう どいつもこいつもそうなんだ
何だってやり遂げるには難しいもんなんだ

Things are tough all over 
Things are tough all over 
Things are tough all over 
Things are tough all over...

世の中生きていくのに厳しいよ
キツいけど今日も生きている
ツラいけど歯を食いしばって
生きていこうぜ.!


 (Words and Idioms)
Things are tough (all over). 
=(どこへ行っても)世間はせちがらい

日本語訳 by 音時(On Time)


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◆Things are tough (all over) =(どこへ行っても)世間はせちがらい

…って意味で、このフレーズが繰り返されますが、
「世知辛い」(暮らしにくい、生きにくい)からこそ、それでも生きていく、
って歌ってくれてるんだと思っています。

もう10年くらい前になるけど、僕も仕事で、ある“タフ”な出来事がありました。
そのことを経験したおかげで僕はかなり“タフ”になったと思います。

“タフ”な世の中だから
“タフ”になって生きていこう!



◆ライヴでのTough All Over カッコいい! 
コロナ明けに来てくれないかなあ、小さいハコでノリノリのロックンロールのステージになるだろうなあ。(バンドメンバーの人数がいるから難しいだろうなあ...)





◆アルバム「Tough All Over」のA面トップは“Voice of American’s Sons”。スタローン主演の映画「コブラ」の主題歌になりました。この曲がカッコいいんだ!




◆映画「RockⅣ」から。エイドリアンが会いに来た!すると…ロッキーのトレーニングが始まった。“Heart's On Fire”。ドラコの近代的なトレーニングに対し、ロッキーの原始的なトレーニング...! ジョン・キャファティ、やっぱりカッコいい曲書くなあと思っていたら、この曲は他のソングライターのものでした苦笑。