先日のポール・デイヴィスの「Sweet Life」の記事にいただいた"nam.tok.moo"さんのコメントでこの曲を知りました。マリー・オズモンドが「Sweet Life」を歌った動画を参考動画として付けたところ、こんな作品があると教えていただきました。歌詞に「物語のある曲」というのは和訳を趣味にしている僕からすると大好物!で、ぱっと見てさほど難しくなさそう(これも大事)なので、歌詞を確認して和訳しました。

◆この「Meet me in Montana」は1985年の作品で、作者がポール・デイヴィス。
アーティスト(デュエット)がマリー・オズモンドと故ダン・シールズ。なるほど確かにここからマリーがポール・ディヴィスと親交を深めていったのかなと思いますね!

 この曲は1986年の「Country Music Association」にて「Vocal Duo of the Year」を受賞したようです!こちらの動画、在りし日のダン・シールズだけでなく、ビデオ、授賞式の会場のようなところで『ポール、呼ばれてるよ』というように後ろから肩を叩かれるポール・ディヴィスの姿が見られますね!(ちょっとジーンとしました)



◆"モンタナ"ってどんなところなのでしょう?(行ったことがないので…)

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はい、「モンタナ州」は面積は米国の州のうち4番目に大きいものの、人口は44位。山が多いんですね。「モンタナ」という名称自体がスペイン語で山、あるいは山の国を意味する Montaña から来ているそうですよ。

また、この曲のWikipediaの解説によると...

この曲は、夢を追うために離れ離れになった2人の恋人を歌っています。彼はカントリーミュージックのスターを目指し、彼女の方がハリウッド女優になるのが夢でした。でも二人とも経験したのは"みじめな想いと失敗(misery and failure)"でした。二人は自分たちの将来にとって一番の希望は、モンタナで一緒にいること、と決めます...。

"nam.tok.moo"さんがコメントでご紹介いただいたように、グラディス・ナイト&ピップスの「夜汽車よジョージアへ(Midnight Train To Georgia)」と同じように、都会で夢破れて故郷に帰る歌、なんですね。
なんか「都会に負けた...」なんていう恨みや想いを引きずって生きるより、しっかりと人生に向き合って顔をあげて歌ってるのがいいですね...。いい曲を紹介していただき、ありがとうございました。m(__)m

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Songwriter(s) Paul Davis

Released in 1985
Billboard magazine Hot Country Single Chart#1
From The Album
"Won't Be Blue Anymore (Seals)"
"There's No Stopping Your Heart (Osmond)"

:原詞は太字

Wrote my whole life down in an old book,
Songs about you and me.
Been singing to every soul in Tennessee.

Nobody seems to listen,
No one ever smiles the way that you do.
So I guess you never hear me on the radio,
And I'd give up this crazy dream of mine
to hold you once more.

僕の人生のすべてを一冊の古い本に書いた
きみと僕のことを歌にしたんだ
テネシーに眠るすべての魂に歌ってきたのさ

でも 僕の歌を誰も聴いてはくれないし
きみのやり方に
微笑んでくれる人もいないようだし
きみもラジオで僕の歌を
聴いたこともないだろう
だからこの馬鹿げた夢をあきらめることにした
きみをもう一度抱きしめるために

Won't you meet me in Montana.
I want to see the mountains in your eyes.
Woah, woah, I had all of this life I can handle.
Meet me underneath that big Montana sky

モンタナで僕と会ってくれるかい?
きみの瞳に映る山々を見たいんだ
ああ 自由に人生を送ってきたけれど
大きなモンタナの空の下で僕に会ってほしいんだ

I left home for Hollywood.
Lookin' for a part to play.
Well you always said I had such a pretty face.

But, I guess I'm not that pretty,
'Cause no one looks at me that way you do.
(Well you'll always be a movie star to me.)
Darlin' now I guess it's time that I let go of that dream.

ハリウッドに行こうと家を出たわ
女優の仕事を見つけようとしてね
そう きみはきれいだって
あなたはいつもそう言ってくれたわね

でも私はそれほどきれいじゃなかったの
誰もあなたのように私を見てはくれなかった
(きみはいつも映画スターになると言ってたね)
ダーリン 思ったのよ
夢を諦める時が 今なんだってことを

Won't you meet me in Montana
I want to see the mountains your eyes.
Woah, Woah I had all of this life I can handle
Meet me underneath that big Montana sky.


モンタナでまた会いましょう
あなたの瞳に映る山たちを見たいから
ああ そう これまでの人生自由にやってきたわ
あなたに会いたいの モンタナの大きな空の下で

Well were stuck here
in these hills that they call mountains.
Darlin' back home in your arms
is right where I want to be.
Won't you meet me in Montana
I want to see the mountains your eyes.
Woah, Woah I had all of this life I can handle
Meet me underneath that big Montana sky.


すっと一緒にいよう
みんなが"山々"と呼ぶこの丘で
きみの腕のなかに戻ること
僕はそのことを望むんだ
だから モンタナで会いましょう
あなたの瞳に映る山々を見たいから
ああ  この人生 自分で自由にしてきたのよ
モンタナの大きな空の下で また会おう

In Montana.
I want to see the mountains in your eyes.
Woah, woah, I had all of this life that I can handle.
Meet me underneath that big Montana sky.

モンタナに帰って
あなたの瞳に映る山々を見たい
ああ そうよ 自分の人生 自分で決めるわ
モンタナの大きな空の下で あなたと生きていく...

日本語訳 by 音時

◆ストーリーはこの歌とはまったく関係ないようですが、この歌のタイトルを題名にした恋愛小説があるようですね(^▽^;)
(こちらのサイトにあらすじも出ています)

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◆ポール・ディヴィス自身がマリー・オズモンドと共演した曲もあるんですね。"You're Still New To Me"、1987年にUSカントリーチャートで1位になってるんだ。こっちも陽気でいいな。



◆日本の歌で「都会から地元に帰る」歌もちょいちょいあるかも?
まず浮かんだのがARBの「さらば相棒」。これは田舎に帰る友だち(相棒)を送る歌ですね。

 


そしてこの曲「地元に帰ろう」(NHK朝ドラ「あまちゃん」)ですね!じぇじぇ!
(動画の埋め込みができないので、こちらニコニコ動画をどうぞ)