(Live Aidのステージから)
◆映画「フットルース」の物語はこんな感じ(all cinema onlineより)
ケヴィン・ベーコン主演の青春ドラマ。ロックもダンスパーティも禁じられているアメリカ中西部のある小さな町に、都会から一人の青年が転校してくる。彼は自分たちの自由を取り戻すべく、仲間を集めて大人たちへの逆襲を開始するが……。青春映画というジャンルを考慮に入れても、実にあっけらかんとした内容の作品。日本で言えばアイドル映画といった感じで、話の展開に何の説得力のない凡作。また、ケニー・ロギンスの歌う主題歌が大ヒットするなど、「フラッシュダンス」やこの作品あたりから映画のBGMが作品に関係なく一人歩きしてゆくといった風潮が生まれた。

◆"話の展開に何の説得力のない凡作"(^▽^;)かどうかは置いといて…音楽はなかなかのものでした。サントラも買いましたよ。沢山のヒットが出てお得な一枚でした!

特に僕にとっては大好きなエリック・カルメン作の「3.」が入っていたのが嬉しかった。ケニーの曲が「1」「6」の2曲。日本でも「4」を麻倉未稀さん(TV「スクール☆ウォーズ」主題歌)、「9」をピンクレディのMIEさんがカバーしましたね。(この記事を調べてて知ったのですが、渡辺美里さんのデビュー曲は「6」のケニーの"I'm Free"だったんですね。ビックリ)
-1.フットルース~メイン・テーマ(Kenny Loggins)
-2.レッツ・ヒア・ボーイ(Deniece Williams)
-3.パラダイス~愛のテーマ (Mike Reno And Ann Wilson)
-4.ヒーロー(Bonnie Tyler)
-5.ダンシン・イン・ザ・シーツ(Shalamar)
-6.アイム・フリー(Kenny Loggins)
-7.誰かの愛が…(Karla Bonoff)
-8.危険なガール(Sammy Hager)
-9.ネヴァー(Moving Pictures)
-2.レッツ・ヒア・ボーイ(Deniece Williams)
-3.パラダイス~愛のテーマ (Mike Reno And Ann Wilson)
-4.ヒーロー(Bonnie Tyler)
-5.ダンシン・イン・ザ・シーツ(Shalamar)
-6.アイム・フリー(Kenny Loggins)
-7.誰かの愛が…(Karla Bonoff)
-8.危険なガール(Sammy Hager)
-9.ネヴァー(Moving Pictures)
*1985年の15thアニヴァーサリーコレクターエディションではQuiet Liot、John Cougar Mellencamp、Foreignerの曲が追加されています。
◆映画"フットルース"とケニーの歌うメイン・テーマはほんとマッチしていましたよね。それもそのはず。ケニーはこの映画を作る過程から参加していました。脚本担当のディーン・ピッチフォードは次のように話しています。
ケニーは僕にとって、アメリカという国の声そのものなんだ。しわがれていて、陽気な声。彼の声には希望が満ちているように思えたんだ。ケニーは脚本の段階からぼくと一緒にやり通してくれた。彼はゲラ刷りも読んでくれた。彼が曲を書き、そして2人で登場人物について話し合う、といった具合だった。全部が出来上がるまで彼はとても一生懸命だったよ。
なるほど、"Footloose"という"自由な足元"=足のおもむくまま、気楽に、なんていう意味ですね。歌詞で"Cut footloose"と歌われている意味が最初はわからなかったのですが、これは"cut loose"=鎖を切って自由になる、って言葉の"cut"を組み合わせて歌ってるんでしょうね。"cut footloose"も"cut loose"も同じ意味かなと思います。
自由ほとばしるエネルギーを持ったケニーのこの曲。これからも聴かれ続けていく!と思います。
ケニーはこのあと、このような「元気なメインテーマを歌うサントラ歌手」として活躍していきました。映画「トップガン」では「Danger Zone」、映画「キャディシャック」では「ノーバディーズ・フール」など。でもケニーは人気が大衆的になっていった半面、Loggins & Messinaやソロでの数枚のアルバムが好きだったファンの方は、ケニーが違った方向に行ってしまったのでは…と離れてしまったかもしれませんね。

Writer(s)
Kenny Loggins, Dean Pitchford
Released in 1984
US Billboard Hot100#1(3)
From The Album"Footloose"
US Billboard Hot100#1(3)
From The Album"Footloose"
:原詞は太字
Been working so hard
I'm punching my card
Eight hours for what
Oh, tell me what I got
すごく働いてるんだ
タイムカードを押して
何のために8時間も?
