このブログでこれまで取り上げてきたジェイムス・テイラーの和訳記事はこちらです。

 心が傷ついて、癒されたい人はいませんか?
「心の修理屋」を必要としてる人はいないかな?


 自分の頭文字をつけたアルバム「JT」のジャケットのジェイムス・テイラーは凛々しいですね。この頃は、ほぼコンスタントに1年に1枚アルバムを作成していたジェイムスでしたが、ワーナーからコロムビア移籍の第一弾がこの「JT」。新規一転で、わかりやすいPOPミュージックを届けてくれた感がありました。

◆A-1が「Your Smiling Face」、B-1がこの「Handy Man」で中学生にも理解しやすく(?)、A面・B面ほぼ均等に聴いた記憶があります。

 この曲「Handy Man」は、優しい歌詞を優しい歌声でジェイムスが歌ってくれます。「カム、コム、コム、コム、コンコン」とか鼻歌でも歌いやすいのですが、「ゼイカムラニントゥミイ~ヒーイーイー」の裏声は出しにくい…(^▽^;)。

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◆この曲はオリジナルは1960年のジミー・ジョーンズの「ハンディ・マン」。1960年2月に全米シングルチャートの2位になりました。このときの1位はパーシーフェイス楽団の“The Theme From A Summer Place”(夏の日の恋)でした。(9週連続1位で強すぎましたね)
 その後、1964年に女性シンガーのデル・シャノンも歌い、この時は全米22位。そしてそれから13年経った1977年にジェイムスが久しぶりに全米シングルチャートにこの曲を送り込み、全米4位のヒットとしました!

Handy Man

Songwriters: Blackwell, Otis / Jones, Jimmy
lyrics c EMI Music Publishing

Released in 1977
US Billboard Hot100#4
From The Album“JT”

:原詞は太字


Hey girls, gather round 
Listen to what I'm putting down 
Hey babe, I'm your handy man 

さあ 集まってきてよ
僕が言うことをよく聞いて
あのね 僕はきみの心の「なんでも屋」

I'm not the kind to use 
a pencil or rule 
I'm handy with love 
and I'm no fool 
I fix broken hearts, 
I know that I truly can 

僕はペンや定規を使う人たちと
一緒にしないでほしいんだ
だって僕は 恋の場面で便利だよ 
ホントなんだ
傷ついた心を癒してあげる
僕にまかせてくれていいんだよ

If your broken heart 
should need repair 
Then I'm the man to see 
I whisper sweet things, 
you tell all your friends 
They'll come runnin' to me 

きみの傷ついた心の修理が必要ならば
僕によく診せてごらん
優しい言葉をかけてあげる
友達にも教えてあげていいよ
そしたら
みんな駆け寄ってきちゃうかな

Here is the main thing
 I want to say 
I'm busy 24 hours a day 
I fix broken hearts, 
I know that I truly can 

これが僕の言いたかったこと
そのホンネの話なんだ
1日24時間忙しいんだよ
傷ついた心を直すから
大丈夫さ
僕にまかせておいて

Come, come, come 
Yeah, yeah, yeah 
Come, come, come 
Yeah, yeah, yeah 
They'll come runnin' to me 

さあ さあ おいでよ
Yeah, yeah, yeah 
遠慮しないでおいでよ
安心してよ
みんな僕の所にやってくるんだ

That's me 
I'm your handy man

それは僕
きみの心の「なんでも屋」さ


(Words and Idioms)
put down=書きとめる

日本語訳 by 音時

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◆"Handy Man"って…?一般的には「便利屋」「なんでも屋」のことですね。ネット辞書で「携帯電話の男」って出てきたりもしました。
 ただこの曲の歌詞のなかで「傷ついた心を修理する」と出てきますので、「なんでも屋」転じて「心の修理屋」という意訳もさせていただきました...。

◆最初の方の歌詞で、"Listen to what I'm putting down"という箇所があります。「聞いてよ。僕が"put down"してるものを」ってことなのですが、"Listen to"なのに"put down"="書きとめる"って…?と思ったのですが、ここは"put down"を「言ったこと」と強引な解釈...(^▽^;) いいのかな 苦笑。

◆この曲がヒットしていた頃のビルボードチャートを見てみましょう。
US Top 40 Singles Week Ending 10th September, 1977
 
ジェイムスの「ハンディ・マン」が最高位4位を記録したのは、アンディ「恋のときめき」とエモーションズ「ベスト・オブ・マイ・ラヴ」の抜きつ抜かれつ1位争いの戦国時代の頃だったんですね。好きな曲ばかりのチャート。5位のフローターズ「フロート・オン」は「ブロート・オン」というパロディ曲も作られましたね笑。


1 1 BEST OF MY LOVE –•– The Emotions (Columbia)-14 (4 weeks at #1) (1)
2 3 (Your Love Has Lifted Me) HIGHER AND HIGHER –•– Rita Coolidge (A&M)-19 (2)
3 2 I JUST WANT TO BE YOUR EVERYTHING –•– Andy Gibb (RSO)-21 (1)
4 5 HANDY MAN –•– James Taylor (Columbia)-13 (4)
5 6 FLOAT ON –•– The Floaters (ABC)-10 (5)

6 8 DON’T STOP –•– Fleetwood Mac (Warner Brothers)-10 (6)
7 4 EASY –•– The Commodores (Motown)-15 (4)
8 9 STRAWBERRY LETTER 23 –•– The Brothers Johnson (A&M)-11 (8)
9 10 TELEPHONE LINE –•– Electric Light Orchestra (United Artists / Jet)-14 (9)
10 12 SMOKE FROM A DISTANT FIRE –•– The Sanford / Townsend Band (Warner Brothers)-13 (10)



◆1960年 Jimmy Jonesのオリジナル。「カレンダーガール」に似てるかな。



◆James Tayloのライブから...




◆アルバム「JT」から、陽気なこの曲も好きでした。"Your Smiling Face(君の微笑)"。




(この記事は以下を参考にしました)
・ビルボードTOP10ヒッツ'58~'68 (音楽之友社)
・Wikipedia JT (album)