スティクスの「Music Time」は彼らの1984年のライブ・アルバム「Caught in the Act」のオープニングに収録されたスタジオトラックナンバーでした。全米トップ40チャートでは、放送ギリギリの40位を2週!という残念な成績でした。

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◆ちなみに"Caught in the Act"というイディオムは「現場を取り押さえられる」こと。現行犯逮捕ってことのようで、かなり意訳になりますが「俺たちのライブを生で観てくれ(現行犯逮捕してくれ)」ってことなんでしょうね。ちなみにコモドアーズもバラードで有名になる前のセカンドアルバムも"Caught In the Act"というタイトルが付いておりました。

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◆はい、冒頭のPVはちゃめちゃなロックでしたでしょう。PVは最初と最後に「宇宙人」?が出てきて、地球という星で「音楽でノリにノッてる人類」を観察するような内容でありました。
 でも一つ疑問に思われたことがないですか...?そう、トミー・ショウがいないんです。このPV撮影も大きな引き金となって、トミーはスティクスを脱退し、ソロ活動に入りソロアルバム(Girls with Guns)の製作に入ります。

Wikipediaからの情報ですが、トミーはこの曲が嫌いなようで、嫌悪感を隠そうとはしませんでした。PVでもデニスが中心となり、他のメンバーも頭にディナープレートやサラダボウルをかぶって、レストランのコメディシーンを演じていますが、トミーはやりたくなかったんですね。

たしかに前作「Mr.Roboto」もデニスの意向が反映された作品で、この「Music Time」という新曲も僕も「やりすぎだろ」と思ったのは事実です。

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◆スティクス・ファンにとっても、セールスでも振るわず、トミー脱退のきっかけともいえるこの曲「Music Time」は別な意味で忘れられない一曲になったと言えるかな...。

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Songwriter(s) Dennis DeYoung

Released in 1984
US Billboard Hot100#40
From The Album“Caught In The Act”

:原詞は太字

Hey everybody, it's music time!
さあみんな 音楽の時間だよ!

I like music
The rhythm really gets to me
I can't control it
My feet move automatically
I like hot licks
The kind I wish that I could play
And when I hear them
I crank my volume all the way

音楽が好きさ
リズムがリアルに届くんだ
衝動を抑えきれないんだ
足が自然に動いちゃうんだ
ジャズのフレーズも好きなんだ
そういう音楽をプレイしたいんだ
そいつが聞こえてくると
ボリュームをいっぱいまで上げるんだ

Turn it on
Turn it up
Turn it loud
All the way

スイッチを入れて
ボリュームをあげろ!
もっと大きく
いっぱいまであげるんだ

I like strangers
Their kindness means a lot to me
They don't ask questions
Don't care about my history


知らないひとと交流するのが好きさ
その優しさが僕にとっては重要なんだ
彼らは何も聞いてきたりしないし
僕の生い立ちなんか興味ない

And I like fast girls
I don't know what's come over me
They make me do things
I would not ordinarily

早熟な子が好きなんだ
あの時 自分がどうかしてだね
僕に何だってやらせちゃうんだ
普通じゃなくなってたんだよ

Turn me on
Turn me up
Turn me loose
All the way


スイッチが入っちゃって
盛り上がるしかない
僕を解放してくれ
完全に自由にしてほしいんだ

Hear it
Feel it
Like it
Do it, do it, do it
Want it
Need it
Love it
Can't get enough of it
Try it
Do it
Go ahead and go for it
All the way

耳で聴いて
身体で感じて
好きなものを
やっちまうのさ
欲しいもの
大切なもの
愛するもの
ガマンができないよね
やってみよう
実行するのさ
前を向いて行け
これまでもこれからもずっと

And I like daydreams
I've had enough reality
My job is boring
I'm overworked and underpaid


白昼夢を見るのが好きさ
現実を味わうのはもういいよ
仕事は退屈なんだ
こんなに働いてるのに給料が少ないし

I like TV
It stirs up all my fantasies
Girls in tight jeans
Acting so outrageously


テレビ番組が好きさ
僕の空想をかき立てるんだ
ピチッとしたジーンズの女の子
好き勝手に振る舞う姿もね

Turn me on
Turn me up
Turn me loose
All the way


スイッチを入れて
気持ちをアゲるのさ
自由にしてくれよ
最大限のところまで

Hear it
Feel it
Like it
Do it, do it, do it
Want it
Need it
Love it
Can't get enough of it
Try it
Do it
Go ahead and go for it
All the way


[Guitar solo]

I like big things
The size of them impresses me
Just give me plenty
Forget about the quality

でっかいのがいいな
サイズが僕を印象づけるのさ
沢山くれればいいよ
品質なんてどうでもいいのさ

I like fast food
The burgers always taste the same
No snotty waiters
Escargot or Beaujolais


ファスト・フードも好きさ
バーガーはいつだって同じ味がするよね
偉そうな店員もいないし
エスカルゴやボジョレーもいいな

Turn me on
Turn me up
Turn me loose
Turn me loud
All the way


スイッチを入れて
気持ちをアゲよう
自由にしてくれよ
最大限のところまで

Hear it
Feel it
Like it
Do it, do it, do it
Want it
Need it
Love it
Can't get enough of it
Hear it
Feel it
Like it
Do it, do it, do it
Try it
Do it
Go ahead and bank on it
All the way


耳で聴いて
身体で感じて
好きなものを
やっちまうのさ
欲しいもの
大切なもの
愛するもの
ガマンができないよね
やってみよう
実行するのさ
前を向いて行け
これまでもこれからもずっと...

(Words and Idioms)
リック(Lick)=フレーズと同じ意味に使われた古いジャズ用語
〈ホット・リックHot Lick〉といえばジャズ・フレーズの事。
crank=クランク◇エンジンを手動でスタートさせる時の道具
all the way=完全に、(totally)(full)(completely)
It means a lot to me.=それは私にとって重要なことです。
little fast girl=性的に奔放な10代の女の子
I don't know what came over me.=あのとき自分がどうかしてたよ
outrageously=残忍に 悪意で、とんでもなく、法外に
snotty=横柄な,偉そうな

日本語訳 by 音時

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◆こちら「Music Time」の製作場面のビデオです。やっぱりデニスが中心となって作ってましたね。




◆スティクス「Caught In The Act」Liveより 1時間22分あります。