デビューした頃の「マドンナ」はビジュアルでは可愛い&カッコ良くて、『こんな彼女がいたらな~。でも僕には似合わないなぁ』などと青少年は想像していたでしょう。僕と僕の友だちの「Den」は少なくともそう思っていたと思います(笑)。
◆それでも彼と僕の違いは、マドンナのデビューアルバム「マドンナ」を聴き込んでいたかどうか。僕は「全米トップ40」を聴いていたので、彼女の「Holiday」「Lucky star」は知っておりましたが、アルバムの他の曲は知らず。でも「Den」の家に行くと、BGMはいつもアルバム「Madonna」なので、覚えてしまいました。それだけ彼の家に行っていたってことなんだな(^▽^;)。
僕らは「"Borderline"いいよな~!」で意見を一致しておりました。この曲のマドンナは歌唱もビデオに最高に可愛いですな(当時)。
この話、確認したら「Holiday」の和訳記事にも書いてましたね(^▽^;)。
◆全米チャート(Billboard Hot100)「全米トップ40」での彼女の初登場は「Holiday」だったわけですが、デビュー曲ではないんですね。
(1982)
"Everybody" ダンスチャート3位
(1983)
"Burnin' Up" 全米ダンスチャート3位
"Holiday" 全米16位
"Lucky Star" 全米4位
(1984)
"Borderline" 全米10位
デビュー曲は"Everybody"。そしてなんと"Borderline"は第5弾シングル!だったんですね。いかにマドンナをダンスミュージックで売ろうとしていたのかもわかります。
Songwriter(s) Reggie Lucas
Released in 1984
US Billboard Hot100#10
From The Album“Madonna”
:原詞は太字
Something in the way you love me won't let me be
I don't want to be your prisoner
So baby, won't you set me free?
Stop playing with my heart
Finish what you start
When you make my love come down
If you want me, let me know
Baby, let it show
Honey, don't you fool around
あなたの愛し方じゃ私が私らしくなれないの
あなたの囚人ではいたくない
だからベイビー 私を自由にしてよ
やめて!私の心をもてあそばないで
私を感じさせたいなら
始めたら最後までいってよね
私が欲しいなら ちゃんと教えてよ
ベイビー はっきり見せて
遊びまわったりしてないで
Just try to understand,
I've given all I can
'Cause you got the best of me
あなたはわかろうとしているの?
私はすべてをあなたに捧げたわ
だって あなたは
私のことぜんぶわかっちゃったじゃない
Borderline
feels like I'm going to lose my mind
You just keep on pushing my love over the borderline
Borderline
feels like I'm going to lose my mind
You just keep on pushing my love over the borderline
ギリギリよ
これ以上は頭がおかしくなっちゃうわ
あなたに気持ちを追い詰められて
私は境界線を越えちゃいそうよ
Keep on pushing me, baby
Don't you know you drive me crazy?
You just keep on pushing my love over the borderline
そうしてほしい私もいるの
私をおかしくしてるってわかってる?
あなたは私の気持ちをずっと追い詰めてるの
私はもうギリギリを越えてしまいそう
Something in your eyes is making such a fool of me
When you hold me in your arms,
you love me 'til I just can't see
But then you let me down
When I look around, baby, you just can't be found
Stop driving me away
I just want to stay
There's something I just got to say
あなたの瞳に魅せられて 私はこんなに笑いもの
あなたの腕に抱きしめられて
愛されると もう夢中でわからなくなっちゃうの
でもすぐにあなたは私をがっかりさせる
見まわしても 姿が見えないの
私を追い払わないでよ
これだけは言わせてね
あなたに言わなきゃいけないことがある
Just try to understand, I've given all I can
'Cause you got the best of me
ねえ わかってる?
私はすべて捧げたんだから
一番大事な私の部分を
あなたはがっちり掴んじゃったのよ
Borderline feels like I'm going to lose my mind
You just keep on pushing my love over the borderline
Borderline feels like I'm going to lose my mind
You just keep on pushing my love over the borderline
もうギリギリなの
これ以上は頭がおかしくなっちゃうわ
あなたに気持ちを追い詰められて
私は境界線を越えちゃいそうよ
Keep on pushing me, baby
Don't you know you drive me crazy?
You just keep on pushing my love over the borderline
そうしてほしい私もいるの
私をおかしくしてるってわかってる?
