これぞ“パワー・ポップ”。

イントロのエレキギターから始まり、エリックの“ママ~イェイ!”も響き渡ります。コーラスのハモりは切なく、カモン!の掛け合いも楽しい。ラズベリーズの最初のヒット曲「ゴー・オール・ザ・ウェイ」。全米5位ですが、日本でもヒットしました。

◆1972年11月27日 文化放送 All Japan Pop20

-1 愛の休日 ミッシェル・ポルナレフ  
-2 秋はひとりぼっち ヴィグラスとオズボーン  
-3 サタデイ・イン・ザ・パーク シカゴ  
-4 明日の風 バッドフィンガー  
-5 アローン・アゲイン ギルバート・オサリヴァン  
-6 ポップコーン ホット・バター  
-7 ブラック・アンド・ホワイト スリー・ドッグ・ナイト  
-8 ゴー・オール・ザ・ウェイ ラズベリーズ 
-9 ギター・マン ブレッド  
10 チルドレン・オヴ・ザ・リヴォリューション T.レックス  

このブログでこれまで取り上げてきたラズベリーズの和訳記事です。


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Writer(s) Eric Carmen

Released in 1972
US Billboard Hot100#5
From The Album“Raspberries”

:原詞は太字


I never knew how complete love could be
Till she kissed me and said

僕は知らなかったんだ
そんな完璧な愛があるなんてことをね
彼女が僕にキスをして
こう言ってくれるまでは

Baby, please, go all the way
It feels so right
Being with you here tonight
Please, go all the way
Just hold me close
Don't ever let me go

ベイビー、このまま行きましょ
今夜あなたと一緒にいて
とっても気持ちいいのよ
お願い このまま最後まで行ってね
私を近くに抱き寄せてくれるだけでいい
そして決して離さないで

I couldn't say what I wanted to say
Till she whispered, I love you

僕は言いたいことが言えなかったんだ
彼女がアイ・ラヴ・ユーって
耳元で囁いてくれるまでは

So, please, go all the way
It feels so right
Being with you here tonight
Please, go all the way
Just hold me close
Don't ever let me go

お願い そのままのあなたでいいの
今夜ここに一緒にいて
私はとってもいい気分だから
お願い すべてそのままでいいのよ
そばで抱きしめてくれたらいい
私を絶対に手離さないでね

Before her love
I was cruel and mean
I had a hole in the place
Where my heart should have been

But now I've changed
And it feels so strange
I come alive when she does
All those things to me

彼女の愛に出会うまで
僕は冷たい卑しい男だった
心のあるはずの場所に
ぽっかり穴があいてたんだ

でも僕は今 変わったんだ
おかしく思えるかもしれないけど
生まれ変わったんだよ
彼女が僕のために
沢山のことをしてくれたから

And she says

彼女が言うんだ

(Come on), come on
(Come on)
(Come on), come on
(Come on)
I need you (come on)
I love you (come on)
I need you (come on)
(Come on)

(それでいいの)こっちに来て
(それでいいの)こっちに来て
あなたがほしい(こっちに)
愛してるわ  (こっちに)
あなたがほしい(こっちに)
(カモ~ン!)

Please, go all the way
It feels so right
Being with you here tonight
Please, go all the way
Just hold me close
Don't ever let me go, oh, no

どうぞ そのままのあなたでいい
今夜あなたといるだけで
私はとても気分がいいんだから
どうぞ 最後まで一緒にいて
私を抱きしめたら
もう二度と離さないでちょうだいね

日本語訳 by 音時

GoAllThe WAY


◆ラズベリーズとその“Go All The Way”は、多くのロックアーチスト達にも影響をもたらしたようです。

「エッセンシャル・エリック・カルメン」のライナーノートにキッスのポール・スタンレーが次のように述べています。

“僕はオリジナルメンバー4人のラズベリーズをカーネギーホールで見た。彼らは文句なしに素晴らしかった。まるでクールじゃなくて、そこがかえってイカシてたんだ。ラズベリーズには彼らにしかない魅力があったんだ。キッスの“Deuce”の冒頭のフレーズはラズベリーズから拝借した。僕は“Go All The Way”のまがい物を作ろうとした。で、結果的にあの曲ができたんだ。

DeuceKISS


◆またエリックは2006年の「Blender magazine」のインタビューで次のように言ってます。

“この曲はローリング・ストーンズの「Let's Spend The Night Together(夜をぶっとばせ)」の演奏に触発されて作ったんだ。ミックは心から「俺と今晩一緒に過ごそうぜ」って歌ってたんだ。そこで僕ははっきりと若者に伝わるセクシャルな歌詞の曲を書きたかったんだ。若者達にすぐにそのことが伝わり、抑えることのできないパワーが沸き起こるような曲をね”

◆この曲の歌詞は作者のエリックからしても、かなりストレートなセクシャルな歌のようです。積極的でリードする彼女ととまどいながらも生まれ変わろうとする男の子。エッチなことを歌っていても、生きていく自信やパワーも授かって、彼はこれからも人生をポジティブに生きていけるじゃないかな。

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 青少年の健全な育成を奨励するこのブログとしては(いつからそうなったの?)としては“Go all the way”をそっち方面(笑)だけではなく、“今までのあなたに自信を持っていけばいいの”とか人生の応援歌っぽく意訳してみました(^▽^;)

◆ポール・スタンレーが“Go All The Way”まがいの曲を作ったという、KISS“ Deuce”。



◆エリックが触発されたというローリング・ストーンズの「夜をぶっとばせ」(ライヴ)



◆ラズベリーズ再結成、サンセットストリップライヴの宣伝PVから(DVD付。僕も輸入盤で買いました)。ラズベリーズの名曲ばかり。(Go All The Wayは5分17秒過ぎから)ああこのライヴ観たかった、一緒に歌いたかったなあ…!



(この記事で参考にしたページ)
・「エッセンシャル・エリック・カルメン」(Sony Music)
・Wikipedia Go All The Way
・Lp and Ep.com