ラジオ番組「全米トップ40」を聴いていても、“ロカビリー”のジャンルの曲はほとんどチャートで聴かなかったから、それはそれで新鮮でしたね。でもMTVなどで彼らが演奏しているのを観ると、これはレコードじゃなくてライブを観なきゃな!とその楽しさを感じました。

◆ストレイ・キャッツのブライアン・セッツァーのバイオグラフィーです。(UDO音楽事務所Webサイトより若干改)

"1959年ニューヨーク州生まれ。10代でバンドでキャリアをスタート。17歳の時、偶然耳にしたジーン・ヴィンセントの「BE-BOP-A-LULA」を聴いてロカビリーにのめり込んだという。 
 1980年、リー・ロッカー(WB)とスリム・ジム・ファントム(Dr)とロカビリー・バンド"ストレイ・キャッツ"を結成。アメリカより先にイギリスで高い評価を得て、アルバム『STRAY CATS』でデビュー。数々のヒット曲とプラチナ・アルバムを産んだが、1983年にバンドは解散した。

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  その後、精力的にソロ活動を展開。1988年には、ストレイ・キャッツ再結成するも、彼の活動はさらに拡がりを見せ、1992年、ブライアン・セッツァー・オーケストラ(BSO)を結成。1998年リリースの3rdアルバム『ダーティー・ブギ』収録の2曲がグラミー賞を獲得し大ヒット、世間にネオ・スウィング・ブームを巻き起こし、改めてその人気を不動のものとした。   
 ...

2014年5月、BSOとしては5年振りに来日、同年8月『ロカビリー・ライオット:オール・オリジナル』をリリース。ブライアンのルーツに立ち戻った徹頭徹尾ロカビリー〜ロックン・ロールな内容となっており、ブライアンが“最高のロカビリー・ミュージシャン”と認めるマーク(B)、ケヴィン(Pf)、ノア(Dr)と共に一発録音で制作された。2016年2月、ロカビリー・ライオットとしては5年振りの来日。マーク、ケヴィン、ノアと共に最高にイカしたステージで会場を沸かせた。2018年1月、BSO結成25周年の節目の年に4年振りのBSOの来日公演が決定!数々のヒット曲を迫力満点にプレイする、驚きのステージングをお見逃しなく!

その2018年  東京ドームシティ・ホールでの来日公演レポートがありました。
 ブライアン・セッツァーはコロナ前には、日本に何回か来てくれて、上記のように楽しいロカビリーのステージを観せてくれてましたね。来日公演があるのは知っていたけど、一度も行ったことはありませんでした。また、来てくれないかな…。

◆この曲“Rock This Town”は彼らのアメリカでの初ヒットでトップ10入り。邦題は“ロック・タウンは恋の街”。“恋の”がどこからでてきたのか?って思いますが、悪い邦題じゃないですよね!


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Songwriters: Setzer, Brian Robert
Rock This Town lyrics © EMI Music Publishing

Released in 1982
US Billboard Hot100#9
From The Album"Built For Speed"

*原詞の引用は太字です

Well, My baby and me 
went out late Saturday night
I had my hair piled high 
and my baby just looked so right
Well, pick you up at ten, 
gotta have you home at two
Mama don't know what I've got in store for you
But that's all right 
cause we're looking as cool as can be

あの娘と俺で土曜の深夜に出かけたのさ
俺は髪を逆立てキメて
あの娘もばっちりキメてきた
ああ 10時に迎えに行くよ
それで2時までには家に送ってくって
ママは俺がお前になにしようとしてるのか
ご存じないんだけどな
でも 大丈夫なのさ
俺たちはもう最高にキメてるんだから

Well, we found a little place 
that really didn't look half bad
I had a whisky on the rocks
And change of a dollar for the jukebox
Well, I put quarter right into that can
But all they played was the disco, man
Come on, baby, baby, 
let's get out of here right away

そうさ いい場所見つけたのさ
というか かなりいい店だぜ
俺はウイスキーのロックを片手に
ジュークボックスを聴こうと両替したのさ
25セント硬貨を機械に入れたら
流れてくるのはディスコ曲ばっかりさ
おいおい なんだよ
もうとっととこんな所 出ていこうぜ

We're gonna rock this town
Rock it inside out
We're gonna rock this town
Make'em scream and shout
Let's rock, rock, rock, man, rock
We're gonna rock till you pop
We're gonna rock till you drop
We're gonna rock this town
Rock it inside out

この街を揺さぶろうぜ
天地ひっくり返るようにな
この街で楽しんじゃおうぜ
キャーキャー言わせてやろう
ロックするんだ 
ロックするんだ
はじけるまでロックしよう
倒れるまでロックしよう
俺たちでこの街をロックしよう
ひっくり返るくらいまで

Well, we're having a ball 
just 'a bopping on the big dance floor
Well, there's a real square cat, 
he looks a 1974
Well, he looked at me once, 
he looked at me twice
Look at me again 
and there's gonna be fight
We're gonna rock this town
We're gonna rip this place apart

そう 大いに楽しんじゃおう
でっかいダンスフロアでバップを踊ろう
おい 真からカタブツな野郎がいるぜ
1974年かっていうようなヤツ
俺のこと1回チラ見して
おっと2回も見てきやがった
もう一回こっち見てみろよ
そしたらケンカが始まっちまう
この街をロック色に染めちまおう
この街を思う存分かき乱しちゃおう

We're gonna rock this town
Rock it inside out
We're gonna rock this town
Make'em scream and shout
Let's rock, rock, rock, man, rock
We're gonna rock till you pop
We're gonna rock till you drop
We're gonna rock this town
Rock this place apart

この街でロックしよう
ひっくり返る大騒ぎさ
この街でロックしよう
キャーキャーうるさいくらいだぜ
ロックするんだ
ロックするんだ
はじけるまで
倒れるまで
この街でロックしよう
この街をロック色に染めちまおう
 

 (Words and Idioms)
pile=積み上げる
in store for=~に備えて
not half bad=「悪い状態の半分にも達していない」=それほど悪くない、かなり良い
have a ball=おおいに楽しむ
Bop=バップ(1940年代のモダンジャズの一形式)
square(cat)=カタブツ、野暮ったい野郎
rip=切り裂く

日本語訳 by 音時(On Time)

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◆日本のTV番組でのインタビューに答えるブライアン。「Sexy、Sexy」の演奏もあります。




◆"Rock This Town"の別な会場でのライヴです。




◆ロカビリーではないけれど昔よく聴いたハウンド・ドッグ“浮気なパレット・キャット”を思い出しました。