ああ いったい何を得たっていうんだい?
I've got this feeling
That times are holding me down
I'll hit the ceiling
Or else I'll tear up this town
無駄な時間を費やしてると
自分がダメになる気がするよ
もう限界 行くとこまできちゃったのさ
さもなくば
この町をぶち壊しちゃうところだよ
Tonight I gotta cut loose, footloose
Kick off your Sunday shoes
Please, Louise,
pull me off of my knees
Jack, get back,
come on before we crack
Lose your blues,
Everybody cut footloose
Kick off your Sunday shoes
Please, Louise,
pull me off of my knees
Jack, get back,
come on before we crack
Lose your blues,
Everybody cut footloose
今夜 自由に振る舞うのさ 気ままにね!
おまえのよそ行きの靴は脱ぎ捨てろ
ねえ ルイーズ
自分の足で立ちたいんだ
ジャック 戻って来いよ
壊れちまうまえにさ
ユーウツなんて捨てちまえ
みんなで自由に騒ぐんだ
おまえのよそ行きの靴は脱ぎ捨てろ
ねえ ルイーズ
自分の足で立ちたいんだ
ジャック 戻って来いよ
壊れちまうまえにさ
ユーウツなんて捨てちまえ
みんなで自由に騒ぐんだ
You're playing so cool
Obeying every rule
Deep way down in your heart
You're burning yearning for some
Obeying every rule
Deep way down in your heart
You're burning yearning for some
とてもイイ子ぶってるおまえ
あらゆる規則に縛られてるのさ
でもおまえの心のなかでは
何かが燃えて何かに焦がれてるのに
あらゆる規則に縛られてるのさ
でもおまえの心のなかでは
何かが燃えて何かに焦がれてるのに
Somebody to tell you
That life ain't passing you by
I'm trying to tell you
It will if you don't even try
That life ain't passing you by
I'm trying to tell you
It will if you don't even try
誰かがおまえに言うんだ
"人生は通り過ぎたりはしない"って
俺がお前に教えてやるよ
"何もしなけりゃ人生おしまいだ"って
"人生は通り過ぎたりはしない"って
俺がお前に教えてやるよ
"何もしなけりゃ人生おしまいだ"って
You can fly
if you'd only cut loose,
Footloose
Kick off your Sunday shoes
Oo-wee, Marie,
shake it, shake it for me
Whoa, Milo,
come on, come on let's go
Lose your blues,
everybody cut footloose
if you'd only cut loose,
Footloose
Kick off your Sunday shoes
Oo-wee, Marie,
shake it, shake it for me
Whoa, Milo,
come on, come on let's go
Lose your blues,
everybody cut footloose
おまえも飛べるんだ
繋がれた鎖を切り離せば
それで自由なんだ
よそゆきの靴なんか蹴り飛ばせ
いいよ マリー
腰を振って 俺と踊ろう
そうさ マイロ
さあ 一緒に行こうぜ
暗い気持ちを吹き飛ばし
みんな自由にはじけよう!
繋がれた鎖を切り離せば
それで自由なんだ
よそゆきの靴なんか蹴り飛ばせ
いいよ マリー
腰を振って 俺と踊ろう
そうさ マイロ
さあ 一緒に行こうぜ
暗い気持ちを吹き飛ばし
みんな自由にはじけよう!
Yeah, ooooh-oh-oh
(Cut footloose)
Yeah, ooooh-oh-oh
(Cut footloose)
Yeah, ooooh-oh-oh
(Cut footloose)
Oooooooooh
(Cut footloose)
Yeah, ooooh-oh-oh
(Cut footloose)
Yeah, ooooh-oh-oh
(Cut footloose)
Oooooooooh
(First!)
You've got to turn me around
(Second!)
And put your feet on the ground
(Third!)
Now take the hold of all
You've got to turn me around
(Second!)
And put your feet on the ground
(Third!)
Now take the hold of all
I'm turning it loose!
(まず最初は!)
俺をその気にさせてくれ
(次には!)
おまえが自分でやるのさ
(そしたら!)
