「STAY HOME」をするなかで、PCで映画やTV番組を観られるサイトの会員登録→「有料会員になる前に脱退」作戦を取りました。関係者の方、ゴメンナサイm(__)m。
そのなかで見過ごしていた番組や映画をいくつか観ることができたのですが、映画「はじまりのうた」(2013年 原題:Begin Again)もその1つ。

音楽も物語もなかなか良かったので、映画の挿入歌も数曲和訳しました。今日はこちらをお届けします。

◆まずこの曲、映画の一番最初に歌われるのですが、このシーン、なかなか好きです!



 また、こちらの曲の雰囲気も。グレタを演じるキーラ・ナイトレイも歌が上手!彼女の代表作は「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズだと思うのですが、僕は実はほとんど観てませんでした(^▽^;)。彼女の出演作だと「ラヴ・アクチュアリー」をよく覚えていますが、歌の才能があるのは知らなかったな。

◆この曲、ネタバレになるように詳しくは書けませんが、いきなりライブハウスのステージに指名されてしまったグレタが「都会でひとりぼっちのあなたへ」と紹介して歌う作りかけの新曲です。


Writer(s)
Carney, Alexander, Brisebois

Released in 2014
From The Album
“Begin Again:The Original Soundtrack”


:原詞は太字

So you find yourself at the subway
With your world in a bag by your side
And all at once it seemed like a good way
You realize it's the end of the line
For what it's worth

ふと気づけば地下鉄にいたあなた
横に置いたバッグがあなたのすべて
すると突然 いい考えが ひらめいた
"白線から飛び出して 人生やり直したら…"
そんなこと言ってもムダなことだけど

Here comes the train upon the track
And there goes the pain it cuts to black
Are you ready for the last act?
To take a step you can't take back

ほら 線路の向こうから列車が来るわ
痛みも一瞬  すべて暗闇になっておしまい
人生の最後に あなたは何するの?
一歩踏み出したら...もう戻れない

Taken all the punches you could take
Took 'em all right on the chin
Now the camel's back is breaking again, again
For what it's worth

ありったけのパンチを喰らってきたあなた
「あご」に命中してあなたはノックアウト
丈夫なラクダの背中も 今やもうボロボロ…
その繰り返し
変わりはしないのよ…

Here comes the train upon the track
And there goes the pain it cuts to black
Are you ready for the last act?
To take a step you can't take back

ほら 線路の向こうから列車が来る
痛みは一瞬に消えて 真っ暗な世界が待ってる
最後にあなたは何をするの?
一歩踏み出したら もう戻れない

Did she love you?
Did she take you down?
Was she on her knees when she kissed your crown?
Tell me what you found

あのコは愛してくれた?
それともあなたを傷つけたの?
あのコはひざまずいたの?
あなたの王冠にキスするときに...
教えて あなたは何を見つけたの?

Here comes the rain, so hold your hat
And don't pray to God, cause He won't talk back
Are you ready for the last act?
To take a step you can't take back

ほら 列車が来るわ 帽子を飛ばされないで
神さまに祈ってもダメよ 返事はくれないから
いよいよの時が来たらあなたは何をするの?
もう後戻りはできないんだから

Back, back, back
You can't take back
Back, back, back

戻れない 戻れないの
踏み出したら戻れない
だから大事なの
あなたが踏み出す次の一歩が...

So you find yourself at the subway
With your world in a bag by your side

ふと気づいたら地下鉄のなか
バッグ一つだけで
どこかに行こうとしてるあなたへ…


(Words and Idioms)
For what it's worth…=この意見・発言はどれくらい価値があるか分からないけど…
chin=あご(顎)

日本語訳 by 音時


◆うむ、荷物はバッグ一つで、都会に出てきた主人公。とても疲れているようです。駅で列車を待っているときに、ふと、この白線を越えたら、新しい人生が手に入るのでは…?なんて「名案」も頭をよぎります…。"the end of the line"は「終点」の意味ですが、駅のホームの「白線」のラインのダブルミーニングだととらえました。

 曲のタイトルも「一歩踏み出したら(ホームに転落して死んでしまうから)もう(生きては)戻れない」ということではありますが、「踏み出す(Take a step)」ことを決して否定的に捕えているわけではなく、自分の人生だから思い切り生きなきゃだめよ、と元に戻らない覚悟で踏み出そうよと背中を押している歌だと思いました。

◆映画「はじまりのうた」予告です。




◆キーラ・ナイトレイは「ラブ・アクチュアリー」のこの場面、好きなんだよなあ。




◆こちらこの曲を日本語カバーで歌ってくれているデュオの方々。なかなかヨカッタです!