"ザ・ハニーカムズ"(the honeycombs)=ハチの巣、のことですね。
いやいや楽しいポップソングを1960年代に歌ってくれたイギリスのグループです。

全米チャートではデビュー曲であるこの"ハヴ・アイ・ザ・ライト"が最大のヒット(最高位5位)でしたが、本国英国ではこの曲が1位となり、ほかにもヒット曲がありますよ。
僕はこの曲のビデオを何かのテレビで見て、紅一点の女性ドラマーが珍しかったことやバンドメンバーが演奏をしながら曲に合わせて、ひょうきん(!)にポージングを取るのと、コーラスに進むときにボーカルが「こぶし」を入れたりするのが気に入ってしまいました。

紅一点のドラムスはハニー・ラントリー。(芸名かな?)ドラミングテクニックというよりも、ノリでファッション的で、ライブ画像も楽しいですね。

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◆調べてみると、この"ザ・ハニーカムズ"はかの大瀧詠一さんが影響を受けたアーティストであるとのこと!
大瀧さんが天国に旅立たれたあと編集されリリースされたCD「大瀧詠一のジュークボックス~ワーナーミュージック編」でも取り上げられていました。

このCD、大瀧さんが生前にご自宅に置いてよく聴いていたジューク・ボックスがあったようで、そのなかに入っていたレコードの曲を編集したものとのことです。
数々の日本のポップソングを作った大瀧さん。大瀧さんの音楽を作っていった要素のひとつひとつがこのCDの収録曲なんだなあと思って聴いてしまいました。

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Songwriter(s)
Ken Howard, Alan Blaikley

Released in 1964
US Billboard Hot100#5
UK Singles Chart#1

:原詞は太字

Have I the right to hold you?
You know I've always told you
That we must never ever part
oh ooh ooh oh

きみを抱きしめてもいいかい?
いつも言ってたよね
僕らはぜったい離れるもんかって
oh ooh ooh oh

Have I the right to kiss you?
You know I'll always miss you
I've loved you from the very start

キスしてもいいかい?
いつもきみを恋しく思ってる
出会ったときから好きだったんだ

Come right back I just can't bear it
I've got this love and I long to share it
Come right back I'll show my love is strong

戻ってきてよ 我慢できないんだ
この愛をきみと分かち合いたいのさ
戻っておいで 僕の愛は強いんだから

Have I the right to touch you?
If I could you'd see how much you
Send those shivers running down my spine.
Ooh Ooh

きみにふれてもいいかい?
それができたら きみにわかるだろう
きみのせいで
僕の背骨はどれだけ震えているのかが
Ooh Ooh

Have I the right to thrill you?
You know I'll wait until you
Give me the right to make you mine.

きみをドキドキさせていいかい?
僕は待つよ "きみを僕のものにしていい"
そうきみがうなずいてくれるまで

Well, Come right back I just can't bear it
I've got this love and I long to share it
Come right back 
I'll show my love is strong.
Oh yeah.

All right!

ああ 戻っておいで 我慢できないのさ
この愛をきみと分かちあいたくてたまらない
今すぐ戻っておいで 
僕の愛の強さを見せてあげる
Oh yeah

さあ おいで!

日本語訳 by 音時

HaveITheRight


◆歌詞は"Have I the right"?…"僕に権利あるかい?"なんて日本では言わないですよね。でも…こんな自分が恋していいのか?とかいう迷いや、自分にはもったいないような素敵な相手ができたら、そんな気持ちにはなったりするのかな。英語の面白い表現だよなあと思います。

「邦題」"ハヴ・アイ・ザ・ライト"は原題そのままです。1960年代の洋楽で邦題がつかないのも珍しいかもしれません。僕がつけるとすると"抱きしめていいかい?"でしょうかね(キモ!)。

その後のハニーカムズがどんな変遷をたどっていくのかは、ウィキペディアをご参照ください。

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◆そのウィキペディアによると…

デビュー曲の「ハヴ・アイ・ザ・ライト」が世界中で大ヒットしたことを受け、ハニーカムズは世界ツアーを敢行した。オーストラリアや極東でライヴを行った。更に日本でもライヴを行う。この模様は後に日本のみアルバム発売されている。イギリスに戻り、その日本での思い出を歌った「ラヴ・イン・トーキョー」という曲を録音している。

へぇー、知らなかった、"ラヴ・イン・トーキョー"って音源あるかな?

…ありました。というか日本でもかなりヒットしたようですね!興味が湧いたので、別曲として和訳をすることにしました!(こちらです)


◆こちらは"That's The way"。1965年 UKで12位のヒットになりました。