"The Moment Of The Truth"…今こそ決着のとき。

映画「ベスト・キッド(The Karate Kid)」の主題歌になりました。映画の本編クレジットには、この言葉がタイトルになっています。ストーリーもこの言葉にぴったりの物語ですね。
そしてこの曲はおそらく映画のストーリーかタイトルがあって作られた曲なのでしょう。この歌詞も「ベスト・キッド」の物語にぴったりです。

◆サバイバーは"Eye Of The Tiger"(1982年)の大ヒットのあと、続くアルバム83年の「制覇への野望(Caught In The Game)」(1983年)ではタイトル曲もHot100の最高位77位どまりで、僕ですら、もう存在を忘れかけていました。おまけに、ヴォーカリストの"デイヴ・ビックラー"が喉の故障でバンドを脱退、代わりに"ターゲット&コブラ"というバンドから"ジミ・ジェイミソン"が加入。この曲はジミが加入後、久々のヒットとなり、次にレコーディングしたアルバム「Vital Signs」が全米大ヒット、"High On You""The Search is over"などのヒットも沢山生まれました!


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"The Moment Of Truth"=「今こそ決着のとき」のレコーディングは、映画のストーリーにとどまらず、バンド「サバイバー」にとっても"大切な瞬間"だったんですね。
ただし、Survivorのライヴ・セットリストを調べてみると僕の見た範囲ではライヴ演奏した記録はありませんでした。ライブ向きでもないし、ハードロック志向のジミも内心は気に入ってなかったのかも…(^▽^;)。


◆本日9月1日はジミの命日。ジミは2014年の同日に心臓発作で急逝しました。(享年63日) 本日はジミを偲んで彼の歌う曲をぜひ聴いてみてください。
(ちなみにジミの命日を8月31日で伝えるニュースもありますが、このブログではオフィシャルサイトでも記載されている9月1日としました)

このブログでこれまで取り上げてきた Survivorの和訳記事はこちらです。

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Songwriters
BECKETT, PETER / LAMBERT, DENNIS
Lyrics c Universal Music Publishing Group

Released in 1984
US Billboard Hot100#63
From The Album"The Karate Kid Soundtrack"

:原詞は太字

When you're alone you ask yourself
What are you searching for?
Deep in the night a dream is born
One that you can't ignore

ひとりになって自分に問いかける
"僕が探してるものって何?"
深い夜の闇のなかで夢は生まれるんだ
知らんぷりできない熱い夢が

If you think you can find the passion
And you're ready to take a chance
If you really believe you can make it
Then the power is in your own hands

その夢に情熱が湧いたのなら
もう準備ができているってことさ
きみが心から信じられるならできるはず
そのときには力がみなぎってるのだから

It's the moment of truth
you're giving it all
Standing alone,
willing to fall
If you can do it 
get up and prove it
Get up and show them who you are

今が正念場なんだ
精一杯頑張るんだ
一人だって立ち上がれ
失敗を恐れるな
きみにその力があるなら
頑張って証明してみろ
立ち上がって自分が何者かを見せてやれ

It's the moment of truth 
it's all on the line
This is the place 
this is the time
Waited forever, 
it's now or it's never
Nothing can stop you now, oh

いまがその時なんだ
すべてが危険にさらされてる
いまこの場所で
いまがそのとき
永遠に待ち続けるのか
またとないチャンスなんだ
きみを止めるものは何もない oh

Once in your life you make a choice
Ready to risk it all
Deep in your soul you hear a voice
Answering to the call

人生に一度だけ 選択しなきゃいけない
すべてを賭ける覚悟はできたかい
心の奥底から声が聞こえるだろう
きみの呼びかけに答える声が

Though you know that it won't be easy
It's a promise you make for love
For the people that keep believing
And the one that you're thinking of

たやすいことじゃないのはわかってる
愛のために誓う約束なんだ
信じる者たちのために
きみが心に想う大切な人のために

It's the moment of truth 
you're giving it all
Standing alone, 
willing to fall
If you can do it 
get up and prove it
Get up and show them who you are

今こそ決着のとき
ガツンとかましてやれ
一人だって立ち向かえろ
失敗を恐れるんじゃない
きみにその力があるなら
立ち上がって証明するんだ
奮い立って 自分が何者かを見せてやれ

It's the moment of truth 
it's all on the line
This is the place 
this is the time
Waited forever, 
it's now or it's never
Nothing can stop you now

いまがその時
すべてが目の前にある
いまこの場所で
いまがそのとき
永遠に待ち続けるのか
またとないチャンスなんだ
いま 誰もきみを止められない oh

It's the moment of truth
Moment of truth

いまが決着のとき
いまこそ立ち上がれ


(Words and Idioms)
the moment of truth=決着のとき 正念場
Give it your all
=自分にすべてを与えよ
=精一杯がんばれ
be willing to=~しても構わない
on the line=(生命などが)危険にさらされて

日本語訳 by 音時


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◆作者クレジットを見て気が付きました。"BECKETT, PETER"…もしかして、あの"Baby Come Back"の大ヒットのあるプレイヤーのピーター・ベケットかな?
調べてみたら、やっぱりそうでした!

映画音楽いろいろ作ってたんですね。ピーターはプレイヤー解散後、1989年から8年間、リトル・リバー・バンドにも在籍、その話を聞いたとき、えっ?LRBってオーストラリアのバンドじゃなかったんだ…と思ったのを最後、ずっと忘れてたアーチストでした。今回ソングライターとしての作品を見てみたら。オリビアとジョン・トラボルタの映画「セカンド・チャンス」の主題歌「運命のいたずら(Twist Of Fate)」(1984年全米第5位)も彼の作品だったことを発見しました。


(PS)映画「ベスト・キッド」のトリビア。Wikipediaによると…当初、ミヤギ役は三船敏郎さんにオファーが出されていたのですが、三船さんが断ったために、ノリユキ・パット・モリタ氏が選ばれた、とのことです!


◆映画「ベスト・キッド(The Karate kid)」の予告映像です。



◆サバイバーのライヴでこの曲を演った記録は僕の調べた範囲ではありませんでした。ですので(??)映画「ベスト・キッド」の有名なシーンをご紹介。ミヤギが箸でハエを捕まえてます…!