本日は、7月4日、そして土曜日…ということは、本日取り上げるべき曲はこの曲以外にありません!

シカゴの「Saturday In The Park」。アメリカの独立記念日(7月4日)、土曜日の公園(NYのセントラルパーク)の風景を歌った曲です。


◆この曲のウィキペディアによると、作者のロバート・ラムはビルボード誌に次のようにコメントしています。(お断り:和訳は僕がやっていますので、少々いいかげん…です)

この曲は70年代初期にセントラル・パークで数年かけて撮影した動画を見ているときに書いたんだ。この動画を撮影し、どこかでナレーションを入れてたり編集していたんだ。このフィルムを見て、見たことや経験したことをアイデアとして書きとめたんだ。セントラル・パークや世界中のその他の沢山の公演で、平和や愛のようなことが起きていた。土曜日にね。人々はみんなリラックスしてそれぞれに楽しんでたよ。そんな日の様子を観察して感じたことを作品に仕上げたんだ。

◆1972年といえば、ベトナム戦争の末期。戦争はもう終わりにしよう。そして、みんなでのどかな週末(土曜日)を…!そんな夢を描いた作品、と僕は受け止めてます。


saturdayPark


Writer/s: ROBERT WILLIAM LAMM
Publisher: Warner Chappell Music, Inc., Spirit Music Group, BMG Rights Management

Released in 1972
US Billboard Hot100#3
From The Album“ChicagoⅤ”

:原詞は太字

Saturday in the park
I think it was the Fourth of July
Saturday in the park
I think it was the Fourth of July

People dancing, people laughing
A man selling ice cream
Singing Italian songs

土曜日 公園の風景
あれは7月4日のことだった
土曜日 公園の風景
そうさ 独立記念日の風景さ

人々は踊り 笑って楽しんでる
アイスクリーム屋さんは
イタリアの歌を歌ってたよ

Eh Cumpari, ci vo sunari
Can you dig it (yes, I can)
And I've been waiting such a long time
For Saturday

"エ・クムパリ、シ・ヴォ・スナリ"
意味がわかるかい?(ああ わかるとも)
ずっと待ってたんだ 長い間
こんなのどかな土曜日を…


Another day in the park
I think it was the Fourth of July
Another day in the park
I think it was the Fourth of July

People talking, really smiling
A man playing guitar
Singing for us all

また別の日の公園
あれは 7月4日のことだったかな
また別の日の公演
そうさ 独立記念日の風景さ

人々はおしゃべりして心から微笑みあって
ギター弾きは歌ってた
みんなに向けて歌ってた

Will you help him change the world
Can you dig it (yes, I can)
And I've been waiting such a long time
For today

彼が世界を変えるのに手助けしよう
わかるかい?(ああわかるとも)
ずっと待ってたのさ
今日までずっと

Slow motion riders fly the colours of the day
A bronze man still can tell stories his own way
Listen children all is not lost
All is not lost, oh no no

バイク乗りはゆっくりと星条旗をなびかせてる
銅像の男は相変わらず独自の出張をしているよ
"子供たちよ聞くがいい
すべてが失われたわけではないのだ
まだ残っているのだ 間違えるんじゃない"


Funny days in the park
Every day's the Fourth of July
Funny days in the park
Every day's the Fourth of July

People reaching, people touching
A real celebration
Waiting for us all

公園ですごす楽しい日々
毎日が7月4日みたいだよ
公園で過ごす愉快な日々
毎日が独立記念日だったらいいのにな

みんなが手を伸ばしふれあってる
本当の祝福の日さ
僕たちみんなを待ってるんだ

If you want it, really want it
Can you dig it (yes, I can)
And I've been waiting such a long time
For the day, yeah yeah yeah

みんなが本気になって望めばいいんだ
わかるかい?(わかるとも)
こんな日をずっと長い間待ってたんだ
こんな日が来るのをね…

(Words and Idioms)
colours=国旗

日本語訳 by 音時

SatuPark


【和訳ノート】

◆アイスクリーム屋さんが歌っているイタリア語ですがYahoo掲示板にこんなやり取りがされていました。

"Saturday in the Park"の歌詞のイタリア語の部分の意味を教えて(Yahoo掲示板

なのでイタリア語の意味を調べようと思ったのですがやめておきます(^▽^;)
いずれにしても、陽気な?イタリア語を歌ったアイスクリーム屋さんがいる風景…いい天気で明るい陽射しがさしてるのどかな風景を思い浮かべますね。

◆"Slow motion riders fly the colours of the day"ですが、
"the colours of the day"は"この日(独立記念日)の旗"ですから、アメリカ合衆国の国旗(星条旗)のことだと思いました。
独立記念日を祝おうとして、バイク乗りたちが星条旗をたなびかせてセントラルパークの周り?を隊列を整えてゆっくりと何度も巡回しているようなイメージです。

◆"A bronze man still can tell stories his own way"ですが、
"A bronze man"は銅像のことを言っていると思われますが、セントラル・パークにある銅像で一番有名なのは「不思議の国のアリス」像であるとのこと。
(【ニューヨーク】大都会のオアシス、セントラルパークの必見スポット

 でも銅像が"独自の主張をしている"のですから、アリスではないでしょう。
ここで思ったのですが、週末土曜ののどかな公園ですから、銅像の格好をした大道芸人のパフォーマンス?とも考えられました。
独立記念日のパフォーマンスですから、扮するのはさしずめ、アメリカ合衆国初代大統領ジョージ・ワシントンであるとか!?

◆"Listen children all is not lost、All is not lost, oh no no"ですが、
当時はベトナム戦争末期、アメリカの敗戦は濃厚ななかで…「(戦争に負けても)すべてを失くすわけではない。(だから前を向くのだ)」って意味なんですかね。

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◆また、この曲のSongfactsページからの情報ですが、

ロバートはこの曲のメロディを作るのにビートルズの"You Won't See Me"を参考にした、とコメントしています。


◆この曲がヒットしていた頃のビルボードチャートを見てみましょう。
US Top 40 Singles Week Ending 23rd September, 1972

スリー・ドッグ・ナイトに代わり、マック・デイヴィス「愛は心に深く」が首位に。シカゴは3位を2週続けて、3週目に13位に転落(^▽^;)。
6位マイケル、9位ラズベリーズも後世に伝えるべき名曲ですよね。

1 2 BABY DON’T GET HOOKED ON ME –•– Mac Davis (Columbia)-13 (1 week at #1) (1)
2 1 BLACK & WHITE –•– Three Dog Night (Dunhill)-7 (1)
3 4 SATURDAY IN THE PARK –•– Chicago (Columbia)-8 (3)
4 5 BACK STABBERS –•– The O’Jays (Philadelphia International)-10 (4)
5 3 ALONE AGAIN (Naturally) –•– Gilbert O’Sullivan (MAM)-15 (1)

6 13 BEN –•– Michael Jackson (Motown)-8 (6)
7 16 EVERYBODY PLAYS THE FOOL –•– The Main Ingredient (RCA)-10 (7)
8 9 HONKY CAT –•– Elton John (Uni)-7 (8)
9 12 GO ALL THE WAY –•– The Raspberries (Capitol)-13 (9)
10 7 ROCK AND ROLL (Part 2) –•– Gary Glitter (Bell)-10 (7)

◆もうイントロから観客もノリノリ(死語)です。




◆ビートルズ"You Won't See Me"。確かにメロディが似てるといえば似てるが、言われないとわからないな。