パイロットのギタリストであるイアン・ベアンソンさんが今年の4月7日に亡くなっていた…。
もう2ヶ月も前のこと…69歳は早すぎます…。

こちらのスタジオでの“Magic”で全身白い衣装でサンバーストのレスポールを弾くイアン。彼のソロになると…泣いてしまう…イアン、R.I.P…。

「無口なギター職人」(僕の印象です)だったイアン…パイロットのヒット曲は、イアンの弾くギターが印象的で、イントロからワクワク気持ちを高ぶらせてくれました。イアンはその後にも、アラン・パーソンズ・プロジェクトやケイト・ブッシュのヒット曲の背景でもギターを聴かせてくれました。
こちらの方のブログ記事参照)

「アラン・パーソンズ・プロジェクト/ケイト・ブッシュのギタリスト、イアン・ベアンソンが69歳で死去」(Music Life Club


Ian


この記事の一番下に貼り付けた日本公演(セカンド・フライト!)ではイアンも来日してくれて目の前で元気な姿が見られたのに…。

ここ数年は痴呆症で苦しんでいた…とも報じられていました。

イアン、天国にレスポールは持っていったかな。空の上でも、ワクワクさせるギターフレーズ、これからも自由に弾きまくってくれるといいな…安らかにお眠りください…。


ここから既掲載記事です。
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キーボードのビル・ライオールがいて4人のステージ(Top Of The Pops)


この曲のイントロのギターを生で聴いたときに鳥肌が立ちました!

この曲が1975年にヒットしてから30年以上経っての1st Fight in Japan、2nd Flight in Japan…幸いにもその場にいることができた歓び…パイロットのコンサートのラストの曲がこの曲だとわかっているからこその感動に包まれて大泣きしてしまいました。


パイロットと言えば、ほとんどの方がこの曲"マジック"を挙げるでしょう!70年代の英国ポップソングの代表曲ともいえるこの曲です。

◆歌の出だしの"ホー!ホー!ホー!"ですが、"かけ声"ではありますが辞書で引いてみたところ、

ho-ho=驚き・称賛を表す擬声
cf.ho ho hey=楽しい時や、元気を出そうなどの時の掛け声

ということなんですね。"驚き"そして"楽しさ"の気持ちが込められた"ホー!ホー!ホー!"。こうした意味を発見して、なおさらこの出だしが大好きになりました。


MagicPilotSingle


(Billy Lyall and David Paton) 

Released in 1975
US Billboard Hot100#5
From The Album“From The Album Of The Same Name”
:原詞は太字

Ho, ho, ho
It's magic, you know
Never believe it's not so
It's magic, you know
Never believe, it's not so

ホーホーホー驚いちゃうよ!
まるで魔法さ ねえ
信じられないよ
まるで魔法なんだ
きっとそうに違いない!

Never been awake
Never seen a day break
Leaning on my pillow in the morning
Lazy day in bed
Music in my head
Crazy music playing in the morning light

目が覚めないんだ
夜明けなんて見たことない
朝は枕に顔をうずめて
ベッドでだらっとしてるんだ
音楽が頭のなかに流れてる
朝の光のなかで
イカした音楽が流りっぱなしさ

Ho, ho, ho
It's magic, you know
Never believe it's not so
It's magic, you know
Never believe, it's not so

ホーホーホー驚いちゃうよ!
まるで魔法さ ねえ
信じられないよ
まるで魔法だよ そうだろ
そうに違いないよ!

I love my sunny day
Dream of far away
Dreaming on my pillow in the morning
Never been awake
Never seen a day break
Leaning on my pillow in the morning light

お天気の日が大好きさ
遠くに出かける夢をみる
朝は枕に頭を乗せて夢をみてるんだ
目も覚めないよ
夜明けなんて見たこともない
朝日のなかで枕に顔をうずめたままさ

Ho, ho, ho
It's magic, you know
Never believe it's not so
It's magic, you know
Never believe, it's not so

Ho, ho, ho
It's magic, you know
Never believe it's not so
It's magic, you know
Never believe, it's not so

ホーホー ホーびっくりしちゃうよ
これは魔法なんだ そう
思わず信じちゃうんだ!
魔法に違いない そうだろ
信じるしかないよね!

