映画「ラブソングができるまで」のなかで、印象的な場面で歌われます。
ヒュー・グラント演じるアレックスが、ドリュー・バリモア演じるソフィーへの想いを込めて…。

ソフィーがアレックスの部屋の家具の位置を変えたり、"植物をみんなダメにしちゃった"話、またフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの"リラックス"も映画に出てくるんですね。
 そんなエピソードを踏まえた歌詞になっているので、ソフィーに伝わるんです。そして、みなさんも映画「ラブソングができるまで」を観てからこの曲の歌詞を味わうと…感動もひとしおだと思われます(^▽^)/。


MusicandLyricssoundtrack


(Adam Schlesinger)

Released in 2007
From The Album“Music and Lyrics: Music from the Motion Picture”

:原詞は太字

t's never been easy for me
To find words to go along with a melody
But this time there's actually something on my mind
So please forgive these few brief awkward lines

ずっと苦手だったんだ
メロディにぴったり合った言葉を探すのは
でもこの詞は本当に心にひらめいたんだ
だから許して この短くてぎこちない歌詞を

Since I met you my whole life has changed
It's not just my furniture you've re-arranged
I was living in the past
But somehow you've brought me back
And I haven't felt like this 
since before Frankie said "relax"

きみと出会って人生がすっかり変わった
ちょっと家具の位置を変えたどころじゃなくて
過去に生きてきた僕を
きみはとにかく連れ戻してくれたんだ
こんな気分は初めてなんだ
フランキーが"リラックス"と歌う前からずっと

And now I know based on my track record
I might not seem like the safest bet
All I'm asking you is
Don't write me off just yet

確かに 僕の恋愛履歴に基づくのならば
僕は信用できないヤツなのかもしれないね
だからお願いだ
僕をまだ見捨てないでおくれ

For years I've been telling myself the same old story
That I'm happy to live off my so called former glories
But you've given me a reason
To take another chance
Now I need you despite the fact
That you've killed all my plants

長いあいだ自分に同じことを言い聞かせてきたよ
僕は幸せなんだって いわゆる"過去の栄光"にすがる人生さ
だけどきみがくれたんだ
もう一度別なチャンスに挑む理由を
でもいまきみが必要なんだ
きみが僕の植物たちをみんな枯らしてしまったけれど

And now I know
I've already blown more chances
Than anyone should ever get

All I'm asking you is
Don't write me off just yet
Don't write me off just yet

わかってるさ
今までずっと誰よりも多くの
チャンスを棒に振ってきたってことは

だからきみにお願いするのさ
僕をまだ見捨てないでほしいって…
僕をまだダメなヤツと見限らないで…


(Words and Idioms)
go along with=~に迎合する、~に協力する
awkward=ぎこちない
furniture=家具
track record=実績、成績、業績、履歴
safe bet=確実なこと、必ず当たる賭け
write off=帳消しにする, ご破算にする.だめだとみなす, 見限る.
live off=~で生計を立てる、~に寄生して生きていく
despite the fact that=… という事実にもかかわらず.
blow the chance=せっかくのチャンスをふいにする 

日本語訳 by 音時

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◆映画のクライマックスシーンです。映画をこれから観る人は見ないでおこう。




◆映画「ラブソングができるまで」特集は、この曲で締めくくりたいと思います。

 ただ…ちょっとショッキングな事実が…この曲と"愛に戻る道"など、この映画のサントラの曲の多くを手掛けている"アダム・シュレンジャー(Adam Schlesinger)"。アメリカのソングライターですが、この方が2020年の4月1日に52歳でお亡くなりになられています…。新型コロナウイルスの合併症(complications of COVID-19)とのことです…R.I.P…。 (シネマカフェ

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◆アダムはとても才能があるソングライターだったんだな…(僕好みの歌を作る)

 映画ではエンディングクレジット1曲めで、なかなか清々しいステキな曲が流れます。心の琴線に沁みてくるメロディ…。んー、なんかこの声、聴いたことあるボーカルだぞ…と、調べたところ、なんと"金色の髪の少女"を歌ったアメリカの"Work to do"という曲でした。
 彼らが2007年当時に出したアルバム"Here & Now"(Hから始まるアルバムタイトル!)からの1曲。この作者もアダムでした。



 でもアルバムのサントラには収録されず。レコード会社の関係なんでしょうね。いずれはこの曲も紹介できたら…と思っております。