最初の部分、なんて歌っているのかがわからない…。

アルバム「オーロラの救世主(A New World Record)」のラスト曲。この曲は哀愁深いです。

 Wikipedia シャングリ・ラから
"シャングリラ(シャングリ・ラ、英語: Shangri-La)は、イギリスの作家ジェームズ・ヒルトンが1933年に出版した小説『失われた地平線』に登場する理想郷(ユートピア)の名称。ここから転じて、一般的に理想郷と同義として扱われている。"

 以前取り上げた竹内まりやさんの「Teko's Theme(テコのテーマ)」でも「Take me to Shangri-la」という歌詞がありましたね。

◆また、この曲の歌詞が特に好きでした。まるで謎解きのようでした。

My Shangri-la has gone away,
Faded like the Beatles on Hey Jude
僕の理想郷はなくなってしまった
ビートルズの「ヘイ・ジュード」のように

「ビートルズの"ヘイ・ジュード"のように」ってどんな意味なのでしょうか?
ビートルズが好きな方、とっても興味深いでしょう…。


(続きは後半にて)

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Songwriters: Lynne, Jeff
Shangri-La lyrics © EMI Music Publishing, Warner/Chappell Music, Inc.

Released in 1976
From The Album"A New World Record"

:原詞は太字

Sitting here, 
waiting for,
Someone calling at my door,
Too bad,
I'm getting out of love.

ここに座る僕
ただひたすら待っている
僕のドアを叩いてくれるひとを
ああ なんてことだ
僕は恋から去ろうとしてる

What's the use of changing things,
Wonder what tomorrow brings,
Who knows,
I'm getting out of love.

いろんなものが変わっても
僕にとっては意味のないこと
明日は明日の風が吹くってホント?
そんなこと誰が知ってる
ああ 僕は恋を失おうとしてる

My Shangri-la has gone away,
Faded like the Beatles on Hey Jude
She seemed to drift out on the rain
That came in somewhere softly from the blue

僕のシャングリ・ラは去って行った
ビートルズの
「ヘイ・ジュード」のように薄れゆく
彼女は流されていったみたいだ
どこかのブルーな世界から降り注ぐ
優しい雨のなかへ…

Clouds roll by and hide the sun,
Raindrops fall on everyone,
So sad,
I'm getting out of love.

雲がたち込めて太陽を隠していく
雨粒が誰の上にも降り注ぐ
ああ 悲しいよ
僕は恋を失おうとしている

My Shangri-la has gone away,
Faded like the Beatles on Hey Jude
She seemed to drift out on the rain
That came in somewhere softly from the blue

僕の「理想郷」は遠くに行ってしまった
「ヘイ・ジュード」のラストのように
ゆっくりゆっくりとフェード・アウトして…
彼女は雨に流されてしまったようだ
静かに訪れた悲しみの雨に...

My Shangri-la has gone away,
Faded like the Beatles on Hey Jude
She seemed to drift out on the rain
That came in somewhere softly from the blue

僕の愛してた彼女はもう戻ってこない
それはまるで
終わりの言葉が何度も繰り返される
ビートルズの「ヘイ・ジュード」のように
彼女は流されていったようだ
どこかのブルーな世界から降り注ぐ
優しい雨のなかへ…

(Words and Idioms)
What's the use of ~= ~が何の役に立つの ~の効能は何か

日本語訳 by 音時

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◆正解は明らかにされてはいません。僕は下記のような意味を考えました。

(1)「Hey Jude」は7分を超える長さの曲。そして終わりに「na na na,na na na na... Hey Jude」を繰り返す。
 彼の頭のなかで何度も繰り返され、終わることのなく続く別れの言葉…(この和訳はこの解釈を取りました)

(2)「Hey Jude」はビートルズの終盤の曲。なんとなくビートルズの終焉をイメージさせるような物悲しさをもった曲。
 彼は愛の終わりを予期していた。すでに終わろうとしている愛を感じたものの何もすることができず、それはただゆっくりと終わっていった…

(3)「Hey Jude」は、ジョン・レノンと当時の妻・シンシアの破局が決定的になった頃、ジョンの長男ジュリアン(当時5歳)を励ますためにポールが作った曲と言われている。
 愛を失おうとしている彼を励ます声や歌が聞こえてはきた。でもその励ましも虚しく愛は去っていく…。

そんなことをあれこれと考えてみました。

◆またELOの他の作品との関係でも何かしらの意味を考えてしまいます。

・ELOは「エルドラド(El Dorado)」というタイトルのアルバムを1974年に出しています。エルドラドは「黄金郷」のこと。彼らにとって「エルドラド」と「シャングリ・ラ」は同じものなのでしょうか?それとも?

◆「A New World Record」の最後の曲「Shangri-la」の最後の歌詞は、

She seemed to drift out on the rain
That came in somewhere softly from the blue

そして、このアルバムの次に出すアルバムタイトルは「Out Of The Blue」。
これって何か意味があるんじゃないか?と...若かりし"音時"は勝手に想像してELOをより好きになっていったのです…(^▽^)


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◆さた、アルバム「オーロラの救世主(A New World Record)」の全曲和訳、いかがだったでしょうか?

このアルバムは、僕は無人島に持って行きたいレコードかなあ。いや2枚組の聴き応えのある「Out Of The Blue」か…無人島は電気通ってないだろう…!とあれこれ想像する音時です(笑)

Side one
1."Tightrope"5:00
2."Telephone Line"4:38
3."Rockaria!"3:12
4."Mission (A World Record)"4:24

Side two
1."So Fine"3:55
2."Livin' Thing"3:31
3."Above the Clouds"2:16
4."Do Ya"3:45
5."Shangri-La" 5:34

(このブログで取り上げている、Electric Light Orchestraの楽曲の和訳記事はこちらです)

◆"Living Thing"の余韻が冷めやらぬなか始まる可愛い小曲"Above The Clouds"。そしてこの曲が終わると…ハードな"Do Ya"!に続きます。この曲順は好きだったなあ。