この曲は、シンディの2ndアルバム「True Colors」からの第4弾シングルとなりました。チャート的には全米トップ40入りをのがし、最高位は71位にとどまってしまい、商業的には失敗となっています。

でも…この頃のライブなどを見ると、想いを込めてシャウトするシンディのボーカルは圧巻!です。彼女がこの曲を大切にしているのも伝わってきます。上のライブの映像でも"私の特別な歌なの…"と紹介していますね。

◆はい、シンディの「Japanese Single Collection」のライナーノートにもこの曲については次のように紹介されています。

「...エイズによって亡くなったシンディの友人について書かれている。...サビで喪失感の寂しさをまぎらすようなハイトーンが多くのファンの胸を打った...。」

シンディ自身も「腹の底から、心の底から想いを吐き出し、その歌に注ぎ込んだ」と話しているようです。

◆この曲の"Songmeanings"ページに書かれているファンの方?のコメントのなかに詳しく書かれたものがありました(本当かどうかはわかりませんが)。

シンディはこの曲を友だちであるグレゴリー・ナタル(Gregory Natal)のために書きました。彼はシンディの親友の一人でゲイであり、1985年の暮れに27歳でAIDSで亡くなっています。父親にレイプされたところを目撃した母親に家を追い出され、10代からホームレスとして生きていました。母親は子どもを捨てて、レイプ犯をかくまったのです。彼は"ボーイ・ブルー"の"童謡の歌詞が好きだったのでニックネームは"ボーイ・ブルー"になりました...。

いつも"ボーイ・ブルー"を口づさんでいた彼。その彼の早すぎる死にたいして、シンディは様々な感情を歌にしたんですね。この曲の歌詞にある"彼女にひとりぼっちにされて…"の歌詞は恋人ではなく、母親…ということなのでしょうか。

この曲の売上はエイズ治療の支援団体に寄付されたそうです…。

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Songwriter(s) 
Cyndi Lauper、Stephen Broughton Lun、tJeff Bova

Released in 1987
US Billboard Hot100#71
From The Album“True Colors”

:原詞は太字

Where are you?

あなたはどこにいるの?

You never knew yourself well enough, ah
But she never knew you at all

あなたは自分のことよくわかってなかった
だけど彼女も
あなたのことを何にもわかってなかったのよ

And when she put you out on your own
It may have stolen your innocence
But not, no-not your soul

そして彼女に一人ぼっちにされて
純粋なままではいられなかったかもしれないけど
あなたは決して魂までは失くさなかったよね

Tell me, where is little boy blue?
You'll find him standing always one step ahead, oh
Fast a little
Shy a little, boy blue, woah!
Wise blood runs warms and deep
On the street Kids walking
Just a kid walking, just a kid


教えて ちっちゃな ボーイ・ブルーはどこにいるの?
いつだって彼は一歩先を行ってるの
ちょっぴり先を急ぎ
ちょっぴり恥ずかしがり屋なボーイ・ブルー!
ストリートでは 興奮してたむろしてる"賢いヤツら"
そんな通りを 子ども達が歩いてる
まだ子どもなの  ただの子どもだったの...

You send a letter with photographs, ah
I'll tuck them under my dreams

あなたは手紙に写真を添えて送ってくる
アタシは夢のなかにそれをしまい込む

And if we wake up old beyond our years
Not quite as brave as we seem
It's just the pain that never disappears

もし目を覚ませたら賢明だってこと
見かけほど勇ましくないアタシたち
心の痛みだけは決して消えないのよ

Tell me, where is little boy blue?
You'll find him standing always one step ahead, oh
Fast a little, shy a little, boy blue, woah!
Wise blood runs warms and deep
On the street, kids walking
Just a kid walking, just a kid


教えて 可愛らしかった ボーイ・ブルーはどこ?
いつも一歩前を行っていたあの子
少しだけ駆け足
ちょっぴりシャイなボーイ・ブルー
賢く生きてやろうと息巻いてしまうのよ
そんなストリートを子ども達が歩いてる
ただの子どもなのよ まだ世間知らずの…

Ooh
Where are you?
Where are you?