ホーホーホー!
まるで魔法なんだ そう
やっばり信じるっきゃないよ
だって魔法なんだから
きみも信じてみろよ

(Words and Idioms)
lean on=…にもたれる

日本語訳 by 音時


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(Magicの頃のパイロットの3人は、ギターのイアンが参加する前の、スチュワート、デヴィッド、ビルの3人)

◆歌詞の"Never believe, it's not so"ですが、ストレートに訳すと、"そうじゃないなんで決して信じない"。"never"と"not"が入ってますので「二重否定」。"そうじゃないなんて信じない"="そう信じるよ"。
"魔法だよ。信じるっきゃないね!"って歌ってるんでしょうね。

◆さて、この曲。何を"魔法だよ。信じるっきゃない"って歌ってるんでしょうか?

パイロットの"マジック"は昔から知っていた曲ですが、あまり詳細に歌詞を顧みず、僕は当然"恋の歌"かと思っていました。彼女の魅力が"魔法のようさ"なんて歌っているんだろう…って。
 でも歌詞の中に人物は主人公しか出てきません。基本的にはベッドに寝ていて朝になっても起きてこずにぐずぐずと…でもそれが妙に心地いい。
 でも、そのなかでイカした音楽が頭のなかに…浮かんだ!そこで思いました。これが"マジック"!なんだってことを。

 この曲のメロディ、歌詞、こうしたことが頭のなかにどんどん沸いてくる!この曲は"Magic"というタイトルしか浮かばなかったんじゃないでしょうか。


 メロディと歌詞が一体になって生まれた曲。"魔法のように生まれた曲"なんじゃないか。
・イントロでいきなり元気なギター
・バックコーラスの"ラララララ…"
・思わずやってみたくなるクラップハンズ!
・一度聴いたら頭に忘れられなくなる…魔法みたいに!

本当に洋楽ポップスの楽しさを表現してくれる曲はそう多くはありません!
 
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◆“マジック”が最高位5位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles Week Ending 12th July, 1975

「愛ある限り」が首位。「ハッスル」「あの娘におせっかい」「ワイルドファイア」と上位陣が固定。「マジック」はこの週5位を記録しますが、翌週は6位と一歩後退。カーペンターズ、イーグルス、10ccと名曲が目白押しですから...!

-1 1 LOVE WILL KEEP US TOGETHER –•– The Captain and Tennille
-2 2 THE HUSTLE –•– Van McCoy
-3 3 LISTEN TO WHAT THE MAN SAID –•– Wings 
-4 4 WILDFIRE –•– Michael Murphey
-5 6 MAGIC –•– Pilot


-6 10 PLEASE MR. PLEASE –•– Olivia Newton-John
-7 9 ONE OF THESE NIGHTS –•– Eagles
-8 12 SWEARIN’TO GOD –•– Frankie Valli 
-9 8 WHEN WILL I BE LOVED –•– Linda Ronstadt
-10 11 I’M NOT IN LOVE –•– 10cc

◆少々ゆっくりめの"マジック"デモ・バージョン。完成版にはないキーボードのフレーズがそれはそれでいい感じがします。これはやっぱりビル・ライオールがいたからなんだろうなあ。
(ビルは1976年に脱退しパイロットは3人組になります。ビル=ウィリアム・ライオールは1989年12月に死去。彼の作品などはコチラの方のブログに詳しく出ていますのでご参照ください)



◆"2nd Flight in Japan"。
デヴィッド自身がYouTubeにアップしてくれていてました。
"January"~"Magic"の動画です。みんな"January"も好きだろうから感動して最初からクラップハンズ入れてしまっているが、"違うだろ!クラップハンズは2回めから入れなきゃ!"とそこは冷静に思ってしまった自分がいたことを想い出します(^▽^;)。