デビューで大ヒットをかましたティファニー。日本でもアイドルとして人気が出ました。

でもその後に数々のスキャンダルに巻き込まれてしまいます...。

・両親とうまくいかなくなって、家出...。
・母親が芸能活動の邪魔をしないように裁判所に訴え...。
・彼女の資産管理を巡って父親と母親が訴訟...。
~自分の成功により、まわりの大人たちが変わってしまうなかで様々なゴシップがティファニーのイメージダウンにつながります。

・そして当時駆け出しだったニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックを前座に迎えてコンサートを行うものの、彼らに人気を奪われて、ツアー終了の頃にはメインを奪われる結果に...。

(ティファニーのウィキペディア記事をご参照ください)


Tiffany_-_Hold_an_Old_Friend's_Hand

◆それでも約1年後の1988年10月にセカンド・アルバムがリリース。邦題「フレンズ」、原題;Hold an Old Friend's Handは、商業的にもファーストアルバムには及ばず、完成度も低い、と言われてしまったようです...(-_-;)。

ただ、今回取り上げたこの曲「All This Time」は全米チャートでも最高位6位を記録。哀愁のあるメロディで僕は好きだったな。ティファニー自身もSongfactsのインタビューで次のように語っています。

"I fell in love with that song. The melody was kind of haunting, just those kind of strings in the beginning, that kind of sound. It was haunting but yet uplifting at the same time. It was just different for me and I've always liked that kind of sound."

彼女自身も気に入っているというこの曲、なかなかですよ。


ALLTHISTIME


Written by Tim James and Steve McClintock
Publisher: Sony/ATV Music Publishing LLC

Released in 1988
US Billboard Hot100#6
From The Album“Hold an Old Friend's Hand”

:原詞は太字

All This time
I knew some day you'd need to find
Something that you left behind
Something I can't give you

今までずっと思ってた
いつかあなたが気づくはずだって
あなたが置き去りにした何かを
私があなたにあげられない何かを

All these tears
And like a night love disappears
My heart's so good for souvenirs
And memories are forever

これまで流してきた涙
愛が消えてしまう夜のように
心は"おみやげ"のように永遠に
そして想い出も永遠に残っていくの

All This time
All and all I've no regrets
The sun still shines the sun still sets
And the heart forgives, the heart forgets
Oh what will I do now with all this time?

今まですっと
私は後悔することなんてなかったわ
太陽は輝いて そして沈んでいく
心は許されて 心は忘れられていく
ああ いま私は何をしようかしら?
いまこんな時に...


One more kiss
Even though it's come to this
I'll close my eyes and make a wish
Hoping you'll remember

もう1回キスしたら
そんな瞬間が訪れたときにさえ
私は目を閉じて祈るでしょう
あなたが覚えてくれていることを

All This time
All and all I've no regrets
The sun still shines the sun still sets
And the heart forgives, the heart forgets
Oh what will I do now with all this time?

これまでずっと
後悔なんてしてこなかった
太陽は輝いて また沈みゆく
ひとの心も許したり 記憶が薄れたリ
ああ 私は何をしよう? こんなときに

Say Goodbye
A bond will make another time
Don't be sorry if you cry
I'll be crying too

All this day...

さよならね
運命の二人なら また会えるはずよね
あなたが泣いても私は同情しない
だって私も泣いてしまうもの

一日じゅうずっと..

All This time
All and all I've no regrets
The sun still shines the sun still sets
And the heart forgives, the heart forgets
Oh what will I do now with all this time?

今まですっと
私は後悔することなんてなかった
太陽は輝いて そして沈みゆく
心は許されては 忘れられていくものよ
ああ いま私は何をすればいいのかな?
いまこんな時に...


(Words and Idioms)
all in al= 全部で、全体で、合計で、全面的に、全て、
cf.when it comes to=~のことになると、~に関しては

日本語訳 by 音時

TIFFANY_ALL+THIS+TIME-26110b

◆「All This Time」がヒットしていた頃のビルボードチャートを見てみましょう。

US Top 40 Singles Week Ending February 11, 1989
TW LW TITLE Artist – Weeks on Chart (Peak Position)

シェリフのリバイバルヒットのバラードに変わって、1位ポーラ・アブドゥル強かったし、PVがよかったですよね。
ティファニーAll This Timeはこの週がピーク。翌週は一気に20位までランクダウンしてしまいます。9位リック、来日公演が新型コロナで中止になってしまいました、残念(-_-;)。
落ち着いたところでぜひまた来日してほしいですね。
 
1 2 STRAIGHT UP –•– Paula Abdul – 11 (1)
2 1 WHEN I’M WITH YOU –•– Sheriff – 19 (1)
3 5 WILD THING –•– Tone Loc – 11 (3)
4 4 BORN TO BE MY BABY –•– Bon Jovi – 12 (4)
5 3 WHEN THE CHILDREN CRY –•– White Lion – 15 (3)

6 9 ALL THIS TIME –•– Tiffany – 15 (6)
7 12 THE LOVER IN ME –•– Sheena Easton – 15 (7)
8 11 I WANNA HAVE SOME FUN –•– Samantha Fox – 14 (8)
9 14 SHE WANTS TO DANCE WITH ME –•– Rick Astley – 9 (9)
10 15 WALKING AWAY –•– Information Society – 12 (10)





◆こちらは1st より"I Saw him standing There"。ご存じビートルズのカバーです("her"を"him"に換えて歌ってます)。歌う前イントロでなぜか"工藤静香"さん「嵐の素顔」(1989)の振り付け(顔の横で手をタテヨコやるやつです)が入ります...!
これってもしかして振り付け師の方がティファニーを参考にされたのかな...?