ああ
あなたはどこにいるの?
あなたはいまどこに?

And when she put you out on your own
It may have stolen your innocence
But not, no-not your soul

そして彼女に一人ぼっちにされて
純粋なままではいられなかったかもしれないけど
あなたは決して魂までは失くさなかったよね

Tell me, where is little boy blue?
You'll find him standing always one step ahead, oh
Dance a little, cry a little, boy blue, woah-woah!
Wise blood runs warms and deep
On the street, kids walking
Just a kid walking, just a kid walking
Just a kid


教えて リトル・ボーイ・ブルーはどこに?
いつだって一歩先を行っていたあの子
ちょっぴり踊って
ちょっぴり泣いてたボーイ・ブルー
根っからの血が騒いでしまうのね
ストリートを歩いてるのはただの子ども達
まだ幼い子たちなの そんな子ばかり!
幼くて可愛い子ども達がなぜ?

Where are you?
Where are you? Where are you, boy blue? Oh
Where are you?
You're always walking one step ahead
You're always walking one step ahead
Ooh
Where are you?
Where are you, boy blue?


どこにいるの?
ボーイ・ブルーはどこに?
どこにいるのよ
あなたを探してる
いつだってあなたは先を歩いてた
どこにいるの?
アタシはまだあなたの姿を探してる
ボ―イ・ブルー…

(Words and Idioms)
tuck=〔~を〕隠す、ねじ込む
old beyond one's years=年のわりに成熟[賢明]で
cf.warm a person's blood; ((比喩的に))人を興奮させる
run deep=根深い、〔憎しみ・不安などが〕根強いものになっている

日本語訳 by 音時

BoyBlue

(日本語訳ノート)
◆サビコーラスで歌われる1行 "Wise blood runs warms and deep"の解釈が難しかったです(-_-;)。

"賢い血"が"暖かく深く流れてる"? "blood"が主語で動詞が"run"なんでしょうね。
イディオムを調べてみると"warm"と"blood"には、cf.warm a person's blood; ((比喩的に))人を興奮させる というような使われ方があることが気になりました。
また、run deep=根深い、〔憎しみ・不安などが〕根強いものになっている、というイディオムも見つかりました。

さらにそもそも"wise blood"とは何を指しているのでしょうか?

正直、よくわからないなかで2つの解釈を取りました。
1つめは、"賢い血統"="ストリートにいる"知恵のあって賢いヤツら"。そんなアブないヤツらのなかを"ただの子ども達"が歩いてる。
子ども達が悪い仲間に巻き込まれているところを歌ったのかな?と…。

2つめの解釈は、子ども達自身のなかにある"根っからの気質"。賢く生きてやろう(他を出し抜いてやろう)と息巻いてしまう気質がある、とするもの。

このどちらかで迷ってしまい、結局両方採用してしまいました(^▽^;) 1st Verseは上の解釈、2nd Verseは下の解釈を取っています←ズルしました。

でもいずれにしてもこの歌詞は次の"ただの子どもが歩いてる"と対比させているんだろうな…と思いました。まだ27歳の若さで天国に逝ってしまった"ボーイ・ブルー"。"Just a kids"…という歌詞にもその若さを悼むシンディの感情がこもり、"あなたはどこに?"という歌詞からも、友だちの突然の死に直面してサヨナラも言えず、信じられない気持ちでいるんだろうな…と伝わってきます。

いやいやその解釈は強引だぞ。正しくは…と教えていただける方がいらっしゃいましたら、どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m。

◆1991年のシンディ来日公演(横浜アリーナ)より、ただし貼り付けているYouTubeは音源のみ。映像貼り付けが禁止でした(→こちらから観られます)このシンディのボーカルの迫力はこの曲の歌詞を知って、シンディのこの曲への想いを知ると、より伝わってくるものがあります…。




◆"Boy Blue"が大好きだった童謡"Boy Blue"はこれかな。おとなになっても子どもの歌大好きだった年下の友人を、シンディは可愛らしく思って、"Little"をつけて呼んでいたんでしょうね…。