映画「ロッキー4」のサントラからは3曲の全米トップ40ヒットが出ました。

"Burning Heart"by Survivor#2
"Living In America"by James Brown #4
"No Easy Way Out"by Robert Tepper#22

 僕の好きだったアーティスト=John Cafferty。ブルース・スプリングスティーンと共通してて、働く若者たちの代表であるように歌を歌ってくれました。
 この曲"Heart’s On Fire"はバンド(The Beaver Browne Band)の名前は付いてなく、彼のソロ名義。全米シングルチャートでは76位止まりで残念でしたが僕はこの曲ほんとよく聴きました。元気のないときにとか...(^▽^;)。

 この曲の邦題には映画「ロッキー4」の副題(邦題)が「炎の友情」と付けられていますが、その邦題がそのままついてます。(主題歌の扱いなのですね)

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◆この作品はジョン・キャファティーのオリジナルではありません。
"エディ&ザ・クルーザーズ"や、映画"コブラ"の主題歌などサントラで臨場感のあるロックを聴かせていた"ジョン・キャファティー"達に別なソングライターの歌を歌わせたってところだろうと思います。
なのでこの曲はジョン・キャファティーのアルバムには収録されてなく、手に入れるならロッキー系のCDに手を出す必要がありますね。

◆親友アポロの弔い合戦としてドラゴとのアウェイの戦いに向けて、ロッキーがロシアの雪の山小屋でトレーニングするシーンでこの曲が流れます。(トレーニングの仕上げ)




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(Vince DiCola, Ed Fruge, and Joe Esposito)

Released in 1986
US Billboard Hot100#76
From The Album
“RockyⅣ Original Soundtrack”(amazon.co.jp
国内盤シングルジャケット:こちらです

:原詞は太字

Silence in the darkness creeps into your soul
Envy moves the light of self control
The gate that holds you captive has the door
Burnin' with determination to even up the score

おまえの魂に暗闇のなかの静けさが忍び寄る
復讐への想いに 自制心は押しのけられる
おまえを捕える扉にも ドアがあるんだ
リヴェンジのため決意に燃えて
そこから飛び出していけ

Heart's on fire, strong desire, 
rages deep within
Heart's on fire, fever's risin', high...
The moment of truth draws near

心に炎を燃やし 強い想いを持って
怒りは心の奥に秘めて
心に炎を燃やし 情熱を高めろ もっと高く…   
真実の時が次第に近づいてるんだ

Time will not allow you to stay still, no
Silence breaks the heart and bends the will
Defense is guilty passions out of control
Rules and regulations have no meaning any more

時はじっとしてることを許さない
沈黙は心を砕き 決意をねじ曲げてしまう
守りはもはや罪 情熱が押さえられない
ルールや規則などもう役にも立たない

Heart's on fire, strong desire, 
rages deep within
Heart's on fire, fever's risin', high...
The moment of truth is here

炎に燃えた心 負けない強い想い
心の奥に秘めた怒り
炎に燃えた心  熱くなるんだ もっと高く…   
真実の時が次第に近づいてる

Oh
Is here
Oh yeah

ああ今そこに

(Instrumental & guitar solo)

Heart's on fire, strong desire, 
rages deep within
Fever's risin', energizin', 
right up till the end

心に炎を燃やし 強い想いを持って
怒りは奥底に秘めて
熱があがる エネルギーを
最大限まで高めるんだ

Heart's on fire (heart's on fire)
Strong desire (heart's on fire)
Rages deep within
Ooooh

心を燃やし続けろ(心に炎を)
強い想いを持って(心に炎を)
心の奥に怒りを携えて

Fever's risin' 
(heart's on fire)
Energizin' 
(heart's on fire)
Right up till the end
Ooooh
Heart's on fire
 (heart's on fire) (heart's on fire)
Strong desire (heart's on fire)

熱気が高まる
(心に炎を)
活気づいてくる
(心に炎を)
最後まで行くんだ
ああ
心に炎を燃やせ(炎に燃えた心)
強く願うんだ(炎に燃えた心)

(Words and Idioms)
even the score= (人)に仕返しをする

日本語訳 by 音時


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◆改めてこの曲を確認すると、まさにストーリーにぴったりな歌詞なんですね。気合いを入れるのにいい曲であります。But、出だしの歌詞はだいぶ意訳してしまいました(^▽^;)。

Silence in the darkness creeps into your soul
Envy moves the light of self control

出だしの歌詞ですが、直訳すると

おまえの魂"(ロッキーの心)のなかに暗闇が音もなく忍び寄り、自制心(の光)を"Envy"が動かす(move)んだ

となると思います。暗闇に対して"light"を使ってると思いますが、冷静でなくてならないチャンピオンの自制心を、親友の生命を奪ったドラゴへの復讐への想いを"envy"と表現したんだろうと思います。
ふだんロッキーの心には自分を押さえてる「扉」がありますが、扉自体は開くことがなくてもそこにはドアがある。復讐への想いはそのドアを蹴破って出て行ってしまいます。


◆映画「ロッキー4」の主題歌"Burning Heart"(by Survivor)。ロッキーがドラゴとの一戦にむけてロシアに訪問する場面。



◆映画「ロッキー4」。ジェイムズ・ブラウンの"Living In America"。アポロとドラゴのエキジビションマッチを盛り上げに本人出演です。



◆ジョン・キャファティーの「Tough All Over」(邦題は"傷だらけのヒーロー")。1985年全米22位のヒットになりました。