あなたに気持ちを追い詰められて
私はボーダーラインを越えてしまいそう
Look what your love has done to me
C'mon, baby, set me free
You just keep on pushing my love over the borderline
You cause me so much pain
I think I'm going insane
What does it take to make you see?
You just keep on pushing my love over the borderline
自分が何をしたのかよく考えてみて
ねえベイビー あなたは私を解き放ってくれた
まさにいま 境界線を越えてしまうほどに
あなたのせいで 胸がこんなに痛い
おかしくなってしまいそうなんお
あなたにわかってもらうにはどうしたらいいの?
境界線を越えたら 私 どうなっちゃうの?
Keep pushing me, keep pushing me
Keep pushing my love
C'mon, baby
C'mon, darling, yeah
You just keep on pushing my love over the borderline
でも それでいいの 私を追い詰めてよ
私の愛を追い詰めて
さあ お願いよ
それでいいの
私はボーダーラインを越えてみたいのよ
(Words and Idioms)
make my love come down=(Urban Dictionary)Having a female orgasm
cf.You got the best part of me.
=you know me well or you love me enough to know the way I think. ETC.
make a fool of=〔他の人がいる前で〕(人)を笑いものにする
drive away=追い払う,(…から)遠ざける
日本語訳 by 音時
◆この曲で言う“ボーダーライン”。これ以上あなたにのめり込んだらいけない、という“境界線”。これを越えたら、身も心も、時間もお金も際限なくあなたにのめり込んでしまう、というライン、でしょうか。
それでも主人公は内心は“越えたい”と思ってる、と解釈しました。
◆作者のレジー・ルーカス。ロバータ・フラックとドニー・ハサウェイのヒット曲「The Closer I Get To You(私の気持ち)」(#2、1978)、ステファニー・ミルズ「Never Know Love Like Before Before(燃える恋心)」(#6、1980)も書いているミュージシャン兼ソングライター。
この曲はレジーのソングライターとしての才能も発揮されてる曲だと思います。こちらオリジナルデモの音源を聴くと、曲の良さ+マドンナの歌唱力がわかりますね。
でも、やはりこの曲の良さってアレンジもあるなあというのを率直に感じます。レジーのこの曲をヒットするようリミックスアレンジをしたのが当時のマドンナのボーイフレンドだった"ジェリー・ビーン"。 やっぱり元歌をダンサブルに生まれ変わらせるセンスがありますね!
◆落ち着いた雰囲気でのアレンジで悪くない。マドンナの声、変わりましたね。
コメント
コメント一覧 (8)
1884年に開催したロサンゼルス・オリンピックではNHKがBGMに「ボーダーライン」を使っていた。
商業的に成功した2ndアルバム「ライク・ア・ヴァージン」は、今一つ魅力を感じなかった。
そんな中、映画に採用されたシングル「Live to Tell」はマドンナの新たな魅力を引き出した佳作だと思う。
Live to Tell(1986)
映画「ロンリー・ブラッド」(At Close Range)主題歌
監督・ジェームズ・フォーリー
出演・ショーン・ペン、クリストファー・ウォーケン、メアリー・スチュアート・マスターソン
マドンナ、まーどんな?ほ、日本人によるダジャレのトップスリーには間違いなくランクインされることでしょう笑。
メロディーについては全部気に入ってますが、特に just try to understandの部分、無理に音を埋めずに繋げているところにグッときました。ただ、個人的にはダンサブルな曲向きではないなと思ってました。この記事で、デモ音源を聴いて、これだッ❗と思いましたね。抑え込みながらも、どこか歌い急いでいるようなこの感じ、ナイスワン!です。やっぱ、この人歌ウマイわ!
と思うと同時に、時代と彼女のキャラに合わせて、ヒット曲を作製するアレンジ能力もスゴイ!と思いました。
今後もタグ検索していろんなミュージシャンのコメントさせてください。
『まぁ、どんな人』のコメントしようかな。
どっちなんでしょうね?→女の人じゃないのでわからない、と言っておきましょう(^_^;)。
マドンナは初来日の後楽園球場に行きました。彼女は自分の歌唱力わきまえていたと思います。ステージを横切るベルトコンベアーの演出が小粋でオシャレで、観客を常に楽しませるショーでした。頭良いなーと思いました。