もう全部俺たちのものさ
俺をその気にさせてくれ
(次には!)
おまえが自分でやるのさ
(そしたら!)
もう全部俺たちのものさ
もうハメをはずしちまったよ!
Footloose,
Kick off your Sunday shoes
Please, Louise,
pull me off of my knees
Jack, get back,
come on before we crack
Lose your blues
Everybody cut footloose
Kick off your Sunday shoes
Please, Louise,
pull me off of my knees
Jack, get back,
come on before we crack
Lose your blues
Everybody cut footloose
自由にやろう
おまえのよそ行きの靴は脱ぎ捨てろ
さあ ルイーズ
俺は自分の足で立つんだよ
ジャック 戻って来い
イカレれちまうまえにさ
ユーウツなんて捨てちまえ
みんなで自由に騒ぐのさ
おまえのよそ行きの靴は脱ぎ捨てろ
さあ ルイーズ
俺は自分の足で立つんだよ
ジャック 戻って来い
イカレれちまうまえにさ
ユーウツなんて捨てちまえ
みんなで自由に騒ぐのさ
(Footloose) footloose
Kick off your Sunday shoes
Please, Louise, pull me off of my knees
Jack, get back, come on before we crack
Lose your blues,
Everybody cut, everybody cut
Kick off your Sunday shoes
Please, Louise, pull me off of my knees
Jack, get back, come on before we crack
Lose your blues,
Everybody cut, everybody cut
自由にやろう
おまえのよそ行きの靴は脱ぎ捨てろ
さあ ルイーズ
俺は自分の足で立つんだよ
ジャック 戻って来い
イカレれちまうまえにさ
ユーウツなんて捨てちまえ
みんなで自由に騒ぐのさ
おまえのよそ行きの靴は脱ぎ捨てろ
さあ ルイーズ
俺は自分の足で立つんだよ
ジャック 戻って来い
イカレれちまうまえにさ
ユーウツなんて捨てちまえ
みんなで自由に騒ぐのさ
Everybody cut, everybody cut
Everybody cut, everybody cut
(Everybody)
everybody cut Footloose!
Everybody cut, everybody cut
(Everybody)
everybody cut Footloose!
みんなで自由に騒ごうぜ!
(Words and Idioms)
hit the ceiling=天井をつく、頭打ちになる、
footloose=足のおもむくままの、気ままな
cut=(口)~を行う
kick off=蹴飛ばす、〔靴を〕蹴って脱ぐ
Sunday shoes 《one's ~》よそ行きの靴
cut loose =綱を切って放つ、切り離す
hit the ceiling=天井をつく、頭打ちになる、
footloose=足のおもむくままの、気ままな
cut=(口)~を行う
kick off=蹴飛ばす、〔靴を〕蹴って脱ぐ
Sunday shoes 《one's ~》よそ行きの靴
cut loose =綱を切って放つ、切り離す
日本語訳 by 音時

◆"Footloose"が1位を記録した週の全米チャートです。
US Top 40 Singles For The Week Ending March 31, 1984
ヴァン・ヘイレンに代わって4位から首位に立ちます。ロックウェルは2位止まりで残念。7位フィルもサントラ曲。9位ホール&オーツは、ベストアルバムに入っていた新曲2曲のうちの1曲ですね。(もう1曲は"Say It Isn't So")
-1 4 FOOTLOOSE –•– Kenny Loggins
-2 2 SOMEBODY'S WATCHING ME –•– Rockwell
-3 1 JUMP –•– Van Halen
-4 5 HERE COMES THE RAIN AGAIN –•– Eurythmics
-5 3 GIRLS JUST WANT TO HAVE FUN –•– Cyndi Lauper
-6 6 I WANT A NEW DRUG –•– Huey Lewis & The News
-7 12 AGAINST ALL ODDS –•– Phil Collins
-8 8 AUTOMATIC –•– The Pointer Sisters
-9 9 ADULT EDUCATION –•– Daryl Hall & John Oates
