僕はバンバンの「いちご白書をもう一度」で映画を観てこの曲を知った世代。

覚えたてのフォークギターで弾くAm→Em→F→E7sus4→F7のコード進行は、Fのセーハーができなくて、E7sus4からE7のコードチェンジがキマると嬉しかったものです。でも歌は物悲しく「就職が決まると髪を切るのか」なんて歌詞を歌って大人になった気がしたりしてました。

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◆ 「この映画を理解できないなんて子どもさ!」という思いで映画を見たのですが、当時はあまり意味はわかりませんでした(苦笑)。覚えているのは、この曲とC.S.N & Yの「Our House」、John Lennonの「平和を我等に」などの音楽と、主演のサイモンの声が古代進(故富山敬さん)、その相手を演じたのが「キム・ダービー」という女性だったことくらい。(なんでキム・ダービーを覚えてるかというと、「クイズ・ダービー」みたいな名前だったから)

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 たぶん、そのあと何年かに1度、テレビで放映される度に見て、計4回くらい見てる気がします。だんだんと…「いい!」と思えてきました。1970年というこの時代、語るまでもないですね。学生にとっても社会にたいしてどんな態度をとるのかが問われた年(と聞いてます)。もともとは「いちご白書」という原題も「コロンビア大学の学長が大学の運営についての学生の意見を、学生たちが苺の味が好きだと言うのと同じくらい重要さを持たないものとして見下した」ということから付いたようです(後ほどこの説は否定されたらしい)。
 
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◆映画「いちご白書」の主題歌を歌ったバフィー・セントメリーの声は独特。彼女はアメリカインディアンの血も引くカナダ人シンガーとのこと。この曲、途中でリズムがちょっと早くなったり、遅くなったりしますよね。なんかそれも、「Circle Game」のround、round…のスピードが早くなったり遅くなったりなのかな…なんて思ったり。

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ちなみに、ユーミン(松任谷由実さん)の名曲「守ってあげたい」は、この曲のオマージュソング。歌詞に出てくる“日暮れまで土手に座り、トンボを取った~”の主人公の少年は、「サークル・ゲーム」の主人公の少年なのですね...!

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Writer: MITCHELL, JONI
Lyrics c Sony/ATV Music Publishing LLC, Joni Mitchell/Crazy Crow Music/Siquomb Music

Released in 1970
US Billboard #109
From The Album"Strawberry Statement"

:原詞は太字

Yesterday, a child came out to wonder
Caught a dragonfly inside a jar
Fearful when the sky was full of thunder
And tearful at the falling of a star

昨日 外に出てきた子どもが不思議がってた
トンボをつかまえて瓶の中に入れて見てた
雷の音が鳴り響く空を怖がって
そして流れ星を見て たくさんの涙をためて

Then, the child moved ten times 'round the seasons
Skated over ten clear frozen streams
Words like, "When you're older", must appease him
And promises of someday make his dreams

そして その子どもにも季節は10回めぐっていった
凍った川でのスケートも10回経験したのね
「大人になったら」って言葉で納得するしかなくて
「いつかね」って約束で夢を見ていったのよ

And the seasons they go 'round and 'round
And the painted ponies go up and down
We're captive on the carousel of time
We can't return we can only look behind
From where we came
And go round and round and round
In the circle game


そして季節はめぐりめぐっていく
彩られた木馬達も上に行ったり下に行ったり
私たちは時間の回転木馬に捕えられてるのね
私たちは戻れない そして私たちができるのは
歩んできたこの道を振り返るだけ
そして何度も何度も繰り返すの
このサークル・ゲームを

Sixteen springs and sixteen summers gone now
Cartwheels lost to car wheels through the town
And you tell him,
 "Take your time. It won't be long now.
'Til you drag your feet to slow the circles down"


16回目の春と夏が今過ぎていった
街では馬車に代わってクルマが走るようになった
まるでこう言ってるみたい
「ゆっくり行きな。もうすぐだよ。
きみが足をひきずって、
このサークル・ゲームはゆっくりになるからさ」

And the seasons they go 'round and 'round
And the painted ponies go up and down
We're captive on the carousel of time
We can't return we can only look behind
From where we came
And go round and round and round
In the circle game


そして季節はめぐりめぐっていく
彩られた木馬達も上に行ったり下に行ったり
私たちは時間の回転木馬に捕えられてるのね
私たちは戻れない そして私たちができるのは
歩んできたこの道を振り返るだけ
そして何度も何度も繰り返すの
このサークル・ゲームを

So the years spin by and now the boy is twenty
Though his dreams have lost some grandeur coming true
There'll be new dreams, maybe better dreams and plenty
Before the last revolving year is through.


さらに年月は流れ あの少年ももう20歳
いくつかの夢を失う一方
いくつかの大きなことは実現したの
新しい夢も生まれてくる
もっと素敵な夢がたくさん
最後の「思春期」が過ぎていくその前に

And the seasons they go 'round and 'round
And the painted ponies go up and down
We're captive on the carousel of time
We can't return, we can only look behind
From where we came
And go round and 'round and 'round
In the circle game
And go 'round and 'round and 'round
in the circle game.


そして季節はめぐりめぐって
彩られた木馬達も上下に行ったりきたり
私たちは時間の回転木馬に捕えられ戻れない
私たちができるのは
歩んできたこの道を振り返るだけ
そして何度も何度も繰り返すの
このサークル・ゲームを
何度も何度も繰り返すの
そして...大人になっていくのね

(Words and Idioms)
appease=人をなだめる、怒りを和らげる
drag=重い足を引きずる
grandeur=豪華 偉大
revolvig=回転する

日本語訳 by 音時

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◆また、この曲はジョニ・ミッチェルの作。ジョニのOfficial Websiteではこの曲の背景が書かれているが、マニトバ大学で1964年にフォークソング・サークルの仲間だったニール・ヤングの作品「Sugar Mountain」への返信だといいます。

 「Sugar Mountain」の歌詞に「You can't be twenty on sugar mountain(シュガー・マウンテンには20歳じゃ住めない)」という部分がありますがこれはヤングが19歳の時に書いた歌でした。そこで、この曲の歌詞「So the years spin by and now the boy is twenty/ Though his dreams have lost some grandeur coming true/There'll be new dreams, maybe better dreams and plenty/Before the last revolving year is through」という部分をヤングに贈ったとのことです...。

◆「映画「いちご白書」で「サークル・ゲーム」が流れるシーン。青春映画だなあ。




◆ジョニ・ミッチェルの「サークル・ゲーム」。なぜか牧場で。ジョニはギターのコードを上から押さえたり面白い弾き方をするんだな...!




◆「いちご白書をもう一度」by バンバン 貴重なVideoだ。 

 


(この記事は以下を参考にしました)
・Joni Mitchell Official Website (http://www.jonimitchell.com/)
・Wikipedia Buffy Sainte-Marie