10 14 MISS ME BLIND –•– Culture Club
◆こちらがPVかな。ケニーとダンスシーンの編集。イマイチ?の出来だな。Footlooseだけに「足元」のステップを映します。
◆映画「フットルース」のシーン満載のPVビデオです。
◆Kenny Loggins & Daryl Hall - Footloose (From Daryl's House 2016)
ダリルの歌うフットルースを聴くと、やっぱりケニーの声でなきゃ!と思ってしまいます(^▽^;)
-2 2 SOMEBODY'S WATCHING ME –•– Rockwell
-3 1 JUMP –•– Van Halen
-4 5 HERE COMES THE RAIN AGAIN –•– Eurythmics
-5 3 GIRLS JUST WANT TO HAVE FUN –•– Cyndi Lauper
-6 6 I WANT A NEW DRUG –•– Huey Lewis & The News
-7 12 AGAINST ALL ODDS –•– Phil Collins
-8 8 AUTOMATIC –•– The Pointer Sisters
-9 9 ADULT EDUCATION –•– Daryl Hall & John Oates
10 14 MISS ME BLIND –•– Culture Club
◆こちらがPVかな。ケニーとダンスシーンの編集。イマイチ?の出来だな。Footlooseだけに「足元」のステップを映します。
◆映画「フットルース」のシーン満載のPVビデオです。
◆Kenny Loggins & Daryl Hall - Footloose (From Daryl's House 2016)
ダリルの歌うフットルースを聴くと、やっぱりケニーの声でなきゃ!と思ってしまいます(^▽^;)
(この記事で参考にしたページ)
・ビルボード・ナンバー1・ヒット1971-1985下(音楽之友社)
・ビルボード・ナンバー1・ヒット1971-1985下(音楽之友社)
コメント
コメント一覧 (12)
あと使用している楽器やエフェクターも気になります。Music Lifeの別冊で主要なミュージシャンごとにそれぞれ使用している楽器を紹介しているものなんかも購入して読んでましたね。色々と音楽の楽しみ方はあっておもしろいですね。
映画はほとんど覚えていませんが、このサントラ盤は良かった。名盤でした。良い曲満載のアルバムだったですね。
ケニー・ロギンス、「ケニーは僕にとって、アメリカという国の声そのものなんだ。彼の声には希望が満ちているように・・・」まさに私もそう思っていました。
Loggins and Messinaの頃のケニーは後から知ったので、私のケニーのイメージは"Whenever I Call You 'Friend'"です。"Footloose"以降のケニーも全く違和感なく、彼の明るいう歌が大好きです。
彼のデビューからの作品の中にはたくさんの名曲がありますから淋しいという気持ちはないですね。逆にファン以外の人々に彼のことが知れたのはいいことではないのでしょうか?
余談ですが始めの動画のライブにも登場してるドラムのTris ImbordenはKennyがソロになってからずっとレコーディングやツアーに参加してますが最近のChicagoの日本公演に出現してましたね。
まずはご存じ、ボニー・タイラーの『ヒーロー』は麻倉未稀さんがカバー。
こちらは皆さんご存じ、『スクール☆ウォーズ』の主題歌でした。
さらにムービング・ピクチャーの『ネバー』は元ピンクレディのMIE(現・未唯)さんがカバー。
こちらもテレビドラマ『不良少女と呼ばれて』の主題歌でした。
ちょっと意外なところでは、当時アイドルとしてデビューした渡辺美里さんのデビュー曲が、ケニー・ロギンスの『アイム・フリー』。
こちらもテレビドラマ『スーパーポリス』の主題歌でした。
上記の3曲とも、TBS系列のドラマというのがちょっと面白いです。
ちなみに渡辺美里さんのカバーに関しては、自信がなくてググってみたら、思わぬ収穫がありました。
この『アイム・フリー』のB面が、なんとエイジアの『ドント・クライ』のカバー曲だったんですね。
当時のタイトルは『タフな気持ちで』でした。
その音源が見つからなかったのが、ちょっと残念です。
ただしこの曲、現在はデーモン小暮さんがカバーされているみたいで、その音源はアップされていました(興味のあるかたは探してみてください)。
ただ、あのデーモン小暮さんのこと、そのアレンジが『タフな気持ちで』の原曲そのままなのかどうかは定かではありませんが。
懐かしいです。イントロ聴くだけで踊りだしたくなる…分かります!アメリカの青春ってこんな感じなのかなぁと憧れてました。当時レコードではないけどテープ買って良く聴いてました。アイム・フリーも好きな曲でした♪
ダリルの声も好きですが、、やはりジョンと一緒じゃないと合わないかも。